コミケを風疹から守り隊

2012年5月3日木曜日

善川チャーリさんに「偽医者」認定されました(又はハンドルネームの由来について)

初回公開日:2012年05月03日
最終更新日:2012年05月23日

(5月23日追記:この記事に対する善川氏の反応に関して、コメント欄で解説しています。そちらも併せて御覧ください)

1.この記事を書いた動機

当ブログのこちらの記事に関して、善川チャーリ氏がTwitterでこの様に呟いており、またそれを真に受けている方もいらっしゃる様です
プロフィールに医師とありますが、PseuDoctorですからね。Pseudo(偽の)Doctor(医師)というこでしょう。この人の言っているほうがデマ。

ちなみに善川チャーリ氏を御存じ無い方もいらっしゃると思いますが、先鋭的な反原発派であり、病理医を名乗っています。
改めて言っておきますが、私は医師です。しかも善川氏(が自称しているの)と同じ、病理専門医です(詳しい説明は2.でします)。
まぁ、ある意味では善川氏の言にも一理あります。PseuDoctorと名乗った時から、そういう読み方をされる事もあるだろうと覚悟はしていました。しかし、厳密に言えば、Doが重複していません(Pseudo-Doctorとなっていない)から、綴りとしてはおかしいですよね。つまり、本来ならPseuDocterなんて言葉は無いのです。
要するに、これは私が自分のハンドルに込めた、ちょっとした洒落なのです(なんて事まで、わざわざ書かなければならないのは本当に悲しいです)ね。
ただ折角ですから、この際、私のハンドルネームの由来と、そこに込めた思いも、後の方で述べる事にします(6.で書きます)。

あるいは、もしかしたらたった一個の呟きに、そんなに過敏に反応するなよとお考えの方がいらっしゃるかもしれません。確かに大人気ないと言われれば、そうかもしれません。
しかし、一応私はこれで飯を食っている(要するに、プロ)な訳です。ニセと言われれば、反論したくもなります。いや、職業であるかないかに関わらず、自分が誇りを持って真剣に取り組んでいる内容をニセモノ呼ばわりされたら、反論したくなりませんか?例えばボカロPさんとか絵師さんとかの立場でも構いません。自分が精魂込めて作った作品を、安直に「パクリ」呼ばわりされたらどうお感じになるでしょうか。ニセ医師呼ばわりされる気持ちとは、その時の感情に似ていると思います。
また私は、曲がりなりにも「ニセ科学批判」をしている身でもあります。その立場から言えば、何かを「ニセ」呼ばわりするのであれば、きちんとした根拠を持ったうえで言って欲しいと思います。増してや、自ら医師を名乗った上で他人を「偽の医師でしょう」と言うのであれば、相応の根拠が必要とされるのは当然ではないでしょうか。
更に、今回の事は、単なる放言では済まない側面もあると考えています(詳しくは3.の後半と、5.に書きます)。



2.私が医師である事の、幾つかの傍証

完全な証明を行うのは極めて困難です。それ故、たとえ何をやっても「嘘だろう」と言う人は居ます(例えば陰謀論者の方々とか)。しかしそれでも、幾つか傍証となる点はありますので、それを以下に示します。

1)ネット上での知り合い
リアルでの私をご存じなく、ネット上でのお知り合いである方々のうちで、少なくとも3人は私の本名を御存知です。但し御本人の了解を取っておりませんので、どなたかは明かせません。
少なくともその方々にとっては、私の本名で検索を掛けて所属先に連絡を取り、リアルの私自身とコンタクトする事は可能です。

2)リアルでの私を御存知の方
以前こちらの記事で「slummy77 さんの事は、個人的に存じ上げています」と書きました。私は実名を出していないので先方からは解らない筈ですが、リアルで連絡を取って「私がPseuDoctorなんですよ~」と言えば、お解りになる筈です。
但し、今のところ、先方には私の事をお知らせしておりません。何故なら、先方は実名をお出しになっているからです。まかり間違って、私に対する照会(や電凸など)があちらへ行ってしまうのは御迷惑ですから、出来る限り避けたいと思っています。
現状のままであれば、slummy77さんは「知りません」と言う以外にありません。ですから、くれぐれも無駄な問い合わせなどして先方のお手を煩わせる事の無い様にお願い致します。

3)医学知識
私がこれまでネット上に挙げた情報の中には、そこそこ専門的な知識が必要なものがあります。例えばこちらの記事とか、あるいはkikulogの中のこのエントリ(これは、元々コメントだったものを、きくちさんがエントリとして独立させてくださったもの)とかです。
また、発端になったこちらの記事でも、医学的には妥当な事しか書いていないつもりです。
(手前味噌になってしまうのであまりこういう言い方はしたくないのですが)善川氏も、これらをきちんとお読みになれば、私に関しては、少なくとも「仮に、たとえ医師では無かったとしても、医師と比べても遜色ないレベルの医学知識を有している」というところまでは同意して頂けるのではないかと思います。

