コミケを風疹から守り隊

2013年5月29日水曜日

富山大学の林衛准教授に対する批判(発動編)


初回公開日:2013年05月29日
最終更新日:2013年06月19日


1.はじめに

1)本記事を書いた動機
先日(と言っても今年の3月ですから、もう2ヶ月以上経ってしまいましたが)私がTwitterで呟いている【週間PseuDoctor】での林衛氏への批判がAerospaceCadetさんによってまとめられました。このまとめ、意外と多くの方々が御覧になった様です。
考えてみると、林衛氏のデタラメぶりは、これまでにも何度かまとめられています。玉石混交かもしれませんが、Togeterを「林衛」で検索しただけでも結構あります。またBROGOSにこの様な批判記事を書かれた方もいらっしゃいます。
これらを一通り読めば、林氏がどういう方か何となくでも見えてくるでしょう。しかし、全部目を通すのも大変ですので、私の目から見てまとめたものがあっても良いのかな、などと思い始めました。
という訳で、毎度遅筆な自分に鞭打って、批判記事を書く事にした次第です。Twitterでも「ブログ記事が10本は書けるだけのネタは仕込んである」なんて吹いちゃった以上、このままにしとくのはカッコ悪い気もしますので(^^)

但し、10本分のネタを凝縮したにも等しい内容なので、今回も長いですよ。しかも書いていくうちにどんどん長くなってしまったので、2本に分けました。今回が「発動編」、次回が「縮退編」です(名称に深い意味はありません)。それでもまだ十分に長いので、覚悟してお読みください(爆)
一応、章分けしてありますので、一辺に読むのが大変なら少しずつ読み進めてもいいでしょう(^^)
なお、本文中には沢山のリンクがありますが、一応リンク先を見なくても話が通じる様に書いてあります。お時間と興味のある方だけ、リンク先を御覧頂ければ、と思います。

2)林衛という人
既に御存知の方も多いとは思いますけれども、ここで基本事項をおさらいしておきます。
林氏は、岩波書店の雑誌「科学」の編集者を経て、本記事執筆時(2013年5月)の時点では富山大学人間発達科学部人間環境システム学科の准教授という立場です。研究室サイトの冒頭には「科学教育,科学ジャーナリズム,科学コミュニケーションの実践と理論研究を通して,ほんとうに必要な科学や技術を生み出す“市民科学革命”をめざしています。」と書かれています。
なるほど、林准教授が目指しているのは”市民科学革命”なのですね。ダブルクォーテーションで括ってあるのでおそらく独自の意味を持たせてあるのだとは思いますが、それでも「市民」「革命」なんて冒頭から書かれると、心が少々ざわつきます。「どういうつもりで書いているんだろう?」と。
また「ほんとうに必要な科学や技術」という言い回しもちょっと気になります。技術ならともかく「ほんとうに必要な科学」とは何でしょうか?この書き方を見る限りでは、林さんにとっては自明の事らしいのですが、私などには、とても難しい問題に思えます。
いずれにしても、ここでは林准教授の専門は科学教育、科学ジャーナリズム、科学コミュニケーションである点を押さえておきたいと思います。

2.林准教授が「科学知識の欠如ないし軽視・無視している」幾つもの具体例

この項で掲げているのは、いずれもサブタイトルの通り「林氏が科学知識を欠如している、もしくは軽視・無視している様に見える」例です(私が仕入れた膨大な林氏関連のネタの中から代表的なものをセレクトしました。勿論これらはホンの一部であり、まだまだ事例は一杯あります)。これらが1~2個くらいなら、まだ勘違いという事もあるのでしょうが、ここまで度重なると、単なる無知では済まされない様な気がします。
むしろ、単なる無知であればまだマシです。勉強して改善する余地が残されていますから。しかし、もしも意図的に科学知識を軽視・無視しているのであれば、それを直すのには、かなりの困難が予想されます。
では、1つずつ具体例を述べていきましょう。

