コミケを風疹から守り隊

2024年10月25日金曜日

週間PseuDoctor2024年10月第4回(Blog版第21回)

 #0. はじめに

皆様こんばんは。
Twitterの方にも書きましたが、自分の勤務先についてちょっとググってみたところ、トップに出てくる「AIによる要約」が明らかにデタラメというか、適当に情報を切り貼りして結果的に間違っているという。これを鵜呑みにするのは危険だわ。
それでは今夜もblog版としてリニューアルした「週間PseuDoctor」(経緯はblog版第1回をご覧ください)第21回をお送りします。
暫しお付き合いください

#1. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「衆議院選挙の争点①緊縮vs反緊縮
1)大多数の増税緊縮派vs少数の減税反緊縮派
ご存知の通り与党自民党も主流は増税緊縮派であり、むしろ反緊縮派の方が少数。それでも安倍晋三氏の生前は反緊縮派勢力もそれなりにあったのだが、今では有力政治家はほぼ高市早苗氏のみ。輪をかけて酷いのが立憲民主党。民主党時代はそれでも金子洋一氏や玉木雄一郎氏が居たが、皆出ていってしまい残ったのは緊縮派の巣窟と化している。その象徴が野田佳彦氏であり、彼の掲げる「ゼロ成長政策」なのだ。
一方で、反緊縮派の政治家は本当に少ない。上に挙げた高市・金子・玉木の三氏ぐらいで、それ以外には本当に目を皿の様にして探さないと見つからない有様。
だから有権者の皆様は何とかして少しでも反緊縮寄りの候補者を見つけ出して投票して欲しい。その際に重要なのは、単に減税を掲げているだけでなく、反緊縮(財政拡張)まで踏み込んでいるかどうか。つまり「財源は?」というツッコミにキチンと対応できるかどうか、である。

2)「財源は国債一択」と断言できる理由
これも何度でもくりかえすが、1年とか5年とかの短いスパンだと本質を見誤る。100年単位で見ると全く違った景色が見えてくる。
例えば、明治6年に初めて公表された国家予算(見込)は「歳入4,873万円・歳出4,659万円」だった https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/sozei/network/210.htm 。現在はその二百万倍以上に増加している。「物価上昇や経済成長があるから当然」だと思う?まぁその通りなのだが、ここで考えて欲しいのは「そのお金は何処から来たの?」という点。「税金で徴収したお金を歳出に充てる」というやり方では、何年繰り返しても全くお金は増えない。何故ならお金(通貨)とは政府か日銀が発行するものであり、当然ながら何処から湧いてくるものではないからだ。
つまり控え目に言って、現在の国家予算110兆円のうち99.9999%以上は、元をただせば国が出して民間に供給したお金なのだ。これを一言で表現した言葉が「スペンディング・ファースト」。存在しないお金を納税するのは不可能なので、まず国が国民に金を出す。それを行ってはじめて、国民が納税できる様になる。
違う言い方をしてみよう。現在の国家予算110兆円のうち明治時代から引き継いでいる「国のお金」は5千万円弱だけ。つまり、残りの109兆9999億5千万円は「財政赤字の累積」から出来ているのだ。勿論これが財政赤字の全てではない。国が出したお金を全て税として回収してしまうと経済成長しなくなるので、あくまで国が出したお金の「一部だけを税として回収」しており、残りのお金は社会を巡り経済成長の原資となる。
では、その分を含めた「財政赤字の累積の総額」は幾らになるのだろうか。そう、それこそが「国債発行残高」に相当するのだ。何故なら国債発行こそが財政赤字の裏付けとなっているからだ。これは日本に限った事ではない。世界中どの国でも「国家予算の本体と通貨のほぼ全部が財政赤字の累積(≒国債発行残高)から成っている」のだ。順を追って論理的に考えれば理解できる筈。
以上をまとめると「元をただせば国家予算の99.9999%以上と、世の中に存在するお金のほぼ全ては国債から出来ている」となる。だからこそ「財源は国債」一択なのだ。それ以外の方法、つまり「Aから取ってきてBに配る」やり方は、はっきり言えば微調整に過ぎない。それらは「再分配」として有用な場合もある(が逆再分配や利権の巣になって有害な場合もある)が、前提としてまず全体のパイを増やさない事には「単なる奪い合い」に堕してしまう可能性が高い。
という訳で「減税・反緊縮・財政拡張・金融緩和」が今の日本には絶対に必要。逆に言えば「財政再建・PB黒字化」などの妄言はせいぜいここ30年ほどに(主に財務省によって)流布されたプロパガンダに過ぎない。

