2025年1月31日金曜日

週間PseuDoctor2025年1月第4回(Blog版第34回)

#0. はじめに

皆様こんばんは。

今週も様々な動きがあり、ニュースを追うだけでも大変です。
ともあれ(毎度の様に1日遅れではありますが)blog版としてリニューアルした「週間PseuDoctor」(経緯はblog版第1回をご覧ください)第34回をお送りします。
暫しお付き合いください

#1. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「植田日銀がとうとう利上げに踏み切る
1)利上げには否定的な意見が多い
日本銀行は1月24日の金融政策決定会合で去年7月以来となる追加利上げを決め、政策金利が0.5%程度となった。これは2008年10月以来の高水準。
TLではこの決定に否定的な意見が多く、言うまでもなく私自身も拙速な利上げには大反対。植田総裁就任時から恐れていた事態が現実のものになってしまった(参考過去スレ https://x.com/_pseudoctor/status/1625870577872539650 )。

2)現状での利上げは何故ダメなのか
これも以前から再三指摘している通り、一言で言えば「景気回復の足枷になるから」。即ち「景気が悪い時は金融緩和と財政出動を行う」のはマクロ経済学の常識であり、まさに教科書レベル。ところが財務省に忖度しまくりの大手既存メディアも日銀自身も全く逆の見解らしい。どうやら「インフレと円安への対応」の為に利上げらしいが、これは明確な誤り。
何故ならこれも毎度述べている通り、目下のインフレはエネルギーや原材料価格の高騰による「コストプッシュインフレ」であり、景気回復に伴う「デマンドプルインフレ」とは異なる。故にこうした状況下での利上げは逆効果。
更に言えば「円安こそコストプッシュインフレの原因」との意見があるかもしれないが、これも間違い。何故なら、確かに一見すると「円安による輸入価格の高騰」が主因に見えるかもしれないが、これは一時的なもの。むしろ本質は「経済成長率の差」。即ち日本以外の国が順調に経済成長し続けた結果マイルドインフレが継続し、これが内外価格差に繋がっている。
という訳でいつもの様に結論は「必要なのは金融緩和と財政出動」となるのだが、財務省のせいで頑として財政出動だけは行われない。そのせいで日本の経済政策が極めて歪なものになっている。これが本質的な日本の宿痾であり「失われた30年」の正体。

3)メディアへの情報リークの問題
以前から私は様々な方面で「メディアと行政との蜜月」が問題だと指摘してきた。蜜月と言えば聞こえは良いが、要するに癒着。一例を挙げれば、事件報道における「捜査関係者への取材で解った」と称する捜査情報のリーク。本来であれば捜査情報には守秘義務が課せられている筈なのだが、ここが極めて曖昧にされている。またその他の報道に於いても、内容が実質的に「役所からのプレスリリースの丸写し」である事も、よくある。
そして今回も、金融政策決定会合よりも遥かに前から「利上げへ」との報道がでまくっていた。これは明らかに内部情報のリークであり、以前から問題視されている。
本件に関する問題点は幾つもあるので、ここでは項目だけ挙げるに留める。
①メディアが実質的に広報機関となっている
②日頃喧伝している「権力監視機能」とは正反対のムーブ
③行政による大衆扇動(支配)への加担
④上記の如く守秘義務違反を助長


#2. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「今週のザイム真理教
毎度同じ様な内容で辟易してしまうが、財務省とザイム真理教徒側が一向に悪行を改める気配が無いので、こちらも諦めずに批判し続ける。
1)相変わらず立憲民主党は自民党を上回る経済極右
今週は(今週も)野田代表の愚かな発言に批判が集まっている。曰く「減税は未来世代からの搾取」なのだそうだ。一体、何をどうすればここまで愚かになれるのか。
以前にも述べた通り、お金(通貨)とは政府機関が発行し国民に供給しているもの。つまり財政とは恒常的な赤字こそが正常。その証拠の一つが明治以来150年間で200万倍以上にも拡大した財政規模そのもの。僅か数世代でこれほどに拡大しているのだから、野田代表の言葉を借りるならば、現在の我々の繁栄は過去世代からの「搾取」により成り立っていると言える。何とも馬鹿馬鹿しい。本来なら言及にも値しない愚論だが、これが野党第一党の代表なのだから(解っていた事とはいえ)改めて情けない限り。

