コミケを風疹から守り隊

ラベル 震災 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2026年7月29日水曜日

~はじめに~ブログの構成と運営方針

(トップ記事は固定です。最新記事はこの下にあります)
初回公開日:2010年09月10日
最終更新日:2026年07月29日

ブログの運営方針
このブログは、普通のブログとはちょっと方針が異なります。最も大きな特徴は、ページヘッダーにも書きました様に、一旦書いた記事に後から手を入れたり書き直したりする事もある、という点です。何故なら、特に科学やニセ科学に関しては、最終的に通して読んだ時に分かりやすくなる様な文章にしたいと思っているからです。
でも、趣味とか余談の部分に関しては、普通のブログのつもりなので、基本的には、後から書き直したりしないつもりです。
言ってみれば、ホームページとブログの中間的な構成にしたい、というところでしょうか。
なお最近、常にも増して更新が滞っているのは主にTwitterで色々呟いているからでもあります。サイドバーにも最近の発言をリンクしてありますが、宜しければこちらも御覧ください。また過去の呟きはTwilog(こちら)で見られます。

ラベル(タグ)を御利用ください
ラベル(タグ)とは、ブログ記事のカテゴリ(ジャンル)を示すものです。私は通常、1つの記事に2つ以上のラベルを付けています。それぞれのラベルをクリックすると、同じラベルが付いた記事が一覧で表示されます。御利用ください。
なお、便利の為に、このトップ記事には私が使っている全てのラベルを付けました。

「科学」カテゴリの記事(予定)一覧
(既に書いた記事に関しては、タイトルをクリックすると当該記事にジャンプします)

2022年1月26日水曜日

甲状腺癌の過剰診断とスクリーニング効果を理解する為の基礎知識(下)

初回公開日:2022年01月26日
最終更新日:2022年06月08日

(一応、暫定版ながら一通り完成しました)
(前半(上)はこちらをご覧ください

もくじ
0.はじめに
1.「がん」の多様性について
1)多様性を決める要素
2)原発臓器について
3)組織型について
4)進行度について
2.甲状腺癌の基礎知識
1)甲状腺癌の大部分は極めておとなしく進行の遅い癌です
2)甲状腺癌のステージ分類(他臓器の癌との比較)
3)過去の膨大な解剖症例から解る、甲状腺癌のおとなしさ
3.過剰診断とスクリーニング効果の説明
1)過剰診断とは何か
2)スクリーニング効果とは何か
3)福島県で甲状腺癌が沢山見つかったのは、過剰診断とスクリーニング効果のせいだと考えられます
4.甲状腺癌にはスクリーニング検査は適しません
1)スクリーニング検査の条件
2)甲状腺癌がスクリーニング検査に適さない理由
3)検診で「見つけてしまった」甲状腺癌の話
4)いわゆる「早期発見・早期治療」のデメリット
5.検査を継続させたいのはどんな人達でしょう
1)政治的立場
2)商売&思想的立場
3)学術的立場
 

2021年4月7日水曜日

甲状腺癌の過剰診断とスクリーニング効果を理解する為の基礎知識(上)

初回公開日:2021年04月07日
最終更新日:2022年01月26日

(タイトルは田崎晴明先生へのリスペクトです)

もくじ
0.はじめに
1.「がん」の多様性について
1)多様性を決める要素
2)原発臓器について
3)組織型について
4)進行度について
2.甲状腺癌の基礎知識
1)甲状腺癌の大部分は極めておとなしく進行の遅い癌です
2)甲状腺癌のステージ分類(他臓器の癌との比較)
3)過去の膨大な解剖症例から解る、甲状腺癌のおとなしさ
3.過剰診断とスクリーニング効果の説明
1)過剰診断とは何か
2)スクリーニング効果とは何か
3)福島県で甲状腺癌が沢山見つかったのは、過剰診断とスクリーニング効果のせいだと考えられます
4.甲状腺癌にはスクリーニング検査は適しません
1)スクリーニング検査の条件
2)甲状腺癌がスクリーニング検査に適さない理由
3)検診で「見つけてしまった」甲状腺癌の話
4)いわゆる「早期発見・早期治療」のデメリット
5.検査を継続させたいのはどんな人達でしょう
1)政治的立場
2)商売&思想的立場
3)学術的立場
 

