コミケを風疹から守り隊

2024年10月31日木曜日

週間PseuDoctor2024年10月第5回(Blog版第22回)

#0. はじめに

皆様こんばんは。
10月も終わるというのにまだ台風が来るのですね。今後の進路にはご注意ください。
それでは今夜もblog版としてリニューアルした「週間PseuDoctor」(経緯はblog版第1回をご覧ください)第22回をお送りします。
暫しお付き合いください

#1. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「衆議院選挙、負けたのは石破、勝ったのはマスコミ
1)石破政権の負けは必定だった
これは総裁選の時から既に明らかだった。かつて安倍晋三氏と総裁選を争った際には「最も党員支持を得ている候補(←石破氏自身の事)が当選すべき」と述べたにもかかわらず、今回は党員支持トップの高市氏を差し置いて総裁になり、これも安倍氏と争った際に「選挙で負けた政権は退陣すべき」なる主旨の発言をしていたにもかかわらず、今回は地位にしがみつく往生際の悪さを見せている。かつて「味方を後ろから撃つ」と評された石破氏の言動がダブスタブーメランと化し「過去の自分に後ろから撃たれる」結果になっている。
勿論、責任は石破氏自身に留まらない。彼を総裁に選んだのは党員ではなく自民党の国会議員。とりわけ岸田氏は途中まで「最も党員に支持された候補が総裁になるべき」と言っていたのに土壇場で寝返って石破支持に回った。自らの影響力を維持したかったのかもしれないが、党勢どころか日本全体に悪影響を与える結果になってしまった責任は重大。
加えて石破政権は政策もブレブレ。当初はアベノミクスに否定的だったが歴史的な株価下落である「石破ショック」に慌てて軌道修正。しかし本性は変わっておらず何と選挙期間中に「防衛増税」の話を持ち出す絶望的なセンスの無さ。勝つ気あんのか。
という訳で、今回の自民大敗はまさに「負けに不思議の負け無し」の実例。

2)マスコミの煽り報道と「報道しない自由」の行使はあまりにも酷い
一方でメディアの「自民貶し&野党推し」は(解っていたとはいえ)流石に目に余る。詳しくは参考まとめを見て頂きたいが、典型的なのは選挙速報で民放各社が自民党の候補者に付けた「裏金」マーク。これには「野党の不記載議員にも付けろ」とのツッコミ多数。「いや、自民党は党として認めた。野党は党として認めていない」との意見もあるが、自民党とて(定義すら定かではない)「裏金」なるものの存在まで認めたわけではなかろう。
もう一つ象徴的な例を挙げるなら、立件民主党原口一博議員がMeiji Seikaファルマから提訴される件。当初はミクスOnlineやm3.comなどの業界向けメディアのみが報じ、既存大手メディアは完全無視だった。選挙後にようやく共同通信が取り上げ、それを受ける形で47NEWSと産経新聞が報じた。これを「選挙に影響を与える訴訟は選挙中には報じられない。特定候補の票を減らす為に訴訟できるからだ」と尤もらしい解説を宣う人が居るが、この屁理屈は破綻している。理由は2つ。1つ目は、違法行為でも手続き違反でもない行為を「スクープ」として取り上げた特定政党の機関紙を各社が大々的に後追い報道していたからだ。何故「これは良くてあれはダメ」などと言えるのか。メディアの課題設定(アジェンダ・セッティング)機能を正当化するものだ。そして2つ目。選挙が終わった現在でも、本件を取り上げた大手メディアは驚くほど少ない。前述の共同通信、47NEWS、産経新聞の他には東京新聞が申し訳程度の記事を出しているだけ。大手企業が現役の国会議員を訴えるという「異例中の異例」の事態でありニュースバリューは極めて大きい筈なのに、この扱いは一体どうした事なのか(棒)