1)低線量被曝で鼻血が出る?
「低線量被曝で鼻血」というのは、もはや与太話と確定してよいレベルです。その理由としては「メカニズム的にありそうもない事」「仮にあるとしたら、鼻血だけでは済まず、もっと重大な状態になっている可能性が高い事」「実際に鼻血が増加しているという話は無い事」など、どれ一つとってもクリティカルと言える理由が幾つも挙げられます。
しかし林氏は確たる根拠も無いままこの説にしがみつき続けています。この件については上述したBROGOSの記事こちらのまとめ位をお読み頂ければ充分だと思いますので、ここではこれ以上述べません。

2)放射線は「物質」ではない?
彼はかつて、こんな呟きをしています。
https://twitter.com/SciCom_hayashi/status/209944218075013120
カレーのにおいはカレーの成分(化学物質)ですので,カレーそのもの。放射線は物質ではないし…,カレーが毒ではないのと同様,カレーのにおいも毒ではない…。問題多々では?RT @hidetoga 何かありますか?RT @scicom_hayashi カレーのたとえが生む先入観や誤解は?

これは「放射線をカレーの匂いに例える事」に対して林氏が批判した呟きですが、この中で明確に「放射線は物質ではない」と言ってしまったので、当然の如く物理学クラスタから総ツッコミを食らいました。林氏はそうしたツッコミに反論する形で
http://twitter.com/SciCom_hayashi/status/210515001461587968
斗ヶ沢さんのなかでは,粒子線まで物質なのですか? だとしたら核反応も化学反応も物質同士の反応に…。そもそも,放射性「物質」と放射線のちがいをイメージしてもらおうと,カレーにたとえたようとされたのでは? RT @hidetoga 中性子線やα線、β線などの粒子線は「物質」なのでは?

などとTweetし、更に恥の上塗りをしています。
言うまでもなく、放射線は「物質」です。α線はヘリウム原子核、β線は電子、γ線は光子です。もしもこれらが「物質ではない」などという事になったら、物理学は根底から崩壊してしまいます(6月2日追記:光子までも含めて「言うまでもなく物質」としたのは、私の勇み足です。ここはせめて「その様にみなす立場もある」とでもしておくべきでした。但し勿論、全体の論旨は変わりません)
ここで敢えて林氏に好意的な解釈をするのなら、化学における「物質」と物理学における「物質」とはニュアンスが違う、という事にでもなりましょうか。
しかしそれでも、その様な考え方では本質を見誤ります。それは何故でしょうか。
何故なら、放射線が物質そのものであるからこそ、放射線を放出した放射性物質は別の物質に変化するからです。言い換えれば、放射性物質は自らの一部を放射線として放出し、その結果、違う物質に変化するのです。もしも「放射線は物質ではない」などと考えてしまうと、このメカニズムを理解するのが極めて困難になってしまいます。
おそらく彼も、自分が「とっても変な事を言っちゃった」と気付いたのでしょうね。その少し後の呟きで
https://twitter.com/SciCom_hayashi/status/210551007497818112
定義は現象を理解するための方法。現象の理解にともなって,定義が変遷することもよくある。広義のとらえ方と,狭義のとらえ方で,分野によって感覚が異なることもめずらしくない。物理帝国主義者が立派なのは,自らの正しさをなにより主張できること。見方の多様性は切り捨てられない。

と「定義が変遷することもよくある」と書かれています。自らの不明に気付かれたのは良い事ですが、どうにも言い訳がましく聞こえますし、悔し紛れなのかどうなのか「物理帝国主義者」などという揶揄表現まで飛び出しています。「科学コミュニケーションの専門家」として、こういう「コミュニケーションの取り方」というのはどうなのでしょうか
なお「カレーの例え」に関しては、林氏の用いた論理そのものにも矛盾が含まれているのですが、それはまた別の論点ですので、改めて縮退編で述べます。

3)一発の放射線にもリスクがある?
これは結構有名な話ですので、聞いた事のある方も多いかもしれません。
http://twitter.com/SciCom_hayashi/status/210687229524328448
@hidetoga 「放射線に安全量はない」という閾値なしモデルについての評価もおうかがいしたいところです。一発の放射線でもリスクがあり,安全だとはいえないという考えです。現在の放射線量ならばリスクはない,事実上無視できるというのは,このモデルと矛盾しますので,放射線安全論の一つ