2)石破政権もメディアも勿論ダメダメ
だからといって石破首相がマトモな訳ではないのは言わずもがな。野田代表と比較すれば僅かにマシに見えなくもないが、それでも「底辺での争い」には変わりない。「公約破り」を堂々と公言する時点で首相も自民党総裁もおろか、いち政治家としても落第。
更に基礎控除引き上げに関しても幹事長合意を無視して「検討していない」と放言する一方で国民負担増に繋がる政策は民意を無視して次々と進める。改めて言うまでもなく、近年稀に見るレベルでの無能害悪政権である。

3)本丸の財務省も相変わらずプロパガンダだらけ
そして財務省も引き続きプロパガンダを流し続ける。何度でも言う。PB黒字化など何ひとつメリットが無い。ただ景気を悪化させるだけ。
財務省のやり口は、インチキプロパガンダを流し、それが通用しなくなるとこっそり別のプロパガンダにシレッと差し替える。数年前までは盛んに「財政破綻」の危機を煽っていたが、いつまで経っても財政破綻など起こらないのが明らかになってからは「財政危機」と言い換える様になった。しかしそのせいで、より実態が無いお題目と成り果てている。即ち「財政危機とは何か」を説明できる人は誰も居ない。何故なら実態が存在しないから。うかうかと具体例を出そうものなら瞬殺される。例えば「債務残高対GDP比」の如く。
また今週は「国債の利払い費が増加して財政が更に悪化」などと「試算」してみせた。これに関しては直ちに3点ほどツッコミを入れられる。
①更に国債を増発すれば対応可能
②経済成長すれば対応可能
③国債の過半を所有している日銀への利払い費はそのまま国庫に入る。つまり税外収入。その勘定を無視している時点で不誠実かつ邪悪。

#税収を財政支出の制約条件にしてはならない
#国債は借金ではなくむしろ国債こそが財源である

#3. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】【医療】「社会保障制度崩壊の危機
1)年金制度続報
最初に書いておく。たかまつなな氏への殺害予告には強く抗議する。たかまつ氏は厚労省に丸め込まれたどうしようもない「インフルエンサー」だと思うが、だからといって殺害予告など論外。むしろ正当な批判が見え難くなってしまうので「無能な味方に後ろから撃たれる」のは御免蒙る。
その上で改めて、国民負担増には絶対反対する。確かに現状のままの年金制度では、近い将来に破綻する可能性が高い。ここで、国民負担増をせずに制度を維持するには2つの手段がある。1つは経済成長。安定した経済成長を持続できれば、年金の運用益を稼ぎだせるので状況は好転する。そしてもう1つは国庫負担増。国民はこれ以上の負担増に耐えられない。となれば政府が出すのが道理。何度も言う様に、そもそも「お金(通貨)」とは政府機関が発行し国民に供給する事で国の発展に寄与してきたもの。そうした原理原則に照らせば、年金の国庫負担などは、真に正しい財政出動のあり方だと言えよう。
そう考えてみると、結局2つとも同様の事を言っているのだと思えてくる。積極財政により景気が回復すれば経済成長も達成でき、年金状況はダブルで改善する。
やはり、諸悪の根源は財務省とザイム真理教なのだ。