2014年6月11日水曜日

「リスク比較による意思決定」のやさしい解説

初回公開日:2014年06月11日
最終更新日:2014年06月11日


1.人生は選択の連続です

私たちは、日々の暮らしの中で無数の選択(意思決定)をしながら生きています。
ちょっと例を挙げてみましょう。
朝、お布団の中で「もう起きなきゃ…でも、あと10分、いやあと5分だけでも寝ていたい…」そう、もう起きるか・まだ寝ているか。これも一つの立派な選択です。まぁ、いつまでも寝てはいられないので、いつかは頑張って起きますよね。何とか準備ができたら、今度は通勤です。通勤の際にも「いつもの道を行くか、抜け道を通るか」という選択をしたり、信号が変わりそうになったら「手前で止まるか突っ込むか」という選択を(歩行者の場合でも運転している場合でも)している筈です。こうした様々な選択を乗り越え(笑)、ようやく職場に着きました。そしたら今度は「どの仕事から手を付けるか」という選択をしたり「お昼には何を食べようか」という選択をしたり…
この様に、私達は常に大小様々な選択を繰り返しながら生きています。某企業のCMに「あなたは、あなたが食べたもので、できている」という台詞がありますが、言うなれば「あなたの人生は、あなたの選択の結果で、できている」と言えるのです。

この様に、私達の人生は常に選択の連続である訳ですが、通常、これらの選択は半ば無意識に行われ、ある程度大きな選択でない限り、私達の意識に上って来る事は少ないです。
そこで今回は、改めてこれらの選択がどの様な基準によって行われているのかを、考えてみたいと思います。

2013年6月19日水曜日

富山大学の林衛准教授に対する批判(縮退編)


初回公開日:2013年06月19日
最終更新日:2013年07月01日

(この記事は「発動編」の続きです。まだの方は、発動編から先にお読み頂けると幸いです)


2013年5月29日水曜日

富山大学の林衛准教授に対する批判(発動編)


初回公開日:2013年05月29日
最終更新日:2013年06月19日


1.はじめに

1)本記事を書いた動機
先日(と言っても今年の3月ですから、もう2ヶ月以上経ってしまいましたが)私がTwitterで呟いている【週間PseuDoctor】での林衛氏への批判がAerospaceCadetさんによってまとめられました。このまとめ、意外と多くの方々が御覧になった様です。
考えてみると、林衛氏のデタラメぶりは、これまでにも何度かまとめられています。玉石混交かもしれませんが、Togeterを「林衛」で検索しただけでも結構あります。またBROGOSにこの様な批判記事を書かれた方もいらっしゃいます。
これらを一通り読めば、林氏がどういう方か何となくでも見えてくるでしょう。しかし、全部目を通すのも大変ですので、私の目から見てまとめたものがあっても良いのかな、などと思い始めました。
という訳で、毎度遅筆な自分に鞭打って、批判記事を書く事にした次第です。Twitterでも「ブログ記事が10本は書けるだけのネタは仕込んである」なんて吹いちゃった以上、このままにしとくのはカッコ悪い気もしますので(^^)

但し、10本分のネタを凝縮したにも等しい内容なので、今回も長いですよ。しかも書いていくうちにどんどん長くなってしまったので、2本に分けました。今回が「発動編」、次回が「縮退編」です(名称に深い意味はありません)。それでもまだ十分に長いので、覚悟してお読みください(爆)
一応、章分けしてありますので、一辺に読むのが大変なら少しずつ読み進めてもいいでしょう(^^)
なお、本文中には沢山のリンクがありますが、一応リンク先を見なくても話が通じる様に書いてあります。お時間と興味のある方だけ、リンク先を御覧頂ければ、と思います。

2013年3月11日月曜日

あの日から2年


初回公開日:2013年03月11日
最終更新日:2013年03月11日


1.お悔やみとお見舞い(とお祝い)

東日本大震災から、今日で丸2年です。
2年という事は、仏教的に言えば、亡くなられた方の三回忌に当たります。
改めて、亡くなられた方々(勿論、仏教徒でない方も含めて)へのお悔やみを申し上げます。
また、被災された全ての方々へ、お見舞い申し上げます。
併せて、本日が誕生日である方をはじめ、記念日である方々には、心よりお慶び申し上げます。

