2024年8月9日金曜日

週間PseuDoctor2024年8月第1回(Blog版第11回)

 #0. はじめに

皆様こんばんは。
本日8/8は夕方に宮崎沖で大きな地震があり西日本の広い範囲に影響が出ています。被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げます。
それではblog版としてリニューアルした「週間PseuDoctor」(経緯はblog版第1回をご覧ください)第11回をお送りします。
暫しお付き合いください

#1. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「日銀利上げにより株価暴落」
1)白川日銀の「ゼロ金利解除の悪夢」再び
以前から何度も指摘している通り、利上げも円高も日本経済全体にとってのマイナス要因 https://x.com/_pseudoctor/status/1720093444058808331 。我々はもぅ、痛いほどそれを経験していた筈だ。なのに今回、植田日銀はあろうことか「政策金利上げ」「国債買入れ減額」「総裁本人が更なる利上げにコミット」のトリプルコンボを叩き出した。特に総裁が「近い将来の追加利上げの可能性」に言及したのが株価暴落に繋がった https://twitter.com/Y_Kaneko/status/1819198017372934169 https://twitter.com/tamakiyuichiro/status/1820340148099490263 。何故なら株価は「期待で動く」から。つまり将来の動きを見込んで動くので暴落したと言える。逆に言えば「株価は景気の先行指標」なので、このまま行けばいずれ「資金繰りの悪化」や「人件費の圧縮」などの実体経済への悪影響が顕在化するだろう。そうなる前に政府・日銀・財務省がどこまで有効な対策を打ち出せるか。
2)「失われた30年」が更に延長する悪寒
という訳で、つい最近まで連日の様に「株価が史上最高値を更新」だったのに、それを叩き落す様な日銀の愚行により「史上最大の暴落 https://twitter.com/nhk_news/status/1820333664238199111 」。そもそも史上最高値更新と言ったところで「ようやく33年前の水準に戻った」に過ぎず、この間に例えばNYダウは約15倍に増えている https://x.com/_pseudoctor/status/1745098004284203032 。言い換えれば、ようやく「失われた30年を取り戻す為のスタートラインに立った」のに、その途端に「もぅいいでしょ」と言わんばかりの利上げ。
前述した通り、この状況を打開する為には政府・日銀・財務省が連携して有効な政策を打ち出す必要がある。
3)利上げを煽った連中は責任逃れに必死
つい先日までメディアも政治家も有識者もこぞって「利上げ推し」だったのに、今や責任逃れのオンパレード。これらは大きく「無視」「開き直り」「掌返し」の3パターンに分けられる。
まず無視のパターン。当初、大手メディアはどこも暴落の原因を「米国経済の先行き懸念」と「円高」だと報じ、利上げには触れないでいた https://twitter.com/kiba_r/status/1819193755288949183 。しかし8/7に内田日銀副総裁が講演で「政策変更が株価下落要因の一つ」と述べ https://www.jiji.com/jc/article?k=2024080700808 更に「金融市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と発言し、その直後から円安株高に振れた。こうして日銀自身が「自白した」事により、これまで(おそらく日銀に忖度して)報道を遠慮していたメディアも少しずつ「利上げによる株価下落」と言い始めている。なお大手メディアの中でも産経新聞は明確に「植田ショック」と表現している https://x.com/Sankei_news/status/1820348522497036621 。他の分野はともかく、経済に関して大手メディアでは産経新聞が最もマシ。
次に「開き直り」のパターン。リンクのみに留める
最後に「掌返し」のパターン。

#税収を財政支出の制約条件にしてはならない
#国債は借金ではなくむしろ国債こそが財源である

#2. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「あの神田財務官が内閣官房参与に」
1)彼を「令和のミスター円」などと持ち上げる愚かさ
御用メディアがこういうニックネームを付けているが、余りにもアカラサマなヨイショに草も生えない。彼がやらかした事など(典型的な「財務省しぐさ」ではあるが、それだけに)間違いだらけ。過去スレから幾つか例を挙げておく。
2022年の為替介入に対する批判 https://twitter.com/_pseudoctor/status/1575135483989872642
為替対応として「利上げ」に言及する愚かさ https://twitter.com/_pseudoctor/status/1714650219810525450
本年5月の介入に対する批判 https://x.com/_pseudoctor/status/1786044551507124472