2)病院経営は行き詰っている
気付いている人は少ないと思うが、実は、高額療養費を引き上げても社会保険料を値上げしても、それらは全くと言って良いほど医療機関の収入には回らない。それどころかむしろ、薬価引き下げに代表される様に、医療機関の収入は下がる一方。別の例を挙げると、仕入れにかかる消費税増税の悪影響も被らなければならなかった。
こうした状況を受け、医療機関の倒産・休廃業は過去最多を更新している https://www.zakzak.co.jp/article/20250128-ZWBEF2QMHRNPHAXP7UT2QOQG2M/ 。もはや「かかりつけの病院・医院がある日突然無くなる」という事態も想定しなければならないレベル。
しつこい様だが、こうした状況もまた、社会保障費を目の敵にしてきた緊縮主義者の責任が大なのである。

3)面会制限を批判する「医療人類学者」の記事が炎上
折しも話題になった当該記事は、相変わらず「医者叩き」には一定の需要がある事を思い出させてくれる。こうした「医者叩き」は煽りを伴う炎上商法でもあり、不満のガス抜きでもあり、何より権力者側にとっては「分断統治」を進める手段としても有効。
勿論、論理的・学術的には間違いだらけなのだが、感情に訴える事でそうした欠点を覆い隠している。なのでこうした記事に同調してしまう意見に対抗するのはなかなか難しくなっている。


#4. 【週間PseuDoctor】【国際】【社会】【報道】「トランプ大統領就任の影響
1)「反医療」の問題
当初はWHO脱退が話題だったが、それも霞む勢いでケネディJr氏の「掌返し」が取り沙汰されている。即ち、これまでずっと反ワクチンを主張してきたケネディJrが上院での承認公聴会では一転して「ワクチン否定派ではない」「私の子供達はみなワクチン接種を受けた」「ワクチンは医療において極めて重要」とアカラサマな変節。
これにより、彼が「商売で反ワクチンをやっていた」のが明確になった(あの「うつみん」と同じだね)。彼を信じていた反ワクチン信者にはいい面の皮だが、丁度良い機会なので、これほど国際的に有名なインフルエンサーでもあっさりと撤回するほど、反ワクチンとは脆弱なデタラメだと認識していただければ幸い。取り返しのつかない事も多いが、少なくとも未来に向けてこれ以上の悲劇の拡大を少しでも防げれば。
それにしても「商売でやっていた」というのは改めてトランプ政権の特徴を表している様に思えてきた。利に聡いと言うか、損得勘定で動くというか。イーロン・マスク氏もそうだし、トランプ氏自身も元々実業家だった事もあり、そうした面が強い様だ。先のWHO脱退にしても「拠出金が高額である」のを問題視しているのだから。
しかし一方で「情にもろい田舎のオッサン」の側面がある事は、安倍元首相と昭恵夫人への態度を見れば解る。良いか悪いかは別にして、彼と対峙する際には、こうした二面性を考慮すべきだろう。

2)行き過ぎたポリコレへのバックラッシュ
少し前から「行き過ぎたポリコレ」への疑問の声が徐々に上がってくる様になっていた。例えばBLMが話題になる一方で「黒人によるアジア人差別の実態」が全く無視されていたり「LGBT」と言いながら実際にはT、即ちトランスジェンダーの権利のみが突出して主張され、それが他者の権利を侵害してもお構いなし、といった状況がエスカレートしてきた。そうした社会情勢を快く思わない人々がトランプ氏に投票した、と見る。
しかし本邦のいわゆるJリベラル(似非リベラル)はこうした変化についていけず、トランプ大統領の「性別は男女の2つ」発言に「LGBTの全否定」などという的外れな反応をする始末。
もぅいい加減、欧米が既に通過した(しつつある)「もぅダメだと解っている思想」を周回遅れで後追いするのは止めようよ。ポリコレも、環境運動も、反原発も、みんなそうだよ。

3)その他
トランプ大統領は確かに強引だが、公約通りに動いているとも言える。その点、前述の我が国の首相とは極めて対照的。また「トランプ憎し」の余りにデマをばら撒く人も居たりする。そういうのは自己満足なだけで、結果的には利敵行為にしかならないんだから、もぅいい加減に学習しようよ。