2.個人的に願う事

私には個人的に願っている事が幾つかあります。以下にそれらを列挙します。

2012年9月2日日曜日

「ホールボディカウンター検査は、受ける必要はない??」に対するダメ出し

初回公開日:2012年09月02日
最終更新日:2012年09月02日

1.はじめに

先日、kazooooyaさんから、この様なリクエストを頂きました。根が遅筆な私としては、このリクエストにお応えするかどうか、少々迷いました。既にkazooooyaさん御自身もこうしたなまとめを作成されていましたので、批判としては充分ではないかとも思ったからです。
しかし、その元になっている「ホールボディカウンター検査は、受ける必要はない??」という記事を読んでみたところ、その内容の酷さにしばらく眩暈が止まらなくなりました。
あまりにも内容が酷いという点、そして、これを書いたのが医師であるという点、の2つから、批判する(ツッコミを入れる)気になった次第です。
という訳で、今回はツッコミがメインなので、全体的に少々意地の悪い書き方になっている点を御了承ください(笑)。
そしてまた、kikulogなどを御覧になっていた方は御存知だと思いますが、こういった「引用+ツッコミ」というスタイルは、実は私の少々得意とするところです(爆)。
ですので、私にしては思ったよりもはかどりました。でも超絶に長いですよ。普段から私の記事は長めですが、そのおよそ5割増しだと思ってください(まぁ、引用しつつツッコミを入れていくというスタイルだと、どうしても長くなってしまうのですが)。
また、途中でひとつトラップに掛かりましたが、その詳細は最後に書きます。

2012年8月12日日曜日

腫瘍とは何か(良性腫瘍と悪性腫瘍、及び、放射線と癌との関係について)

初回公開日:2012年08月12日
最終更新日:2012年08月13日
(2012年8月13日更新:誤字訂正しました。被爆→被曝)


1.はじめに

以前「上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍との違い」というテーマの記事を書きました。この記事は、細々とではありますが、継続的にアクセスを頂いている様です。腫瘍についての情報を欲している人がいらっしゃるのかもしれません。そこで、今回は上記記事の前提となる「腫瘍とは何か」及び、そこから派生する「腫瘍の良性と悪性」について書いてみます。

また、応用編として「放射線と甲状腺癌などとの関係」についても触れたいと思います。これはまた、片瀬久美子さんの記事「放射線の健康影響をめぐる誤解」(SYNODOS版はこちら復興アリーナ版はこちら)などをお読みになって「甲状腺の過形成と良性腫瘍、悪性腫瘍(癌)との違いについて、もっと知りたい」と思われた方のお役に立てば、と思って書いた記事でもあります。

2012年6月13日水曜日

愛の放射線~あなたと私の8000ベクレル~(R-15推奨)

初回公開日:2012年06月13日
最終更新日:2023年05月17日


1.はじめに

昨日(2012年06月12日)の昼間、菊池誠さんがこんな呟きをなさっていました。
この呟きを見た時に、私の中で何かがインスパイアされ、頭の中に浮かんで来た情景がありました。
次に示すのは、それを書き留めてみたものです。内容が(ちょっとだけ)大人向けなので「R-15推奨」という事で、宜しくお願いします。
なお、登場人物に特定のモデルは居ません(ホント)ので、妄想したい方は、お好きなカップリングでなさってください(笑)。


2012年6月9日土曜日

電気が足りないと人死にが出る(あるいは、脱原発への冷静な議論)

初回公開日:2012年06月09日
最終更新日:2012年06月09日

1.私は「脱原発」の立場です

最初に申し上げておきます。私は、敢えて言うなら「段階的脱原発派」という立場です。原発を徐々に減らしていき、最終的には無くすべきだと思っています。そしてその為には、どうすれば原発を減らせるかを冷静に具体的に考えなければなりません。真面目に考えれば考える程、解決すべき問題は山積しています。政治的問題、経済的問題、そして技術的問題・・・
しかし、こういう考え方は、どうも「反原発」の方々にはウケが悪い様です。冷静な脱原発の議論をしようとしただけで「原発推進派」のレッテルを貼られたりします。その為、逆に「反原発」という言葉に妙な色がついてしまっている様にすら思えます。言うなれば「反原発=感情的で急進的な反原発原理主義者」という語感になってしまっている様に見えて仕方が無いのです。