3)民意の反映は議席数より比例得票数
詳しいデータは参考まとめの最後の方を見て頂きたい。今回大きく得票を減らしたのは自民、公明、維新、共産であり、大きく増やしたのは国民、れいわ、参政、保守。立憲は1%未満の微増に留まる。
即ち立憲が大幅に議席を増やしたのは「小選挙区で自民が負けた為」であり、言わばタナボタ。比例得票数で見る限り「自民批判の受け皿」としては殆ど機能していない。これは以前からの傾向。
あくまで私見だが、自民と公明支持の中道左派が国民支持に回り、極右と維新支持が参政と保守に回り、極左と共産支持がれいわに回ったと見ている。特に参政、保守、れいわで700万票近く集めている所が大きな変化であると共に、今後も注意を要する部分だろう。

#2. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「選挙と株価
1)「選挙は買い」の虚実
今回こういったジンクスがまことしやかに囁かれたが、これは当たったのか。結論から言えば、当たったとも言えるし、外れたとも言える。即ち選挙中はほぼ値下がり一辺倒だったのが、選挙後は一転して連日の上昇。この原因を「円安の進行」に求める向きもあるが、円安傾向は選挙中から一貫しているので、その分析は無理筋。
では何故、選挙後に株価は上昇したのか。私見では「逆石破ショック」だと見ている。即ち通常なら政局の不安定化は売り要因であり株価の下落に繋がるところだが、基本的に緊縮増税派である上に政策がブレブレで何をやらかすか解らない石破政権そのものの方が不安定要因だと思われているのではないか。故に「少数与党」となった事で好き勝手できなくなるし、特に国民民主党が躍進したので増税緊縮傾向に一定の歯止めがかかるとの期待もあったのだろう。

2)今後の見通し
前項で述べた通り、マーケットは「増税緊縮傾向に一定の歯止めがかかる」という期待感を持っている。故にそれが実現しなければ「失望売り」に繋がるだろう。その意味でも国民民主党の役割は重い。現在のところ全く姿勢がブレていない(石破氏とは真逆)なのは心強いが、これだけ注目度が上がってくると「何とかして潰そう」という動き(後述)も出てくるだろうし、ここからが本当の正念場だと考える。

3)景気の足を引っ張る「例の勢力」に注意!
言うまでもなく「増税緊縮」の動きは財務省とザイム真理教の望むところ。何故ならその傾向が強まるほど彼等の勢力が増すからである。故に国民民主党の躍進は彼等にとって目障りでしょうがない。今回の選挙で国民の強い支持を得たのは明らかなのであまりアカラサマな事はできないが、それでもシンパの大手メディアや政治家を使って、ジワジワと搦め手で力を削ごうとしてくるだろう。
例えば「モーニングショー」では玉川徹が早速「玉木さんは政権に入りたい」などと(既に本人が否定しているのをよそに)放言し、玉木氏本人から重ねて否定される始末 https://twitter.com/tamakiyuichiro/status/1851073289357312333 。本人が否定しているにもかかわらず内心を決め付けるのは要するに「オマエはウソつきだ」と言っているのに等しく、失礼などというレベルではない。印象操作で貶める為なら何でもアリか。他にも「印象操作」の指摘はあり https://twitter.com/denkochan_plc/status/1851108343806652432 半ば常態化している事が窺える。一方で内閣でも経済産業相が「トリガー条項凍結解除」と「再エネ賦課金停止」の両方に否定的な発言をした https://twitter.com/Sankei_news/status/1851104699799519380 。未だ折衝も始まっていないのに総理の頭越しにイチ閣僚が放言する。チミは総理より偉いのかね。それとも「総理よりも実質的に偉いZ様の走狗に成り果てている」から強気なのかな?
だが勿論そんな動きなど玉木氏本人は百も承知 https://twitter.com/tamakiyuichiro/status/1851835790604829039 。是非とも「闇の勢力」に負けず頑張って欲しい。