そもそも「一発」という得体のしれない「単位」で述べている点からしていかがわしいのですが、目一杯好意的に解釈するとして、おそらくこれは「一個の原子核から放出された放射線」もしくは「一個のヘリウム粒子(α線)か一個の電子(β線)か一個の光子(γ線)」という意味なのでしょう(ちなみに、これは上記2)で取り上げたのと同じ日の呟きです。林氏は、放射線は物質ではないのに「一発、二発」と数えられるとお考えなのですね。まぁ矛盾と言う程ではありませんが、何とも興味深い考え方です)。
彼の思考の理路そのものが間違っている点に関しては、やはり縮退編で詳述するとして、ここでは2点だけ指摘しておきます。1つは「一発の放射線にもリスクがあるという証拠は無い」事、そしてもう1つは「従って閾値無しモデルとはあくまで仮説なんだけど、より安全にする為に採用されている考え方である」という点です。

4)福島第一原発は核爆発していた?
林氏は平智之氏の呟きに対して、こんな反応をしています。
http://twitter.com/SciCom_hayashi/status/233064202846228480
@tairatomoyuki 平さん! いつも貴重なコメントありがとうございます。水素爆発ではなかったとすると,核爆発や水蒸気爆発だった可能性もあるということ?

「福島第一原発で核爆発があった可能性」などというのは、前述した「低線量被曝で鼻血」にも増して完全な与太話、トンデモであり、少なくともこの呟きの時点では、ある程度の科学的素養があれば、即座に否定できる話です。にも関わらず「科学教育、科学コミュニケーション、科学ジャーナリズムの実践と研究」を行っている大学教官が、その可能性を否定せずに「可能性もあるということ?」などと人に訊ねてしまえるのには驚愕しました。「幾ら林氏にしても酷過ぎるのではないか」と思ったものです。
これほどアホな事を言ったので、例によって沢山のツッコミが入りました。その時彼がどう反応したかというと、

http://twitter.com/SciCom_hayashi/status/233077291444490240
予想通り。「核爆発」への反応はいいなぁ。誰がただちに動き出すのかもわかりそう。平議員にアイデアを質問しただけなのに。本物のルアーは使ったことない。

https://twitter.com/SciCom_hayashi/status/233091303934676994
@aacgm_lat @ShinyaMatsuura @_hayashi 自らを撒き餌に中傷コメントの流れを釣り上げるのが目的です。それ以外の方を巻き込むのはよくないと私も思いますけども…。

これは「後釣り宣言」と呼ばれる行為であり、非常に恥ずかしい行いです。何故なら、もしもこうした言い分を認めてしまうと、どれほどアホな事を主張したとしても、後から「釣り」だと言い抜けられるからです。後釣り宣言の問題に関しては、やはり縮退編で述べるとして、ここでは、林氏がこういう内容を平然と呟いていたという事実のみを指摘するに留めます。

5)震度とマグニチュードを取り違えても構わない?
これも、にわかには信じ難い話ですが、実際に林氏が述べている事です。
http://twitter.com/SciCom_hayashi/status/232165001480261632
>(前略)マグニチュードと震度をとりちがえて「震度8の余震」がくるとするのは地震学的には不正確だが,含意するのは家が壊れるような地震に注意せよだから「正しいまちがい」(後略)<
http://twitter.com/SciCom_hayashi/status/232283912238424065
余震情報のマグニチュードと震度を聞き間違えてまわりに語った事例は,本質ははずしていない「正しい誤解」の例です。それに,マグニチュード4ならば最大震度はだいたい4,マグニチュード5ならば震度5,6なら6前後と,そのくらいのマグニチュードと震度の数字はおおよそ一致。

ここで注意すべきは、林氏自身は震度とマグニチュードの違いを理解している様に見える(但し、例によって無知を糊塗する為の後付けの屁理屈である可能性も充分にあり得ます。実際、2つめのTweetの後半では、主張の内容をズラし始めていますし)にも関わらず、これらを取り違えても「危険性を警告する方向に間違えるのなら良い」と主張している点です。
もう一度書きましょう。
林氏によれば「マグニチュード8の地震が起こった事を『震度8の余震が来る』と間違える事」は「良い間違い・正しい誤解」だというのです。
きちんと物事を考えられる人には、もはや説明は不要でしょうが、一言だけ書いておきます。