はっきり申し上げれば、現状の「反原発(急進的な反原発原理主義)」は、真面目に脱原発を考えている人達にとって迷惑でしかありません。
何故なら、本気で「原発の無い社会」を目指すのならば「どうやって原発を減らし、無くしていくのか」を真剣に考える必要があるからです。それを忌避して感情的に「原発反対」を唱えたところで、原発は無くなったりしません。

そしてまた「原発推進派」を「利権まみれの悪の権化」の様に考えるのも極端過ぎます(いや、そういう人が全く居ないとは言いませんが、少なくとも「原子力ムラ」などと一くくりにする様な見方では大局を見誤ります)。少なくともこれまで原発が推進されてきたのは「エネルギー資源に乏しい我が国が諸外国に頼らずにやって行く為」の現実的な解答だった、というのも、一面の真実である筈です。

2012年5月3日木曜日

善川チャーリさんに「偽医者」認定されました(又はハンドルネームの由来について)

初回公開日:2012年05月03日
最終更新日:2012年05月23日

(5月23日追記:この記事に対する善川氏の反応に関して、コメント欄で解説しています。そちらも併せて御覧ください)

1.この記事を書いた動機

当ブログのこちらの記事に関して、善川チャーリ氏がTwitterでこの様に呟いており、またそれを真に受けている方もいらっしゃる様です
プロフィールに医師とありますが、PseuDoctorですからね。Pseudo(偽の)Doctor(医師)というこでしょう。この人の言っているほうがデマ。

ちなみに善川チャーリ氏を御存じ無い方もいらっしゃると思いますが、先鋭的な反原発派であり、病理医を名乗っています。
改めて言っておきますが、私は医師です。しかも善川氏(が自称しているの)と同じ、病理専門医です(詳しい説明は2.でします)。
まぁ、ある意味では善川氏の言にも一理あります。PseuDoctorと名乗った時から、そういう読み方をされる事もあるだろうと覚悟はしていました。しかし、厳密に言えば、Doが重複していません(Pseudo-Doctorとなっていない)から、綴りとしてはおかしいですよね。つまり、本来ならPseuDocterなんて言葉は無いのです。
要するに、これは私が自分のハンドルに込めた、ちょっとした洒落なのです(なんて事まで、わざわざ書かなければならないのは本当に悲しいです)ね。
ただ折角ですから、この際、私のハンドルネームの由来と、そこに込めた思いも、後の方で述べる事にします(6.で書きます)。

あるいは、もしかしたらたった一個の呟きに、そんなに過敏に反応するなよとお考えの方がいらっしゃるかもしれません。確かに大人気ないと言われれば、そうかもしれません。
しかし、一応私はこれで飯を食っている(要するに、プロ)な訳です。ニセと言われれば、反論したくもなります。いや、職業であるかないかに関わらず、自分が誇りを持って真剣に取り組んでいる内容をニセモノ呼ばわりされたら、反論したくなりませんか?例えばボカロPさんとか絵師さんとかの立場でも構いません。自分が精魂込めて作った作品を、安直に「パクリ」呼ばわりされたらどうお感じになるでしょうか。ニセ医師呼ばわりされる気持ちとは、その時の感情に似ていると思います。
また私は、曲がりなりにも「ニセ科学批判」をしている身でもあります。その立場から言えば、何かを「ニセ」呼ばわりするのであれば、きちんとした根拠を持ったうえで言って欲しいと思います。増してや、自ら医師を名乗った上で他人を「偽の医師でしょう」と言うのであれば、相応の根拠が必要とされるのは当然ではないでしょうか。
更に、今回の事は、単なる放言では済まない側面もあると考えています(詳しくは3.の後半と、5.に書きます)。

2012年3月10日土曜日

放射線、デマ、そして分断


初回公開日:2012年03月10日
最終更新日:2012年08月13日

(2012年4月21日追記:この記事を見たらしい善川チャーリ氏が、私の事を「偽の医師という事でしょう」などと言っている様ですが、私は本物の医師です。しかも善川氏と同じ病理専門医です。この件に関しては、近日中に記事を書きます。その暁には、ここにもリンクを貼ります)
(2012年5月3日追記:上記の件に関する記事を書きました。こちらを御参照ください)