3)メディアの「課題設定機能」に騙されるな
上で述べた財務省発の「財政再建プロパガンダ」を積極的に拡散しているのが既存大手メディア、とりわけ新聞とTV。それでも10年ほど前までは財務省批判をするメディアもあったのだが、財務省傘下の国税庁が繰り出す必殺技「税務調査」により、その殆どが沈黙させられてきた https://gentosha-go.com/articles/-/62655
財務省批判を封じられた新聞TVは専ら「安全」な政権批判を展開する様になる。加えて長期に渡った第二次安倍政権は言わば「反財務省政権」だったので尚更、批判(とは名ばかりの難癖)に精を出す様になった。これにより「反アベ」に不利となる野党批判は影を潜める事になる。
こうした傾向は現在でも連綿と続いており「財務省を批判しない」「財務省シンパを批判しない」「反財務省っぽい勢力は積極的に攻撃する」といった傾向が一貫してみられる。その良い例が「モリカケサクラ壺裏金」であり、与党であれば火のない所に煙を立て、野党であれば同等以上の行為でも黙殺する。この様にして社会問題・政治問題を自在に作り出したり消し去ったりする。これこそがメディアの「課題設定(アジェンダセッティング)機能」であり、彼等が「第四の権力」たる力の源泉でもある。
幸いにして現代の我々は既存大手メディア以外にも様々な情報源を有している。情報の取捨選択にかなりのリテラシーを要するという大きなハードルはあるが、積極的に利用して投票行動にも結び付けたい。


#税収を財政支出の制約条件にしてはならない
#国債は借金ではなくむしろ国債こそが財源である

#2. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「衆議院選挙の争点②科学vsニセ科学
1)かつてないほど反ワクチンが目立つ
代表的なのは立憲民主党の原口一博氏。以前からDSなどの陰謀論にハマっているのは知る人ぞ知る事実だったが、今回はなんと政見放送の場で堂々と反ワクチンをはじめとする陰謀論を展開したのには流石に絶句した。立憲民主党はその他にも川田龍平氏、阿部知子氏など複数の「反ワクチン政治家」が存在する。
更に酷いのは参政党。何と候補者全員が反ワクチンとの指摘があるが、こちらはそうした実態を政見放送ではおくびにも出さない巧妙さ。

2)反ワクチン以外にもトンデモが跋扈
特徴的なのは「反原発」。たしかに反原発そのものは主義主張の一種ではあるのだが、今や反原発を標榜している政治家の殆ど全員が「非科学的なトンデモ言説」の発信源に成り果てているのも事実。とりわけ目立つのが社民党とれいわ新選組だが、立憲民主党と共産党も無視できないレベル。
更に言えば参政党は農業と食に関してもデマの乱発で有名。幾ら表面を取り繕っても、実態がデマまみれの政党は全く支持できない。

3)なぜ科学を判断基準とすべきなのか
この点は本ブログのメインテーマにも関わってくる話なので少し書いておこう。
一言で言えば「科学には自己修正を繰り返して発展する機能」が備わっているから。逆に言えば「自己の無謬性」を前提にする様な組織や思想は、いずれ必ず腐敗する。それは政党でも、イデオロギーでも、宗教でも同じ。
しかし科学には体系そのものに「自己修正の仕組み」が組み込まれている。例えるなら「常にツッコミを入れあっている状態」とでも言えよう。だから生半可な主張はその「事実と論理によるツッコミ」に耐えられない。
以上の論点に関しては過去記事「S01-04: 科学の特徴」も参照してください。


#3.【週間PseuDoctor】【政治】【社会】「自民党本部と首相官邸へのテロ」
1)あらゆるテロに反対する
改めて言うまでもない事だが、それでもテロに言及するからには毎回でも言っておく。私はあらゆるテロに反対する。その理由は7月第3回の#3に書いたので、そちらも参照して頂きたい。

2)「テロリストの主張を取り上げる事」の是非
基本的には「テロリストの主張も名前も取り上げるな」と考える。何故なら「テロを起こせば言い分を拡散してもらえる」と考える人が増えるのを危惧するからだ。しかしそれもでイエロージャーナリズムはテロリストの主張や背景を取り上げるし、それが国民の「知る権利」に資するという考え方もあろう。となれば「リスクとメリットの比較衡量」が必要となってくる。
そこで「テロリストの主張や背景を取り上げる事」のメリットがリスクを上回るケースがあるとすれば、例えば「それらの危険性を広く知らしめる場合」などが挙げられよう。つまり「テロリストの主張や背景そのものが危険であり、その危険性を世間に訴える」為であれば、メディアが取り上げるのも許容されうる。
さて今回の件はどうだろうか。

