コミケを風疹から守り隊

2011年3月17日木曜日

P03-01: 震災に便乗するニセ科学



P03-01: 震災に便乗するニセ科学

初回公開日:2011年03月17日
最終更新日:2011年03月31日

2011年3月11日に発生した大震災は史上稀に見る規模であり、その後も余震や新たな地震が頻発しており、被害は極めて甚大です。
被災された方々に心より御見舞いを申し上げます。
また、救援・復旧・対応をされている方々に感謝致します。

さて、私はこちらの記事で「震災をネタにアコギな金儲けを図る人とか、自分の主義主張や思想を広めようとする人」について触れましたが、その具体的な例が「震災に乗じてニセ科学を広める人達」です。災害に便乗するというのは心情的にも許せませんし、実害が生じる可能性も通常より高くなります。「地震兵器」の如き明らかなデタラメは放置しておくとしても、ここでは幾つか個別の例を挙げておきます。

なお、今回は煩雑さを避ける為に、各ニセ科学について個別の解説はしません。本当は先にそちらを記事にしておくべきだったのでしょうが、お察しの通り、全く間に合っていませんorz
とりあえず、参考になる記事に幾つかリンクを張っておきます。

ニセ科学への批判行為全般に関しては、私も編集に参加しているこちらのWikiをご覧ください。
水からの伝言に関しては、Skeptic's Wikiの中にあるこちらのページ、及びそこからリンクされている田崎先生のページがよくまとまっています。
ホメオパシーに関しても、Skeptic's Wikiの中のこちらのページ、及びそこからの各リンクが参考になると思います。またKumicitさんの記事(字幕はお手製です)やkumikokataseさんの記事もお勧めです。また、拙ブログ内の解説記事Web論座問題に関する記事もご覧頂ければ幸いです。

1)マクロビオティック

味噌や醤油、昆布や海草が放射線の対策になる」というデマが飛び交っています。で、どうもこれはマクロビオティック系の人が広めているらしいです(「とらねこ日誌」の記事を御参照ください)。
無論、味噌や醤油は適切に摂取すれば、おいしくて栄養価に優れた食品ですが、放射線の対策にはなりません。勿論、納豆も放射線の対策にはなりません。デマです。惑わされないでください。

ちなみに私は納豆大好きなので、買い占められると真剣に腹が立ちます。あとバナナも。
余談ですが買い溜めはなるべく止めましょう。不安な気持ちも解りますが、買い溜めは、それ自体が物資の不足をもたらしますし、そればかりでなく物流も妨げますので、復興の障害になります(物流の現場にいらっしゃる方の御意見も参考になさってください)。


また、昆布・海草に関してはどうやらヨウ素の摂取が放射線対策になるという考え方をマクロビオティックがちゃっかりパクった様です。これは一見もっともらしいのですが、以下の理由からお勧めしません(松永和紀さんの記事もご覧ください)。
まず、ヨウ素の摂取は放射性ヨウ素が大量に拡散した場合の対策であって、現状で行なう意味はありません。次に、そもそも日本人はヨウ素を過剰摂取気味であって、これ以上摂り過ぎると逆に健康を害するおそれもあります。以下の理由から、無理に海藻類を摂取する必要はありません。本当にヨウ素が必要な場合は、医師の指示に従ってヨウ素剤を服用すべきです。勿論、うがい薬を飲むのは、もっとダメです。