1.「福島の子は子供を産めない」というデマ

タイトルに書いた様なデマが、震災後1年経とうとする今でも、未だに流布されている様です(例えばこちらのTogetterを御覧ください)。より正確に書くのならば「福島の子達が将来子供を産む場合には、流産や先天異常の発生率が上がる」というデマです。
勿論、これはデマです。そう言える理由は3つあります。
まず前提として「被曝による奇形児の発生」とは、妊娠後の胎児形成期(概ね妊娠2ヶ月までの間、長めに見積もっても4ヶ月まで)に、比較的高線量の放射線を被曝した際に生じるものだという事を知っておいてください。ポイントは、この場合の先天異常は放射線による胎児形成の障害であり、遺伝子の異常ではないという点です。

1つ目の理由。時間的に言って、原発事故当時に妊娠していた方々は既に出産されています。そして先天異常の発生増加は報告されていません(但し勿論、通常の状態と同程度の発生が有り得るのは当たり前です)。
2つ目。上記の通り、これから妊娠する子達にとって重要なのは「妊娠初期の被曝」です。今の時点では未だスタートラインにも立っていません。「既に貴方の卵子は修復不可能なダメージを負ってしまった」などというヨタ話に惑わされる必要は無いのです。
3つ目。仮に妊娠初期に被曝するとしても、線量の程度が問題です。今でも高線量の場所には住めない訳ですから、現在生活している場所が他の都道府県や世界の他の地域と比べて線量が高いかどうか、という観点で考える必要があります。そして、その観点で見れば(その観点で見ても)特に問題は無いと言えます。むしろ、他の要因(酒・タバコ・感染症・そしてストレス!)による影響の方が遥かに甚大ですから、折角気を遣うのであれば、むしろそういう事を考えて欲しいと思います。

どうも「放射線は遺伝子にダメージを与える」という知識と「高線量被曝により先天異常の発生頻度が上がる」という情報をごっちゃにして煽っている人が居る様です。どうしてもそういう話がしたいのであれば、せめて「体細胞での遺伝子異常による癌の発生」と「生殖細胞での遺伝子異常による先天異常の発生」と「発生過程の障害による先天異常の発生」とのそれぞれが、どれほど圧倒的に違うかを理解してからにしてください。
(2012年8月13日追記:上記の点に関して更に述べた記事「良性腫瘍と悪性腫瘍、及び、放射線と癌との関係について」を書きました。特に3.のあたりを御覧頂ければ、と思います)

2.福島の子達に対する、私なりの答え

以上に述べた事を踏まえて、福島の子に「将来私は子供を産めますか」と聞かれた時の、私なりの答えを書いてみます。

2011年12月25日日曜日

「早川由紀夫氏訓告問題」について

初回公開日:2011年12月25日
最終更新日:2012年03月10日



(2012/12/26追記:「6.余談その2」について、黒猫亭さん本人からTwitter経由で御意見を頂いておりますので、今後内容を変更する可能性があります。現在の記述は暫定的なものとしてお読みください。)
(2011/12/29追記:「6.余談その2」に関しては、内容の削除や書き換えは行わず、もとの文章を残したままで追記及びコメントによって補足する事にしました。括弧でくくり「追:」を冒頭に付けた部分が、今回追記したものです。また追記で書ききれない内容をコメント欄に書いてあります)
(2012/03/10追記:「わたしたちは子供を産めますか」というTogetter経由でこちらに来られた方は、是非こちらの記事もお読みください)


1.はじめに

既に報道等で御存知の方も多いとは思いますが、2011年12月7日、早川由紀夫氏(群馬大学教育学部教授)がTwitter上での発言を問題視され、学長より訓告を受けました(本人によるまとめはこちら)。この件に関しては幾つかの論点があります。また私は震災以前の早川氏の言動も多少知っており、直接遣り取りした経験もありますので、そうした点も踏まえて、以下に述べていきたいと思います。
また、これは大切な事なので初めに書いておきますが、早川氏は衆目を集めたくてわざと暴言を吐いている節があります。ですから彼の発言をマトモに相手して軽挙妄動に走るのは控えてください。少なくとも、感情的になるのは、相手の思うツボです。
この記事を最後までお読みになれば「早川氏はマトモに相手するに値しない」という事を御理解頂けるかもしれません。