2)主計局次長の時に高等教育を破壊した件
特に大学関係者には記憶している人も多いだろう。その一端は過去スレ 
更に恐ろしいのは、こうして(国家予算全体から見れば僅かな比率に過ぎない)教育費を削って高等教育を破壊した https://x.com/Nene787147251/status/1820788661556023393 事実が、財務省的には「手柄・功績」として扱われているらしい点。やはり財務省は「とにかく金をケチって国家を衰退させる組織」に他ならない。

3)やはり岸田政権は「財務省ポチ内閣」なのか
岸田総理は、経済分野「以外」ではかなり良い政権運営をしている。「ポスト岸田」と言われている政治家の中で、彼以上に上手く出来る人は居ないだろう。但し経済に関してはダメ。こうして財務省OBを重用するばかりか、今回の日銀の利上げすら支持している位だから。
経済に関して言えば、自民党の中では高市早苗 https://x.com/namiuchikurabu/status/1821136085839442421 、野党では玉木雄一郎 https://x.com/tamakiyuichiro/status/1820565498918216131 が群を抜いている。

#3. 【週間PseuDoctor】【震災】【原発】「反原発を言い訳に福島をdisり続ける活動家が第二世代に入った件
1)鴨下一家は「福島の人」ではないし、もはや「自主避難者」でもない
最初に鴨下全生氏の一家と震災との関係について背景情報をまとめる。
・実家は小金井市にあり地元では有名な大地主の資産家 http://torakagenotes.blog91.fc2.com/blog-entry-3084.html
・全生氏の両親は「自然に親しみたい」との理由でいわき市に移住
・震災翌日の3/12夜明けと共に横浜へ自主避難
・当然ながら福島県の避難所には入っていない
・両親は現在小金井にて悠々自適 https://twitter.com/mostsouthguitar/status/1820992446723219741
・しかし父親は(小金井で賃貸物件を経営しており家賃を受け取る立場であるにも拘らず)避難者に開放された東京都公務員宿舎の家賃を払わず訴訟を起こされている
・母親は実名顔出しで山本太郎を応援している
・父親は福島原発被害東京訴訟原告団の団長、母親は伊方原発運転差止め広島裁判の原告 https://twitter.com/ikumu1985/status/1820632355943686553
・本人は「木目百二」なるペンネームで反AI活動として著作物規制運動に関わるにも拘らず、一方では規約違反のエロ二次創作(ぼざろのお漏らし)で小遣い稼ぎをしていた https://x.com/IFjW2nATKjP8IGt/status/1820672666229002274 https://togetter.com/li/2135111 https://x.com/pnpn78703/status/1820758806076559467
以上の情報より、特に悪意を持って見なくてもサブタイトル通り「福島の人」でもなければもはや「自主避難者」でもないと判断しうる。もっとハッキリ言えば「バラモン左翼の活動家一家」だとみなしている。