2)水からの伝言

江本勝さんが「緊急メッセージ」を出されています。
まず「水の結晶観察地震予知方(原文ママ)」について書かれています。科学技術庁から門前払いされたのが、いたくご不満な様ですが、全く根拠の無い荒唐無稽な話であり、門前払いされるのは当然です。そもそも「結晶の形が変わる」という話自体「そういう形の結晶を(意識的か無意識かは別にして)選んで写真に撮ってるんでしょ?」というツッコミに対してマトモに反論できていないレベルのお話。それを地震予知に使おうとは、しかも論文にするでも何でもなく、いきなり科学技術庁の公募に応募するとは絶句します。そんなんで通る筈が無いのですが、おそらく、あわよくば「科学技術庁も認めた!」みたいな誇大広告をしたいが為に、やった事なのでしょう(勿論、仮に間違って通ってしまったとしても、科学技術庁が内容まで認めた事にならないのは言うまでもありません)。
ついでにもう一つ。江本さんは「今から7~8年前、当時の科学技術庁・・・」と書いておられますが、科学技術庁って、2001年までしか存在していないんですよね。全く、テキトーな人です。

さて、その後で今度は「シャーマンの役割」とか「近代文明のしたこと」とかいう話になっています。要するに「大自然の声を聞け」という事らしいです。しかし、こういう思想に基づいたものを科学技術庁に提出するのがおかしいとは思わないのでしょうか。思わないのですね。
そして、この項にはもう一つ重要な事が書かれています。それは「再現性の敵視」です。どうやら数ある「水伝批判」の中で「再現性が無い」と言われたのが最もイヤだったらしく、何とかして「再現性なんていらないんだ」という事にしようとしています。例えば
例えば自然界の現象はすべて私の言う所の波動の現象なのだ。
だから、きめの細かい再現性は無い。
の如きです。まあ、波動という言葉を自己流に勝手に使っている点はお約束ですが「きめの細かい再現性は無い」って何なんでしょうね。「きめの粗い再現性」ならあるとでも言いたいのでしょうか。
はっきり言いましょう。バカです。
科学に対して批判的な事を述べるのであれば基本中の基本くらいは理解しておいて欲しいものです。逆に言えば、基本すら理解していないからこそ、こんなデタラメを放言出来るとも言えます。

科学で求められる再現性とは「それが偶然で起きるレベルではない」事を示す為のものです。つまり逆に言えば「科学で認められない程度の再現性=偶然に起こるレベル」という事です。従って、江本氏が「きめの細かい再現性は無い」等と仰るのは悪質な印象操作です。はっきりと「偶然を越える再現性は無い」と言ったらどうですか。言えるわけ無いですよね。
そして重要な点は、この程度の「再現性」しか無いものを「地震予知」に使おうとしている事です。要するに、下駄を投げて天気予報するのと同程度です。ごく控えめに言っても、ムチャクチャです。被災者に対する冒涜です。ふざけるのもいい加減にして欲しい。

まだまだツッコミどころはあるのですが、あまりにも多過ぎるので、あと二つだけ指摘しておきましょう。
科学者たちにお願いする。私の仮説に賛成をしてもらわなくても良い。でも頼むから、社会的に圧力をかけこの仮説を全否定する事だけはやめて欲しい。
「仮説」なんて言葉を使ってマトモな理論ぽく見せてますが、江本氏の主張は仮説のレベルにすら達していません。江本氏の方こそ、科学の土俵にすら上がっていないものを、社会的に圧力をかけて科学っぽく見せかけようとしているのです。「社会的に圧力をかけ全否定」などと、どの口が言うのでしょう。
それでいて、ちゃっかり「寄付のお願い」をする事だけは忘れません。そのお金で「愛感謝の水」などという、殆ど原価のかかっていないものを被災地に送るそうです。要するに、殆ど江本氏個人に寄付するのも同然ですね。それでも良いと思われる方だけ寄付なさってください。

その後更に、3/24付けで「波動時評・水と放射能と波動性」などというモノを書いています。これも酷い噴飯物ですが、いちいちツッコミ切れないので、一部を引用するだけに留めておきます。
原子核理論などは勉強した事がないので専門的な事は分かりません
結晶写真撮影の技法や、人の体を癒す事の出来る波動水の開発投与などによって、科学的に言えば全く低いレベルでしかありませんが、一応証明してきました(筆者註:「全く低いレベル」とは「夏休みの自由研究以下のレベル」という意味だと解釈するのが適正な評価でしょう)
放射能に対処するには、いつも愛と感謝の思いを持ってれば良い
愛感謝の思いを持ってさえいれば放射能など怖くは無いと私は思います(筆者註:まさしくこれが、下で述べている「ニセ宗教」という側面を端的に表しています)
このニセ宗教ぶりは、こちらの記事や、信者とも言える方のこちらのブログで全開になっています。もう、何と言えば良いのか。絶句します。