2.早川発言の問題点


報道では「殺す」「オウムと同じ」という様なセンセーショナルな部分がクローズアップされがちです。しかし、彼の発言の問題点はそれに留まりません。これはある意味、震災前から一貫しているとも言えます。
まず項目を挙げます。


1)表現が過激で乱暴である。
2)嘘吐き、もしくは無責任。
3)差別的である。
4)明らかに知識不足であり、にも関わらず(だからこそ?)俗流・独自解釈に固執する。
5)詭弁を多用する。
6)ワガママで自分勝手。
7)上記5)6)からの帰結として、しばしばダブルスタンダードに陥る。


以下、個別に解説していきます。

2011年8月30日火曜日

P02-04: ニセ科学批判の対象と射程~震災後のニセ科学批判の困難さ~

初回公開日:2011年8月30日
最終更新日:2011年8月30日



(このエントリは、ニセ科学批判について、ある程度の知識のある方を対象にしています。初めての方には少し解り難いかもしれません)
(ニセ科学批判とは字義通り「ニセ科学を批判する行為」の事です。それ以上の意味は込めていません)


1.これまでに(震災前までに)ニセ科学批判が主な対象としてきた人達


これまでのニセ科学批判が主に対象にしてきた(射程に入れてきた)人達は誰なのでしょうか。


最大のターゲットの1つは、言うまでも無く「自らがニセ科学の発信源となっている人」です。これは明確な批判対象です。しかしながら、自ら積極的にニセ科学を広めている人(例えば由井寅子さんとか江本勝さんとか)は、少々批判されたくらいでは容易に止めたりはしないと考えられます。また、こうしたニセ科学的な事を言い出す人は雨後の筍の様に出てくるので、いくらやっても「モグラ叩き状
態」になってしまいます(勿論、だからといって批判を止める訳にもいかないのですが)。


そこで、第2の対象として「ニセ科学に興味の無い人・なんとなく聞いた事はあるけれども詳しくは知らない人」をターゲットにしてきました。ターゲットと言うと聞こえが悪いですが、この場合は、批判よりもむしろ啓蒙が目的となります。つまりニセ科学について知って貰う」事により、ニセ科学にハマり難くするのを目指しています。言わば予防ですね。


なお、知識の欠如が問題とする見解に対して、これを所謂「欠如モデル」と看做して批判する事がある様です。しかし平川秀幸さんによれば批判対象となるのは原因が知識欠如「のみ」だと考える場合だそうです(ちょっと長い議論になりますが、興味のある方はこちらのTogetterも御参照ください)。
だとすると、私の知る限りでは「知識の欠如のみが問題である(=知識さえ与えれば問題は解決する)」などという見解を持っている人に会った事がありませんので、さしあたり平川さんの言っている事は気にしない事にします。


2.これまでに(震災前までに)ニセ科学批判があまり対象としてこなかった人達


一方で、あまりターゲットにしてこなかった人達もいます。最も典型的なのは「ディープなビリーバー」です。菊池誠さんなどが良く仰るのは「ビリーバーは説得できない」という言葉です。これは文字通りに「できない」というより、むしろ「説得には個別に対応する必要があるし多大なコストがかかるうえに、たとえそうやっても出来るとは限らない」という意味に解釈すべきでしょう。ニセ科学批判は基本的にボランティアで行われていますしリソースも限られていますから、ビリーバーの説得に費やすコストを捻出するのはなかなか困難です。
つまり、ビリーバーを見捨てているのでも相手にしていない訳でもないのです。実質的にそれが出来ないでいるのはマンパワーと方法論の問題だと理解しています。

2011年8月7日日曜日

素人談義:増税亡国論

初回公開日:2011年08月07日
最終更新日:2017年05月24日

1.はじめに

タイトルに書きました様に、私は経済についても、政治に関しても素人です。しかしながら、最近の情勢を見ると、あまりにも増税を実行しようとする勢力が強過ぎると感じます。そこで敢えて刺激的なタイトルを付け、自らの浅学非才を省みずに(って、これはいつもの事ですが)書いてみた次第です。
理解の浅い所や単純化し過ぎた点があるとは思いますが、大きく本質は外していないつもりです。
(2017年05月24日追記:与謝野馨氏が亡くなったそうです。残念でなりません。願わくば彼には、もっともっと長生きして頂いて「金融緩和と財政出動により日本経済が見事に復活するさま」を、その目に見せ付けてあげたかったです。)