2)これはもぅ「反原発カルト二世問題」と呼ぶべき
旧Twitter(X)での発言を追った人なら同意頂けると思うが、震災から13年も経っているにも拘らず極めて知識が偏っており基本的な情報にも疎い。しかし一方で殆ど常に「上から目線」でありすぐにマウントを取ろうとしたり、被災者に寄り添う様に見える発言も実は極めて侮辱的だったりする https://togetter.com/li/2414203 。その結果、どの発言も炎上したりコミュニティノートが付きまくったりしているのは、むしろ順当。
さて、こうした態度と前項の生い立ちを考え併せてみると(あくまで私見だが)何となく「大事に育てられた、ええとこのボンボン(悪い意味で)」という人間像が見えてくる。そして(これも悪い意味で)親の背中を見て育ったと推察される。即ち前述の如く「家賃と受け取る大家さんでありながら自分は家賃を払わない」父親にして「著作物規制運動にコミットしながら規約違反のエロ二次創作で小遣い稼ぎをする」息子あり、という感じだ。
まぁ8歳の時に震災に遭い、活動家両親の「薫陶を受け」た息子が立派な二世に育ったと言うべきなのだろう。「親は選べない」のだから、その意味では彼は被害者だが、一方ではもはやれっきとした風評加害者でもある。
なので彼個人を憎んだり人格否定をしたりするつもりは無い。しかしそれはそれとして、加害行為に対してはキッチリと対抗言論を挙げさせていただく。
勿論、出来る範囲でね。

3)甲状腺癌の浸潤と転移、鼻血問題とリスクへの向き合い方
①鴨下氏が甲状腺癌の過剰診断問題について述べた発言 https://twitter.com/hibakuyada/status/1820047634331033748 も当然の如くフルボッコなのだが、一点だけ追加したい。それは「甲状腺癌は浸潤や転移があっても全く問題ない」という部分について。これは例によって鴨下氏が相手の発言を捻じ曲げているのであって
×「全く」問題ない
○「殆ど」問題ない
とすべきもの。
つまり「甲状腺癌の大部分は(他の多くの臓器とは異なり)浸潤や転移があっても殆ど問題ない」。これが世界のコンセンサスであり、医療の常識。フォロワー諸氏ならご存知と思うが、毎週リンクしている拙ブログの過去記事 https://pseudoctor-science-and-hobby.blogspot.com/2021/04/blog-post.html にその事は詳しく書いてある。
しかし鴨下氏は勉強不足だから執刀した鈴木医師の言葉のみを引いてきて「医療の常識」などと宣う。半可通未満の知識で全世界に向けてデタラメを発信し続ける姿はいっそ哀れを催すレベルだが、それはそれとして明らかな誤情報は訂正させていただく。
②鼻血問題について。まず基礎知識のおさらい。
・急性被曝で鼻血が出るのは末期症状。また鼻血のみならず全身に出血傾向が見られる筈。
・「ホットパーティクルを吸い込んで云々」とかのメカニズムを考えた人も居たが、それはあくまで「鼻血が頻発するとしたらどんなメカニズムを想定すべきか」というものなので、一言で言えば「想像の産物」。
・鼻血は様々な原因で出る。従って「鼻血が出た人が居る」というのは当たり前。
・一方で「震災後の福島でも鼻血は特に増えていない」のが事実。
以上を踏まえた上で鴨下氏の発言 https://twitter.com/hibakuyada/status/1820392481168437495 を見てみる。彼は
レジ袋で鼻血を受けながら歩く子ども」
「避難所ではよくある光景」
と書いた。この短い文の中に幾つもおかしな点がある(それらをレスで一度に全部指摘するのは難しいので、だからこそ彼が延々と論点をズラし続けられるのだ)。では、おかしな点を列記してみよう。
まず「レジ袋で鼻血を受ける」のは鼻血の対処方法として明らかに間違い。こんな事をやっている子供が避難所に居たら周囲の大人が放置している筈が無い。増してや鴨下氏は「よくある光景」とまで書いているのだから更に不自然さが際立つ。
次に、本当に「よくある光景」なのだとしたら、実際に避難所に居た人達から続々と目撃情報が出てくる筈なのだが、寡聞にしてそういった情報は全く見た事が無い。
更に、言うまでもなく、この鼻血は被曝影響ではありえない。それは既に書いた通り。但しここが鴨下氏のズルい所で、彼も「被曝影響とは断定していない」のである。彼の経歴から福島の避難所に居た事は無い筈だから、最大限譲歩して「首都圏の避難所に於いて被曝とは無関係に(ストレスなどで)たまたま鼻血を出した子供を見た」という可能性も無い訳ではない。しかし勿論、その場合でも他の「おかしな点」に関しては未解決のまま残るし、何よりも鴨下氏本人が「実際に何人もの福島の人が体験した事実」 https://twitter.com/hibakuyada/status/1821152702178718171 とまで述べており、自ら退路を断った形
最後に「そもそも鼻血は増えていない」点。この一点だけ取って見ても、彼の「よくある光景」という言明の怪しさが解る。
③鴨下氏は鼻血問題に限らず様々な場面で相手の言い分にやたらと「絶対的に正しい https://twitter.com/hibakuyada/status/1818957520578494662 」だの「リスクはないと言い切るのが正しい https://twitter.com/kikumaco/status/1820050930366349803 」だのと「ネガティブに盛る」やり口が目立つ。まぁ一種の藁人形論法な訳だが、相手にゼロリスクを求める一方で自分は「可能性が否定できない」と言い募るのは典型的な言い草。
そこで次の記事では鴨下氏から離れて「リスクとの向き合い方」を考えてみたい。