参考まとめ:なし

#税収を財政支出の制約条件にしてはならない
#国債は借金ではなくむしろ国債こそが財源である

#3. 【週間PseuDoctor】【社会】【政治】「漫画『島耕作』の日当描写に辺野古反対派が大激怒
1)怒りの面々
まるで火が付いた様に怒っている人が何人も居るけど、幾つか確認しておきたい。まずこれ「フィクション」だよね?「実在の地名や出来事を書いてるじゃないか」とか言う意見も見えたけど、そんな事を言い出せば例えば「ゴルゴ13」なんかとっくに国際問題化しててもおかしくないよね。その他にも枚挙に暇が無い(後述)。
次に、問題視されたコマの直前には(両論併記の如く)「推進派のアルバイト」の描写もあるが、そちらを問題視している人は皆無。もしも「デタラメを言うな!」が本当の本音だとしたら、こちらにも噛み付かなければおかしい。それを放置するという事は結局「自分達に都合が良ければデマでも容認する」って意味だよね。
それから、この描写は「そういう風に言っているモブキャラが居る」という書き方しかしていない。つまり事実だとは全く言っていない。こうした描き方は、他ならぬ大手メディアが反ワクチンや反原発のトンデモ主張を取り上げる際に「そういう主張をしている人が居るのは事実」と強弁してきたのと同じ構図になっている。皮肉なものだ。

2)アレとかアレはいいの?
まぁ「Whataboutism」と言われるかもしれないけど、それでもどうしたって「美味しんぼの鼻血描写」や映画「新聞記者」の事は思い出しちゃう。「アレは良くてコレはダメ」の違いが「自分達の主義主張に沿っているかどうか」だけなんじゃないか?そういう「イデオロギー優先のダブスタ」が大嫌いなんだよ、私は。

3)日当(と呼ぶかどうかはともかく)出てたんでしょ?
そのものズバリ「日当」の他に「交通費」「行動費」「現物支給」などが出ていたとの「証言」が複数集まってきている。これら全部を「嘘だ」「妄言だ」と言い張るのは流石に難しいのでは。
いや勿論、日当が出てたっていいんですよ、別に。ただそれを指摘されただけで烈火の如く怒り出すのはどうなんですかね。どうもこれは「人によって待遇に歴然と差がある」のが一因ではないかと推測するが、どうやらそれ以外にも「怒り」の原因があるらしい。

4)「例の件」の話題そらし?
その原因がこれ。「例の件」とはここでも何度か取り上げている「辺野古抗議活動警備員死亡事件」の件 https://pseudoctor-science-and-hobby.blogspot.com/2024/10/pseudoctor2024103blog20.html#4 。監視カメラの映像が出た事で「正当な抗議活動の範疇」だと強弁し続けるのが著しく困難になった。そこで別件で騒ぎ立てて有耶無耶にしようと企てている様に見える。実際、そちらの件は全くと言って良いほど音沙汰が無くなったし。


#4. 【週間PseuDoctor】【行政】【社会】「大阪地検トップの検事正が部下の女性検事を性的暴行
1)事実関係について
本来であれば(たとえいかなる事件であろうとも)無罪推定(推定無罪)の原則に従って確定判決までは無罪とみなすべきであり、本件も例外ではない。但し本件では事実認定に争いが無い。即ち法廷で被告が暴行の事実を認めている。そこで本稿でも「性的暴行はあった」ものとして述べていく。

2)組織風土がハラスメントを産む
本件で更に衝撃的だった点が3つ。「他にも被害者が居る可能性」と「女性副検事が隠蔽に加担」そして「本件を把握していた筈の大阪高検がなかなか表沙汰にしなかった」という指摘である。
これらから「組織風土の問題」が見えてくる。組織内部の上下関係が絶対視されハラスメントが横行する。組織防衛の為に不祥事がなかなか表面化しない。明らかになった後でも何とかして糊塗しようとする。これらは全て「組織の論理」が最優先された結果だと言えよう。
こうした事態を防止する為には外部からのチェックが重要。だからこそ国家の仕組みとして「三権分立」があり立法・司法・行政はお互いに牽制しあう形になっている。その筈なのだが、実際には上手く機能していない場面がしばしばある。はっきり言えば日本に於いてはビューロクラシー、即ち行政の権力が強過ぎるのである。
具体的に述べよう。検察は行政の一部であり犯罪捜査を行うが、有罪無罪を決めるのは司法、つまり裁判所なのが建前。ところが実際には裁判に至る前段階で実質的に検察が有罪かどうかを決めている。何故なら日本の刑事事件の有罪率は99.9%と、国際的に見ても極めて高いからだ。即ち検察が起訴すればほぼ有罪確定であり、起訴しなければ当然、有罪にはならない。「実質的に検察が決めている」とはこういう意味だ。これは大袈裟に言えば「行政による司法権の簒奪」とでも評せられるべき事態だが、その背後にあるのは行政権の肥大と官僚の無謬主義だと考える。
ともあれ、こうした実態の下では裁判所が検察の捜査内容をチェックすのは著しく困難。だって争点がややこしそうな案件はそもそも来ないんだもん。従って検察をチェックする組織が(検察審査会という実権を持たない組織を別にすれば)事実上存在しない、という事になる。そう考えると本件の発生は、ある意味で必然だったのかもしれない。