3)ホメオパシー
今回も、ホメオパシーは大きな問題を生み出しています。どの団体も問題ですが、中でも特に酷いのは、やはり由井寅子さんの率いる「日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)」です。何が酷いかと言うと、放射線を心配する人にレメディを勧めたり、PTSDへの対処と称して被災地にホメオパスを派遣してレメディをばら撒こうとしたりしているからです。
彼らのやり口はかなりセコいです。例えばこちらでは「水道水が被爆(原文ママ)しているのではないかと(中略)心配に思う方々は***のレメディを入れて飲んでください」といった具合です。つまり、この言い方なら、ぎりぎりのところで「あくまで『心配』に対するレメディであり、放射線そのものに効果があるとは言ってない」などと言い抜けられると見込んでの事でしょう(そもそも、最初にこの記事を書いた時点では、水道水は被曝していません)。
でも、警告しておきますが、もし裁判になれば「効くとは言っていない」が通用するとは限りませんからね(実際、やはり脇が甘いと言うか、こちらでは「放射性物質から身を守る方法」と言い切っちゃってます。こうやって本音が漏れるのでしょう)。

更に、JPHMAは厚生労働大臣に対して「被災地に行く事を認めて欲しい」という手紙を出しています。この手紙の中では「ホメオパシーはPTSDへの対処を得意としております」と、抜け抜けと書いています。全くと言って良いほど医学教育を受けていない連中が、PTSDへの対処???吐き気がします。
この手紙では大臣に対して「現地へ行く許可を出して欲しい。許可しない場合でも現地へ行く事を許して欲しい」という要求を出しています。要するに「許可が無くても勝手に行く」という事です。おそらく大臣はこの手紙を無視するでしょう(いちいち構っていられない)が、その無視された事実をもって「大臣も黙認した」と強弁するのが目に浮かぶ様です。
そして、本当に彼らは現地へ向かう様です。救援や復興の邪魔でしかありません。

そのうえ、寅子センセーは4月1日~3日に福島・仙台・盛岡へいらっしゃるそうです。それだけでも無神経極まりないですね。しかもこのリンク、3月17日の昼間までは「ホメオパシー学校の説明会と講演会をする事と、講演会が有料である」事が記載してありましたが、同日の夜にもう一度見たところ、それらの記載は消えていました。彼らはこの様に、HPの記載を予告無しに書き換えます。全くセコい・・・
散々ボランティアだの義捐金だのと奇麗事を言っておきながら、自分の講演会では被災者から金を取る・・・という事の欺瞞性に、ようやく気付いたのでしょう。
ついでに言っておけば、義捐金などと言っても、結局は自分達の活動資金にするだけの事です。江本氏と同じですね。・・・と私が書いたのを読んだせいなのかどうなのか、彼らはまたまたページを書き換えます。今度は何と、義捐金を各県庁の職員に渡して回るそうです。
まあ、お金に色は付いていないので良いのですが、それにしてもおかしいですよね。何故、わざわざ手間を掛けてまで直接渡そうとするのでしょうか。推測ですが、おそらく写真にとって講演会などで宣伝する為でしょう。そう考えなければ辻褄が合いません。
そもそも、善行は、わざわざ自ら宣伝するものではありません。キリスト教でも仏教でも、そう教えています。由井さん達のやっている事は、被災者をダシにして自らのプロパガンダにしているだけです。醜悪です。
更に「被災地を訪問し、土地の浄化を行なう」との事。勿論、ホメオパシーレメディによる浄化です。元々、由井さん達のホメオパシーは、ハーネマンのオリジナルを更にアサッテの方向に進化させた「トラコパシー」とでも呼ぶべきものなのですが、それにしても「ホメオパシーで土地の浄化」とは。本当に「どうかしてる」としか言い様がありません。