#5. 【週間PseuDoctor】【社会】【報道】「フジテレビ性接待疑惑続報
1)一般社員から悲痛な声があがるも「自業自得」との反応
まぁ確かに「個々の社員には必ずしも責任は無い」ってのは正論なんだけどさ。これまでメディアが糾弾する側に回ってた際にはそういう言い訳を殆ど許さないでやってきた、っていうのもまた、事実な訳で。そうした組織に所属して禄を食んできた時点で、どうしても「どの口が言うか」とは思っちゃうよね。

2)二度目の会見が活動家モドキの演説会場と化す
一度目の会見が批判を浴びたのを受けて、二度目の会見は取材制限なし時間制限なしの、言わばデスマッチと化した。その結果、それこそてっぺん越えの10時間超の会見となったが、それほど長時間行った割には、殆ど新事実は出てこなかった。
その最大要因はやはり「一部の記者が感情的に自論を主張するばかりで有効な質問をせずに時間を空費した」点にあると考える。代表的なのが東京新聞の望月記者であり、以前からヲチャーの間では良く知られた人材ではあったのだが、今回こうして広く一般の目に触れる様になったのは皮肉ながら意義深い。こうした人物が社内では「エース記者」の扱いであるという事は、もっと知られた方が良い。

3)やはり業界全体の問題と捉えるべき
先週も指摘した通り、各社ともinnocentではありえず、はっきり言えば同じ穴の狢。だからこそ、自らに類が及ばない様に「水に落ちた犬を叩く」行為に出ているのではないか。私は以前から「メディアには健全な相互批判が必要」と主張しているのだけど、こうして皆同じ方向を向いているのを見ると、これはやはり相互批判には程遠いな、と感じる。
そんな中、文春が重要な部分をサイレント修正した事が注目を浴びた。そもそも文春は炎上商法を得意とする媒体なので、彼等にしてみれば、これもいわば平常運転の範囲内なのかもしれないが、キッチリ責任は追及した方が良い。但し、これまでフジテレビ叩きに邁進していた人達が一斉に文春叩きに回るとしたら、それはそれで「醜い光景」だと言っておく。


#6. 【週間PseuDoctor】【私事】「今週のデレステ&アズレン」
やみのま~
まずはLIVE Infinityお疲れ様でした。予定通りナターリアを天空送りにし、次の4人も順に45階、40階、35階、31階まで登れました。まぁ毎回一人しか天空に届かない時点で溜まる一方ではあるのですが、そこはもぅ(大多数のPさんも同様でしょうし)諦めています。
そして本日(もう昨日ですが)からGrooveイベ。久し振りなので最初ペースが掴めず、AUTO LIVEチケットと営業を使い切るのを忘れるところでした。でももう大丈夫。いつもの様に2000位以内は譲りませんよ!
ところで今イベ、時期的に春節だからかどうか、それっぽい雰囲気が出ていますね。私はかの国の政治体制と為政者は大嫌いですが、文化と人民は別です。
#デレステ

そして春節と言えばアズレン。花火を打ち上げたり引き続き共闘したりしていますが、それだけだと燃料が余り経験値も稼げないので、作戦履歴を進めたりしています。
#アズールレーン

#7. エンディング
以上、PseuDoctorがお送りしました。

森永卓郎さんの訃報に接し、残念でなりません。謹んでお悔やみ申し上げます。森永さんと言えばやはり「ザイム真理教」という言葉を世に広めた功績が最大のものでしょう。財務省の広報機関と化した御用メディアは決して取り上げないでしょうが、その事が逆説的に影響力の大きさを物語っています。
一方で、日航123便の陰謀論などに傾倒してしまったのは真に残念。本当に何故なのか「マクロ経済で正しい事を言っている拡張財政派の人達が反ワクチンなどのトンデモにハマる」事例が幾つもある(参考過去スレ https://x.com/_pseudoctor/status/1625870989589643264 )。本当にこれは頭の痛い問題。

ともあれ、Twitter(X)から来られた方も、直接読まれた方も、お疲れ様です。
今週もお粗末様でした 

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