2.予備知識

まず、2つほど予備知識を述べます。と言っても、それほど難しい事を書くつもりはありません。

1つめは「ありふれたものの価値は低く、希少なものの価値は高い」です。これは直感的にも理解し易いでしょう。例えば、トレーディングカードゲームなどでも、激レアなカードは価値が高い。それはまさしくレア(希少)だからです。誰でも持っているカードは価値が低いですよね。ゴールドやダイヤモンドの価値が高いのも、地球上に存在している量が少ないからです(もっとも、いくら希少であっても誰も欲しがらなければ無価値ですが、そこまで述べると長くなるので今回は割愛します)。
そして、これはお金そのものについても言えます。お金が少ししかなければお金の価値は高くなり、少しのお金で沢山のものが手に入ります(つまり、物の値段が安いという事)。これがデフレです。この時、安くなるのは物の値段だけではなく、労働の値段も安くなります。従って、賃金がなかなか上がらないという事になります。
逆に、世の中にお金が溢れていれば、お金の価値が下がり、少しの物を買うのにも沢山のお金を支払わなくてはなりません(=物の値段が高い)。また労働にも沢山のお金が支払われる様になります(=賃金が上がる)。これがインフレです。
更にこれは、円と他の通貨(ドルやユーロ)との関係についても言えます。円が少ししかなければ円の価値が(相対的に)上昇し、円高になります。逆に円がふんだんにあれば円の価値は下がり、円安となります。

2つめは「経済が停滞すると人が死ぬ、死なないまでも不幸になる」です。端的に言って、景気が悪くなると失業者が増えます。今の日本はこの状態です。仕事が無ければお金が入ってきません。お金が無ければ生きていけません。あるいは「ホームレスになれば」と無責任に言う人が居るかもしれません。しかし、ホームレスとして生きられるかどうかですら、やはり景気に左右されるのです。例えば、景気が悪くなれば企業は期限切れで廃棄される食品を減らそうとするでしょう。また職を持ち食べていられる人達も、なるべく食べ残しを減らそうとするでしょう。結果、ホームレスの人もやはり、より飢える事になるのです。この様に、経済の停滞によって不幸になる例は、枚挙に暇がありません。

2011年5月11日水曜日

P01-05: ニセ科学に嵌る心理~私達はなぜ放射線を恐れるのか?~

初回公開日:2011年5月11日
最終更新日:2011年8月24日
(4.と5.を加筆修正しました)

東日本大震災と福島第一原発の事故から(この記事の初回公開時点で)丁度2ヵ月が経過しました。しかし、今もって、これらの話題を聞かない日は1日もありません。
現在も、多くの人々が放射線に対する不安と恐怖に苛まれていると感じます。
この記事は、直接「安全だ」「危険だ」という議論をするものではありません。しかし「ニセ科学に嵌る心理」を分析する事が、皆さんの感じている放射線への不安に対して、少しでも役に立つかもしれません。そういう気持ちも込めて書きました。

最初に、結論を述べます。
私は「ニセ科学に嵌る心理は、多かれ少なかれ誰でも持っているものであり、そしてそれは、放射線を恐れる心理とも通じるものがある」と考えています。
では、その様に考えるに至った思考の道筋を、以下に記してみます。

1.恐怖と不安の違い

まず考えてみたいのは「恐怖」と「不安」の違いについてです。
皆さんは、この2つがどの様に違うと思いますか?
それとも、そんなのは、考えた事も無いでしょうか?