#4. 【週間PseuDoctor】【科学】【リテラシー】「我々はどうリスクに対応すべきか」
1)ゼロリスクなど存在しない
より正確に言えば「ゼロリスクだと証明できる事柄など現実には存在しない」。これは勿論「ない事を証明する」のは悪魔の証明であり事実上不可能だからだ。
従って一般に「○○はゼロリスクではない(≒○○にはリスクがある)」なる言明には情報量が無く無意味。言い換えれば一種の「進次郎構文」だと言える。
2)重要なのはリスク比較
前項より、ゼロリスクが存在しない以上「あらゆるものにはリスクがある」と考えるべき。つまり「ゼロかゼロでないか」の二分法は無意味なので「どの程度のリスクがあるか」を判断する必要がある。即ちリスク比較。
と書くと何やら難しい事を言っている様にも思えるが、実は誰でも無意識にやっている事でもある。
もう少し書きたかったが時間切れなので、続きはまた来週。

#5. 【週間PseuDoctor】【メディア】【社会】「原爆の日、平和祈念式典には相変わらず活動家が押し掛けて騒ぐ https://www.sankei.com/article/20240806-JEWEBOCGH5M6NHNWOWZ3RNWWDU/ 
特に、黙祷の瞬間ですら静かにせずシュプレヒコールを繰り返す様が反感を買っている。しかしこれはどうも、わざとやっているらしい。つまり皆が静かにしている時に騒げば「聞いてもらえる」し、なんなら全国ネットの中継にすら音声が入る。
要するに、珍走団と一緒で「騒いで注目される事で承認欲求が満たされる」という訳。その事は当人達がこれを「大勝利」と称して喜んでいる点からも窺える https://x.com/kaorurmpom/status/1820655815340200379
なので、本当に迷惑で止めて欲しいのはやまやまなのだが、承認欲求が満たされなくなると過激さが増して先鋭化する可能性があり、悩みどころ。
もっと建設的な生きがいを見つけてくれれば良いのだけれど。

#6. 【週間PseuDoctor】【私事】「今週のデレステ&アズレン」
やみのま~
まずはデレステ。Grooveイベもあと2日。淡々と続けており概ね500位台をキープしています。このまま最後まで走りますよ~
そしてアズレン。メンテ明けは前哨戦で徐々に不穏な空気を感じていますドキドキ

#7. エンディング
以上、PseuDoctorがお送りしました。
ゲノム編集でヒヨコのオスとメスを見分けるというニュースを見ました https://x.com/nhk_kabun/status/1821366523489026230 。あれ、ヒヨコのオスメスって「大仏の首ペンダント」で見分けるんじゃなかったっけ(爆) https://web-mu.jp/column/35080/ 
という冗談はともかく、20世紀後半から生きている私にとっては、何とも「21世紀」を感じさせるニュースでした。
Twitter(X)から来られた方も、直接読まれた方も、お疲れ様です。
今週もお粗末様でした 

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