3)ここにもチラつく財務省の影
さてこの検事正は、あの森友学園事件を担当して「財務省幹部を全員不起訴に」していたという。ここで思い出して欲しい。森友学園事件とは(巷間言われている様な安倍夫妻の関与など全く無く)ひたすら財務省内部での陰湿なパワハラ案件だった。そして財務省と言えば民間や他省庁の金の使い方にはそれこそ箸の上げ下ろしに至るまで口を出しまくる一方で、財務省自身は絶対不可侵と言わんばかりに他からの干渉を一切受け付けない。つまり「外部からのチェック機構が働かない組織ではハラスメントが横行する」という、今回の事件と極めて類似した構図になっているのだ。
そう考えると、北川検事正が財務省幹部を不起訴にした理由も何となく想像がつく。似た様な組織風土に染まっていた立場として「この程度の『指導』をハラスメント呼ばわりなんて『甘え』だ」とでも思っていたのかもしれない(あくまで想像だが)。
いずれにせよ、結果的に財務省の体質に十分なメスが入る事はなく、その悪影響は現在に至るまで連綿と続いている。その意味でも北川被告の罪は重い。


#5. 【週間PseuDoctor】【私事】【VR・MR】「『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』の感想その3~ストーリー編~」
ネタバレを避けつつストーリーの感想を一言で言うなら「ちょっとみんな、個人的な感情で動き過ぎじゃね?」ってところ。だけど思い出してみればそれこそ「これぞガンダム!」って感じもしてきた。確かに最初(ファースト)っから個人的な感情で動いてるキャラが目立ってたもんね。
あと、エンディングの余韻に次回作の予感を感じたけど、これはまぁ「どれだけ売れるか」にかかってるんだよね、身も蓋も無いけど。

#6. 【週間PseuDoctor】【私事】「今週のデレステ&アズレン」
やみのま~
まずはLIVE Infinityお疲れ様でした。やってもやっても終わらない、どころか天空に届かないMyスタイルのアイドルは増える一方の、まさにInfinity。それでも7回目あたりから「毎回1人は天空送りにする」ペースでやっています https://x.com/_pseudoctor/status/1674433127073316870 。
さて今日からはLIVE Parade。最近は何とか全エリア全クリできる様になってきたので、今回も頑張ります~緩く。
最後にガチャ。絶対に欲しかったドミナントとときん、90連でお迎えできました!
#デレステ

さてアズレン。イベントが復刻と新規のハイブリッドなので、意外と忙しいです。いつもの様にこなしきれずに溜まっちゃってる部分もありますが、後で何とか辻褄合わせます。
#アズールレーン


#7. エンディング
以上、PseuDoctorがお送りしました。
先日、東北電力女川原子力発電所が再起動しました。東日本では初であり、BWRとしては全国初でもあります。本格的に発電が再開すれば年間600億円の火発燃料費が削減でき、CO2削減と日本経済の両方に大きく貢献します。
さて女川原発は東日本大震災の際にも安全に停止したばかりでなく近隣住民の避難所として約3か月にわたって活躍した場所でもあります https://www.denkishimbun.com/sp/51068 。今回、他ならぬ東北の人々が使う電気を作る為の原発が再開した事は、重ねての慶事と言っても大袈裟でないレベルです。どうぞご安全に。
Twitter(X)から来られた方も、直接読まれた方も、お疲れ様です。
今週もお粗末様でした 

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