一言で言うと、対象が明確である場合を「恐怖」と呼び、対象が不明確である場合は「不安」と呼びます。つまり「不安とは、対象の無い恐怖である」と言えます。
もう少し詳しく述べるならば、恐怖とは、現実に存在し、既に確定している脅威に対する感情であり、不安とは、未確定もしくは未知の脅威に対する感情であると言えます。
まず、この違いを良く覚えておいて下さい。

2.恐怖と不安、どちらが対応し易いか

次に、この2つのうち、どちらがより対処し易いかを考えてみましょう。
異論はあるかもしれませんが、私見では明らかに「恐怖」の方が対応が楽であり、不安の方が対応が難しいと考えています。その理由は、まさに上述した「対象が明確であるか不明確であるか」という違いによるものです。つまり「対象が明確であるならば対応手段もとり易いけれど、対象が不明確だと、どうやって対応すれば良いのか解り難い」という事です。


2011年3月17日木曜日

P03-01: 震災に便乗するニセ科学



P03-01: 震災に便乗するニセ科学

初回公開日:2011年03月17日
最終更新日:2011年03月31日

2011年3月11日に発生した大震災は史上稀に見る規模であり、その後も余震や新たな地震が頻発しており、被害は極めて甚大です。
被災された方々に心より御見舞いを申し上げます。
また、救援・復旧・対応をされている方々に感謝致します。

さて、私はこちらの記事で「震災をネタにアコギな金儲けを図る人とか、自分の主義主張や思想を広めようとする人」について触れましたが、その具体的な例が「震災に乗じてニセ科学を広める人達」です。災害に便乗するというのは心情的にも許せませんし、実害が生じる可能性も通常より高くなります。「地震兵器」の如き明らかなデタラメは放置しておくとしても、ここでは幾つか個別の例を挙げておきます。

なお、今回は煩雑さを避ける為に、各ニセ科学について個別の解説はしません。本当は先にそちらを記事にしておくべきだったのでしょうが、お察しの通り、全く間に合っていませんorz
とりあえず、参考になる記事に幾つかリンクを張っておきます。

ニセ科学への批判行為全般に関しては、私も編集に参加しているこちらのWikiをご覧ください。
水からの伝言に関しては、Skeptic's Wikiの中にあるこちらのページ、及びそこからリンクされている田崎先生のページがよくまとまっています。
ホメオパシーに関しても、Skeptic's Wikiの中のこちらのページ、及びそこからの各リンクが参考になると思います。またKumicitさんの記事(字幕はお手製です)やkumikokataseさんの記事もお勧めです。また、拙ブログ内の解説記事Web論座問題に関する記事もご覧頂ければ幸いです。

1)マクロビオティック

味噌や醤油、昆布や海草が放射線の対策になる」というデマが飛び交っています。で、どうもこれはマクロビオティック系の人が広めているらしいです(「とらねこ日誌」の記事を御参照ください)。
無論、味噌や醤油は適切に摂取すれば、おいしくて栄養価に優れた食品ですが、放射線の対策にはなりません。勿論、納豆も放射線の対策にはなりません。デマです。惑わされないでください。

ちなみに私は納豆大好きなので、買い占められると真剣に腹が立ちます。あとバナナも。
余談ですが買い溜めはなるべく止めましょう。不安な気持ちも解りますが、買い溜めは、それ自体が物資の不足をもたらしますし、そればかりでなく物流も妨げますので、復興の障害になります(物流の現場にいらっしゃる方の御意見も参考になさってください)。

2011年3月15日火曜日

震災への御見舞い

初回公開日:2011年3月15日
最終更新日:2011年3月24日

2011年3月11日~12日にかけて、東北地方沖太平洋及び新潟県中越地方で大きな地震が幾つも発生し、東日本の極めて広い範囲で多くの方々が被災されました。
現在でも余震が続いています。まさに今、これを書いている最中にも、福島沖で余震が起き、更にその直後、静岡で新たに大きな地震が発生しました。

被災された方々に心より御見舞い申し上げます。
また、災害救助・復旧・対応にあたっておられる全ての方々に、深く御礼申し上げます。

被災された方々へ
震災直後も、今も、そしてこれからも、多くの人が皆さんの事を想い、行動し、あるいは将来の行動に備えて準備しています。
今回の事で、かけがえの無いものを失われた方も多いと思います。
けれど、取り戻せる日常も、必ずあります。
悲しければ泣いても良いのです。
決して無理はしないでください。
でも、希望を完全に失う事だけは、しないでくださいね。

対応にあたっておられる方々へ
皆さんは、我々の誇りです。
勿論、あなた方はスーパーマンでも何でもない、普通の人だという事は知っています。
でも、だからこそ、あなたは私達のヒーローなのです。
くれぐれも、お体には気をつけてください。