最後に、今回のホメオパシー問題について触れたブログ記事をリンクしておきます(先に挙げたものも含め、ネットには他にも良記事はたくさんあります。それがせめてもの救いです)。
Mochimasaさんの記事その1その2

4)EM菌
EM菌とは「有用微生物群」の事です。最初にお断りしておきますが、EM菌に何らかの効果があるという事は否定出来ません。いや、そもそも「有用な微生物の事」をEM菌と呼ぶのですから「限られた条件下で水質を改善する」とか何とか、何がしかの効果はあるのがむしろ当然と言えましょう。
しかし、比嘉照夫さん(困った事に、大学教授なんですよね、このヒト)の様に「EMは万能だ、何にでも効く」などと言ってしまうと、それはインチキだと言わざるを得ません。
例えば、体を洗えば汚れは落ち除菌効果もあり、建築資材に使えば住む人の病気が減少するそうです。勿論、放射線を減少させる効果だってあるそうです。
「そんなアホな」と思いますか?普通はそうですよね。でもこれらは、決して私が大袈裟に言い立てているのではありません。全部こちらに書いてある事です。マトモに考えれば、一つのものがこんなに色々な効果を示す筈が無いのですが、大学教授の言う事なので信じてしまう人もいらっしゃる様です。

更に困った事に、上記のリンク先では「実験の結果効果が確認された」という書き方をしています。これで、多少なりとも信用する人が増えそうです。しかし、この「実験」なるものは信用できません。理由は以下の通りです。
まず、自ら「非常識として国際学会で発表させてもらえなかった」と記しています。しかし普通に考えれば、発表させて貰えなかったのは「非常識」だからではなく、実験のやり方やデータの出し方がデタラメだったからだと考えるのが妥当です。
少なくとも「EMを使った→改善した」というだけでは、何の証明にもなりません。他の条件を揃えたうえで、EMを使わなかった場合と比較してみなければ何も言えないのです。私の知る限り、比嘉さん達はそういうデータは出せていません。
学術的なデータというのは、論文になって初めて「客観的に検証される為のスタートラインに立った」と言えるのです。更に、学会発表とは論文に比べると遥かにハードルが低く、論文の準備段階に過ぎないとしても過言ではありません。学会レベルですら門前払いされる程度のデータしか出せない時点で、まるっきりお話になりません。

にも関わらず、上記のリンク先では、断定的な表現のオンパレードです。例えば「100%の除菌効果」「飲用を続けると、30日内外で、外部被爆はもとより、内部被爆(放射物質が体内に入った状況)も正常に戻る」「放射能が年間15~30%減する事が確認されています」etc.
本当にそんな効果があるのなら、学会だろうが何だろうが放っとく筈がありません。比嘉さん達は、放射線が自然に減少している状態との区別がついていない様です。

5)まとめ(「ニセ科学」と「ニセ宗教」)

今回取り上げた「マクロビオティック」「水からの伝言」「ホメオパシー」はいずれもニセ科学と呼べるものですが、その点を別にしても、何となく共通した雰囲気を持っています(「EM菌」は、また少し毛色が違います)
上手く表現できないのですが、何と言いますか「宗教がかった」雰囲気です。
勿論、ちゃんとした宗教とは違います。もっとアニミズム的と言うか、カルト的(この言葉も本来の意味と違ってきていますが)と言うか、その様なものを感じます。
これにより、彼らは、都合の良い時だけ科学を偽装し、都合が悪くなると宗教的な部分に逃げ込む事が出来ます。つまり科学と宗教の「良いトコ取り」をしようとしている様に見えます。しかし実際には見事にそれに失敗しており、科学でもなければ宗教でもない、何だか良く解らない醜悪な思想に成り果てています。つまりこれらは「ニセ科学であると同時にニセ宗教なのである」と考えています。