もしも本当にこんな間違いをしたら、パニックを引き起こす危険性が高まるだけですよ。

6)彼の「無知」は意図的なもの?
震災以前から彼を知る作家の川端裕人さんが、こんな風に仰っています。
http://twitter.com/Rsider/status/278343569004175360
はやしさんに疫学大事だよーとはじめて言ったのはぼくだと確信あります。だって誰も言っていなかった時期だったから。ひょっとすると2004年とかそのあたりの科学コミュニケーションの勉強会とか。他の人にももちろん「これ重要ジャンル」と指摘する中でのこと。
http://twitter.com/Rsider/status/278344039902896129
科学ジャーナリスト系が集まっているという触れ込みのMLがあって、事実じょうはやしさんが世話役になっていて、そこで、えらく我田引水なことを言い始めたので「疫学勉強してください!」的なことを言ったのが2011年のQ3あたり。そのMLやめちゃったけど。
http://twitter.com/Rsider/status/278344401942626307
彼、助言を求めるんですよ。だから一生懸命自分が知っていることやfurther readingとか示すんだけど、結局、自分の議論を補強できる部分しか使わない。助言するのは時間の無駄だと思った次第。だから、Twitterで表で絡んだのはほんのちょっとのはず

これらの呟きから推測出来るのは、林氏はキチンとした知識を伝えられても、その中から自分に都合の良い部分だけをつまみ食いするという事です。で、都合の悪い部分は無視する。あるいはそのまま忘れちゃうのかもしれません。実際、その様に解釈すれば、ここまで述べてきた彼のムチャクチャさも何とか理解出来ます(勿論、同意は出来ませんが)。
という訳で、もしかしたら、そうした態度こそが「大学で科学コミュニケーションを教える立場であるにも関わらず、利発な中学生なら知っている程度の科学的知識すら欠如している」原因(の一つ)なのかもしれません。

では何故、林氏はそういう態度を取るのでしょうか。言い換えれば、林氏が科学を都合良くつまみ食いして狙っているものは何なのでしょうか。それに関しても、次回の縮退編で述べますので、括目してお待ちください。

3.おかしさ満載の「紀要」

今回の記事を書く直接のきっかけになったのが、彼の書いた「東日本大震災・原発震災で明らかになった科学リテラシーの弱点」なる紀要です。この紀要に対する批判を呟きつぶやいたところ、それをまとめて頂いたものが、冒頭にリンクしたTogetterです。内容的にはそちらと大分重なってしまいますが、折角ですので、こちらにも問題点を列記しておきます。

まず、林氏はこの紀要の中で、不正確な情報に基づき危険を煽る人の代表格である早川由紀夫氏の事を高く評価しています(早川由紀夫氏に関しては、拙ブログのこちらの記事も御参照ください)。紀要の記載によると、早川氏は震災後の早い時期に「超専門力」を発揮していわゆる「早川マップ」を作成し役立てたとの事ですが、その「早川マップ」には幾つもの問題点がある事は、上記の記事でも既に指摘しております。

また一方で、客観的な情報に基づき冷静な判断を呼び掛けている科学者を「エア御用」と呼んで誹謗する活動を肯定しています。
もう「エア御用」について書き始めると、それだけで何本も記事が書けてしまう程であり、もはや食傷気味の方も多いと思いますので、私が以前に【週間PseuDoctor】で書いた内容(上述のTogetterには含まれていません)を再掲し、更に何本かリンクを張るだけにしておきます。

