#0. はじめに
皆様こんばんは。
前回のエンディングでお話しした通り「並行世界ネタ」について少し書きます。ジークアクスでもアズールレーンでも並行世界が重要なモチーフになっており、もはやSFでも定番ネタとなった感がありますが、かつては必ずしもそうではなかった、と記憶しています。
SFの重要な要素に「未知なるものに対する探求や邂逅」があり、そうした「未知の世界」として以前は海底・地底・秘境などがよく舞台に選ばれていました。しかし人類の進歩と発展によりそうした「未知」が「既知」に成り代わっていった結果、宇宙や過去や未来が取り上げられる事が増えてきた様に思います。その意味では「並行世界」は完全に未知の世界ですから、SFの舞台に適しているとも言えそうです。
しかし一方で、SFであるのならば、並行世界の存在と成り立ちについて、何らかの理屈立てが欲しい所です。何の説明も無く並行世界と行き来するだけでは(勿論そういう物語もアリなのですが、それはSFではなく)「異世界ファンタジー」と呼ばれるべきでしょう。
(エンディングに続く)
暫しお付き合いください