私にもまだおぼろげな感触があるだけなのですが、どうも、数あるニセ科学の中でも、ニセ宗教の要素を強く併せ持っているものほど、社会に対する悪影響が強いのではないかという印象を持っています。
あるいは「カルト的思想(ニセ宗教)とニセ科学との親和性」という様なテーマを考えてみるべきなのかもしれません。
いずれにしても、今は完全に私の手には余りますので、この件については、これからも継続して考え続けていきたいと思っています。

6 件のコメント:

  1. 「ティートリー精油を皮膚に塗布すると放射能汚染を防げる」
    と言っている人もいます。
    http://ameblo.jp/sadakanekanae/

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  2. ヨーロッパ特にイタリア人のホメオパシー好きには、びっくりする。ドイツのへール社が作るアンプルは、医師しか使えないので医師を巻き込もうとしている。使ってもプラセボ効果しかない。

    返信削除
  3. では、これに反論して下さい。マクロビオティック(玄米菜食)の根拠・フィチン酸などの放射性物質排出効果について
    http://www.urban.ne.jp/home/kenbi/gen.htm
    実際に爆心地から1.2キロで被災して80才以上まで生きた医師秋月辰一郎氏の体験談
    http://otsukako.livedoor.biz/archives/30327358.html
    ヨードを含む食品・昆布など
    http://zerodama.com/extra/kajime/doyo/2.html
    ただ、確かに「気のせい」というところは非常にあります。しかしプラセボ効果を思えば、人には「気のせい、がものすごく効いてしまう」事も事実。
    シュバイツァー博士が「バナナを食べれば死ぬ」と信じていた男にバナナを食わせて死なせてしまった逸話にもあるように、科学を信じて死ぬ場合もあります。
    抗がん剤のラベルにはきっちり「副作用・強い発がん性」と書いてあることを知っていれば、医療もまた「信仰」でしかないようにも思えます。
    実際に硬膜外麻酔を使用して半年寝込んだ一回目のお産より、ホメオパシーを利用して二回目の次の日には病室の掃除ができるほどお産がとても楽だった自分としては、おなじ「気のせい」と指示する人と一緒にいたいと思います。

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  4.  私および、私の知り合いも、疑似科学信奉者による偽情報の拡散、迷惑行為の防止を呼びかける活動を行っております。よろしければご連絡ください。
     推奨ブログにある、 kikulog の運営者は、私とはmixi を通しての知り合いですから、私のことは、ある程度分かっていらっしゃると思います。
     私のページは、
    http://fujiki.tv/
     です。そのページの一番下に、すぐに私に連絡できるメアドを載せてあります。(「2日経っても連絡のない時」の所です。)また、mixiにログインできるのでしたら、
     http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=60761222&comment_count=755&comm_id=70043
     をご参照ください。

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  5. motiさん、横から失礼します。
    > では、これに反論して下さい。
    ニセ科学批判批判に典型な、反証不能な事柄への反証を求めるものですね。
    普通の科学では、反論を求める以前に、提唱した側に立証する責任がありますので、それをサボると、無視されます。
    motiさんの例示なさったものは、それに当てはまりますので、適宜引用いたします。

    http://www.urban.ne.jp/home/kenbi/gen.htm
    > さらにまた、これらの抗公害成分は、農薬の汚染の害ばかりでなく、恐ろしい放射能の害を解消するうえでも目覚しい効果を示してくれます。放射能は、ガンの放射線治療や、ジャガイモの発芽の防止に使われており、非常に危険です。
    人体に有害な成分に対する万能の処方というのは、何千年も前から求められていますけれども、いまだに発見されていませんから、たぶん、存在しないのでしょう。
    例えば、急性金属中毒に対しても、ヒ素や鉛ならジメルカプロール(BAL)ですが、カドミウムの場合でしたらむしろエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を用いるところです。
    放射性物質に対しても、その物質(ハロゲンのヨウ素とアルカリ金属のセシウムなんて正反対の物質です)ごとに対応がまったく違います。
    要するに、単なる「思いこみ」だけの論です。