・【週間PseuDoctor】に書いた内容(元の呟きはこちらから続く4つのTweetです)
>「御用とかエア御用とかが再び話題に」:どうしても話題にしたいのなら、まず「御用」「エア御用」をちゃんと定義して、その定義に合致した人がリストアップされてる事をちゃんと示して欲しい
>それが出来なきゃ単なる悪口でしょ。つまり「オマエの母ちゃん出ベソ」ってのと一緒。もう少し細かく言うと、少なくとも1)真偽不明のままでも使用可能、2)本人の主張内容とは無関係、3)直接反論が困難、という3点で類似してる。だから只の悪口とみなしてる
>そういえば林衛氏も飛ばしっぷりに磨きがかかってる。別に今週に限った事じゃないけど。あくまで私見だが、彼は結局「市民運動」に科学っぽさを利用しているだけの人。だから政治的な目的の為には科学的な成否など二の次なんだろうね
>言うなれば、裏返しのルイセンコ主義。ルイセンコを引き合いに出されるのは科学者にとっては最大級の侮辱だけれど、彼自身にとっては、むしろ褒め言葉かもしれない。

・幾つかのブログ記事へのリンク
黒猫亭さんのブログ記事
Poohさんのブログ記事
梨さんのブログ記事
信夫山ネコさんのブログ記事
これらの記事を御覧頂ければ「エア御用」なんて言葉は単に「自分達の主義主張に全面的に賛同しない奴」という意味でしかない事を御理解頂けると思います。つまり自分達が気に入らない相手であれば誰にでも貼り付けられる、極めて便利なレッテルです。
その様に理解すると、林氏あたりが「エア御用」という言葉とそれを使いたがる人を一生懸命擁護する意味も何となく見えてきます。要するに「自分達にとって都合が良いから」ですね。

それと、これはもう本当にくだらない話なのですが、私も知る某科学者が震災後比較的早い時期に「メルトダウンはない」と言った事を執拗に粘着し、実名こそ出さないものの、上記の紀要にまで書いています。その尻馬に乗って、未だに本人を非難し続けている人も居る始末です。
これは一言で述べれば「当時、メルトダウンという言葉には統一された定義が無かったので、それぞれの人が異なる意味で使っていた」で終了の話です。その程度の事すら理解出来ない人が、いつまでもいつまでもゴチャゴチャ言い続けている訳です。
大体、福島原発事故の以前に「メルトダウン」という言葉を厳密に定義して使っていた人が、どれだけ居るというのでしょうか?少なくとも私自身は、映画「チャイナ・シンドローム」で語られている様な状況(溶けた燃料が原子炉を突き破って地中まで入って行ってしまう)の事をメルトダウンと呼ぶのだと思っていました。おそらく、他にもそういう人は居る筈です。その意味で言うのなら確かに「メルトダウンは無かった」のです。
用語の意味もキチンと考えようとしない人達が、言葉尻を捉えてイチャモン付けているだけの事でしょう。大体、林氏は上記2の2)でも触れた「定義に関する苦しい言い訳」をどう考えておられるのでしょうか。自分が批判された時は苦し紛れの屁理屈をこね回し、自分が非難する側に回った途端、それすら都合よく無視するという事ですか?要するに彼は「物質の定義」などという強固なものに対して蟷螂の斧を振り回す一方で「メルトダウンの定義」という曖昧なものを絶対不変の事実であるかの如く扱っている訳です。これがダブスタでなければ何なのでしょうか(6月2日追記:はてブに「物質とメルトダウンの件はどっちもどっち」的なブコメがありましたが、私は「悪しき相対化」だと思います。私はどっちもどっちだとは思いませんし、仮にそこを譲ったとしても、全体的な評価が覆るとも思えません)
あぁ、そういえば、彼らがイタくお気に入りの「エア御用」という言葉も、ちゃんとした定義が無いまま、フィーリングだけで使われている様です。

まったく、言葉を大事にしない人達ですね。

縮退編に続く)

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9 件のコメント:

  1. この人って教育学部の教員なんですよね。富山ではこの人の主導で放射線に関する子供向け副読本づくりが進んでいたようなのですがまだ出ていないようです。この取り組みは北陸中日新聞でも取り上げられましたし、木下や上杉なども擁護していたりとか、富山のがれき反対運動などにも大きな影響を与えているようです。このブログは彼に教わった学生や卒業生みんなに見てもらいたいです。