3)特定野党との関連が示唆される
もしも「テロリストが特性の政治勢力と結び付いている」のであれば、その危険性は高い筈なので、報道で取り上げるメリットは大きい。ところが本件に関しては、少なくとも現時点では殆ど報道されていない様だ。これは普通に考えれば非常に不自然なのだが、本邦メディアの傾向を考えれば納得できてしまいそうなところがまた、情けない。


#4. 【週間PseuDoctor】【医療】【社会】「メディアに反省を求めるのは過剰な要求か」
1)西浦医師の発言が波紋を呼ぶ
西浦氏の「HPVワクチンの過去報道に関して『謝るまで許さない』のは良くない」という呟きに対して「少なくとも事実関係を認めて訂正する必要がある」との意見が複数寄せられた。ここには「謝罪」に含まれる2つの要素が関係していると考える。

2)「謝罪」に含まれる2つの要素
前項でほぼ明らかではあるが、その2要素とは「謝る」と「間違いを認めて訂正する」の2つ。言い換えれば「感情のケア」と「事実認定」の2つ。通常の謝罪には、この両方の要素が含まれているが、時に前者だけのものが存在する。例えば「誤解させて申し訳ない」とか「傷付いた人が居るなら謝りたい」などの政治家が良く使うフレーズ。どちらも「事実関係の訂正」は行わずに「感情のケア」だけで済ませようとしている。注目すべきは、そうした「前者だけの謝罪」はしばしば更に炎上する点。
ここから解るのは「とにかく頭を下げとけ」的な謝罪はむしろ逆効果であり「事実関係の誤りを認めて訂正する」態度こそが重要だと考える。

3)本当にメディアは反省しているのか
そうした視点からすると、現在の「なし崩し的にHPVワクチン推進に回る」態度はやはり不誠実であり「キチンと過去の報道を検証し誤りは正す」行為が必要だと考える。形式的にゴメンナサイするよりも。
そして何より、現在でも反ワクチンの態度を取り続けているメディア(そして政治家)も生き残っている。大分マシになってきたとはいえ、まだまだ「誤りを認めて訂正する」には程遠い現状だ。


#5. 【週間PseuDoctor】【私事】【VR・MR】「『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』の感想その2~VR編~
先週は設定編のみでしたので、今週はVRインタラクティブムービーの感想を。
やはり何と言ってもコックピットに座った時の没入感が最高。こういうのを体験したくてVRをやってきたんだよ。NT-1アレックスから採用された全天周囲モニターの再現度もバッチリ。そのリアルさに感動する。
一方、第三者視点でストーリーが進む場面もしばしばあるが、その際にも360度見回せるだけでなく、多少なら画面内を動く事すら可能(例えば相手の手元を覗き込むとか)。慣れないとVR酔いとかしちゃうかもしれないけど、可能なら体験してみて欲しい。

#飛びこめ好きのどまんなか

#6. 【週間PseuDoctor】【私事】「今週のデレステ&アズレン」
やみのま~
さて、最もハードなイベントと呼ばれるLIVE Infinityも今やたけなわ。私は例によって、毎回1人は天空に届け、次のアイドルを45階、その次は40階と順送りにできる様に努力しています。今回も既にトータルで8人目となるウサミンの天空送りを達成し、次に控えるナターリアは現在42階まで来ています。
なお今回からイベ曲もコミュも無くなり少し寂しい気もしますが、元々本イベはイベ曲やコミュとの関連が薄いと感じていたので、まぁまぁ納得の変更ではあります。
#デレステ

一方のアズレンはメンテが明けて、復刻と新規が混在した状態。また新しい機能が実装されたりして、ちょっとだけ忙しく感じています。
#アズールレーン


#7. エンディング
以上、PseuDoctorがお送りしました。
Twitter(X)から来られた方も、直接読まれた方も、お疲れ様です。
さて、選挙が近づくとどこからともなく白票を勧める声が聞こえてきますが、白票とは「誰が勝ったとしても勝った方に従う」という意味ですから、見かけの投票率を上げる効果しかありません。はっきり言えば自己満足です。そもそも投票とは主権者(≒国家の支配者)たる我々国民の最大の権利にして義務なのですから、それを無効化させようとしたり歪めようとする意見は「民主主義の敵」そのものです。
今週もお粗末様でした 

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