    http://otsukako.livedoor.biz/archives/30327358.html
    > すると、どうであろう。そのとき患者の救助にあたったスタッフらに、原爆症の症状が出なかったのである。ふつうなら、しだいに原爆症の症状が出て、進行してしまうところなのに、彼らはそれからのち、ずっと現実に生き延びているのである。
    単なる一症例で、そのこと「だけ」から何かを導くことはできません。ヤマカンだけで処方された「爆弾をうけた人には塩がいい。」は、他の処方との比較をしないと、なんともいえません。
    普通に考えたら、そのとき、秋月辰一郎博士が「砂糖」を処方なさっていても、同じ結果だったと思いますよ。

    http://zerodama.com/extra/kajime/doyo/2.html
    科学的素養の低い人が書かれているようで、いろいろ間違いが多いのですが、ざっと見たところ、有害な箇所は見当たりませんので、「放置」しておいても問題ないと思います。ただの「恥さらし」です。

    ちっとも「反論」になっていませんけれども、「思いこみ」や「たまたま」に対して、反論することは、実質的に不可能なのです。

    返信削除
  6. 皆様、コメントへのお返事が遅くなって済みません。

    >匿名さん
    「ティートリー精油」のご紹介有難うございます。アボリジニの方々が使うものらしいですね。何らかの効果がある事は否定出来ませんが、万能薬の様に言ったり放射線を防げると言ったりしたらアウトですね。
    ちなみに、次回からは、ハンドルネームで構いませんのでお名前を入れて頂けると嬉しいです。

    >次の匿名さん
    上の方とは別人でしょうか。やはりお名前を頂ければ嬉しいです。
    ヨーロッパでは伝統的にホメオパシーが存在しているので、なかなか無くせない様ですね。勿論それは効果があるからではなくて、歴史的な経緯があるのでしょうが、それにしても、それなりに市民権を得ている様に見える所が厄介です。

    >motiさん
    既にmimonさんからもコメントが付いておりますので、私は少しだけ、御紹介の
    http://www.urban.ne.jp/home/kenbi/gen.htm
    について述べさせて頂きます。
    まず「玄米を精白することによって失われてしまう栄養成分を、副食その他で補うことは不可能」との事ですが、世界には生まれてから死ぬまでの間に、只の一度も玄米を食べる事の無い人達がいらっしゃいます。いやむしろ、玄米を全く食べない人達の方が圧倒的多数でしょう。そういった方々の栄養って、一体どうなってるとお考えでしょうか。他の国の人達に失礼な言い草だとは思いませんか?
    次に「いったん切り離されてしまった白米と胚芽と糠を寄せ集めても、もとどうりの生きた玄米そのものにはなりません」との事ですね。つまり白米と胚芽と糠を同時に食べてもダメだという事ですね。
    ところで、私達は食物を食べる時に、よく噛んで食べますよね。そうすると、非常に高い確率で、胚芽部分と白米部分とは口の中で切り離されてしまうと思うのですが。
    体の中に吸収される前に、胚芽と白米を切り離してはいけないのですよね。丸飲みしなければいけないのでしょうか。
    他にも多くのツッコミどころがありますが、面倒臭いので、このくらいにしておきます。

    >藤木 文彦さん
    お名前は拝見しております。
    私は本業の傍ら細々と活動している身でありますので、お役に立てるかどうか自信がありません。
    また多少なりとも余裕が出来ましたら、改めてご連絡申し上げたいと存じます。

    >mimonさん
    motiさんへのコメント、有難うございました。

    返信削除

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