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    1. >石ころさん
      コメント有り難うございます。
      ささやかですけれども、こうして批判をネットに公開しておけば、色々な人の目に触れる事もあるでしょう。そう思ってやっています。
      「こんなデタラメを言う奴なんか放っとけばいい」という御意見も拝見しますが、やはり社会的な影響力を考えると、放置するのも嫌な感じです。
      そして、他にも批判したい相手は何人も居ます。しかし、なかなか手が回りません。もどかしい思いはあるのですが、燃え尽きてしまっては元も子も無いので、肩の力を抜きながら細く長くを目指しております。

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  2. 海法氏とのやり取りを見て以前から無茶苦茶な人だなと思っていましたが、この批判を読んで改めて呆れ果てています。林氏の主張の内容自体は逆に考えれば良いのだろうという判断材料にはなるかもしれないということ以上の価値はないと思いますが、一体どんな動機が林氏をこのようなみっともない行動に駆り立てているのかということには非常に興味があります。PseuDoctor先生、その点につき何かしらお考えがあれば教えていただきたいのですが。

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    1. >rad*o1*09*さん
      いらっしゃいませ。コメント有難うございます。
      「先生」と呼ばれるのはリアルではともかく、ネットだとちょっと恥ずかしいですね。そう感じるのは私だけかもしれませんが(^^)
      さて「林氏の動機」についてですが、一言で述べれば「正義(彼にとっての)」だと考えています。正義だと信じるからこそ暴走出来るのだと。
      この点に関しては、次回の「縮退編」でもう少し詳しく書くつもりですので、今しばらくお待ちください。

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    2. 縮退編も興味深く読ませていただきました。

      一度も見た事が無いのですが、こんなレベルの人が編集できていた「科学」なる雑誌を立ち読みしてみたくなりました。また、この林衛という人の様なメンバーで構成された集団が権力を握ってしまうとポルポト政権下のカンボジアみたいになってしまうのだろうなと感じました。
      とにかく「(ものすごく)無能な味方」として脱原発を願う人達の足を引っ張り続けるのはいい加減止めて欲しいものです。

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    3. >rad*o1*09*さん
      お返事が遅くなりました。縮退編(お待たせ致しました)も御覧頂けたとの事、御礼申し上げます。
      >ポルポト政権下のカンボジア
      これは想像するだに恐ろしい状況なので、そうならない様に願い、かつ、努力していきましょう、これからも。
      但し、確認と申しますか、改めて一点だけ申し上げたい事がございます。それは「私は個人的には林氏に対して何も含む所は無い」という点です。言い換えれば、林氏の人柄や信念に対してはコメントしていません。もしかしたら林氏は「人格高潔な信念の人」であるのかもしれません。
      しかし、たとえそうであっても(いや、そうであるならば尚更)、彼の間違った知識や誤った方法論に対しては容赦なく批判を加えていくべきだと考えています。

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  3. 放射能や放射線は「物質」ではない? Yes。 Flow=流量[目方・距離/時間]です。
    距離はからへの遷移域長さです。

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    1. >匿名さん
      まず、冒頭と末尾に書いてあります通り、コメントする際には匿名は御遠慮頂きたく存じます。ハンドルの設定をお願い致します。
      改めて内容について述べますと、
      大変失礼ではありますが、放射線と放射能を同列に並べて書いてある時点で全くダメです。これらは別々のものです。そして、放射能は物質ではありません。
      また、最後の一文は意味が取れませんでした。

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  4. 僕は富山大学1年生です。彼の講義を取った時、ものすごく違和感を感じました。それは筆者の言う自分の都合の良い情報だけをつまみ食いするとこ
    ろからだと思います。それと、講義の主題が「主権者教育について」なのですが、授業のほとんどがそれとは関係のない内容で、最終的に指定した教材を各自で読んでレポートにまとめろという放任的な授業でした。彼の授業をとった人は共感してもらえると思います。また、同じ「現代の教育」を担当している藤田教授は、「ボランティアについてのあり方」についてひたすら語っていて、これが「現代と教育」について直接的に関係があるのかという疑問と、ボランティアのあり方について考えることより優先して考えることがあるのでは?と思いました。

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