4)日本病理学会総会への参加
丁度、先週「第101回日本病理学会総会」がありました。本当にスケジュールがキツかったのですが、専門医資格維持の為にも参加した方が良いので、頑張って行ってきました。その時の様子をまとめたものがこちらのTogetterにありますので、宜しければ御参照ください。
但し、学会そのものは、医師でなくても、また学会員でなくても(厳密なチェックはありませんから)参加費さえ払えば、参加する事は可能です。なのでやはり、これでも完全な証明にはならないのです(だから「傍証」なのですが)。

5)医師免許・病理専門医認定証の画像
これは確か、以前にPKAnzug先生が使われていた方法だと記憶しています。要するに個人情報をマスクして医師免許や認定証の写真をアップするのです。そしてその際、自分がアップした事の証拠に、何かオリジナルな物を一緒に写し込むと良いでしょう。
これは割と手軽に出来て良い方法ですので、私もちょっとやってみましょう。

まず、医師免許証の画像です。
PseuDoctorの医師免許

次に、病理専門医の認定証です。
PseuDoctorの病理専門医認定証

えーと、いずれに於いても「個人情報のマスクにかこつけて、コレクションを見せたかっただけと違うんかい!」というツッコミは、甘んじて受けます(爆)。
(5月4日追記:コレクションに反応してくださった方々、ツッコミを入れてくださった方々、有り難うございます。皆様の反応が明日への糧です(笑)

3.「ニセ医者」と呼ばれても気にならない場合

以前、ネット上で、ある方から「ニセ医者」と呼ばれた事があります。しかし私は全く気になりませんでした。何故なら、その方が私の事を完全に「医師である」と認識しているのを知っていたからです。しかも、その発言を見た人が誤解する可能性もごく低いだろうと思ったからです。ですから、その後で御本人が「やっぱりこの呼び方は失礼だから使うのを止める」旨の発言をされた際には、却って恐縮してしまったくらいです。
また、ごく一部で有名な、あのSSFSさんにも以前から「ニセ医者」と呼ばれていますが、その程度なら、別に痛くも痒くもありません。これは、SSFSさんの言う事であれば、それを真に受ける人は殆ど居ないと思っているからです。

つまり「文脈から明らかな場合」や「まず本気にされないと予想される場合」などには、別にニセ医者と呼ばれても、あまり気にしていません。
しかし、今回の件は、ちょっと違います。
善川チャーリ氏のフォロワーは、10000人以上いらっしゃいます。そして、そのうち殆どの方は、私をフォローしていません。善川氏のフォロワーが彼の呟きだけを見て、私の事を「偽の医師」であると思い込む確率は、無視出来ないレベルだと判断しました。

従って、明確に反論する必要があると考えた次第です。

但し、善川氏のフォロワーであっても、私のブログすら読みに来ない様な人からは、別にどう思われても仕方ありません。全ての人に誤解を受けない様に行動するのは不可能ですから、どこかで線を引かなくてはなりませんからね。

4.がっかりした事

今回の件で、善川チャーリ氏には、ちょっと(かなり)失望させられました。以下に、その原因を列記します。

1)相手も(自称)病理医とはorz
まず、よりによって「病理医」を名乗る人から偽医者呼ばわりされた事です。冒頭に述べた通り、私も病理医(日本病理学会認定の病理専門医)です。同じ病理医という事で、少しでもシンパシーを感じた私が浅はかでした。
なお、ここで私が善川氏の事を「(自称)病理医」という書き方をしている事に違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。「オマエだって偽医者呼ばわりと似た様な事をしているじゃないか」と。
でも、それは違います
「(自称)病理医」と呼ぶのは、私が善川氏に対して「病理医であるかどうかの判断を保留している」からです。私は善川氏の事を、おそらく本物の病理医だろうと思っていますが、確証はありません。一方で、この項に挙げた様な、様々な失望感が重なった結果「こんな人と同じ職業なのは嫌だ」という気持ちを持ってしまったのも確かです。
ですから、判断を保留しているのです。

2)内容は無視ですか?
善川氏の呟きには、私のブログの内容に関する言及がありません。上記2.でも書きました様に、私は少なくとも、当該記事での医学的な記述に関しては妥当な内容しか書いていないつもりです。ですから、内容についてきちんと読み込めば、安易には「偽の医師ということでしょう」などとは言えない筈です。
つまり善川氏は、私のブログ記事に関して「医学的に妥当な内容かどうか」は考慮していないという事です。あるいはマトモに読んでないのかもしれません。
それでいて「この人の言っている方がデマ」と決め付けているのですから、ごく控え目に言っても、酷い態度です。

3)是々非々じゃなかったの?
善川氏は、こちらのTogetterにもあります様に、いわゆる「バンダジェフスキー文書」の病理記載に関して批判を行っています。そしてその際「おかしいものはおかしい」と書いています。私はこのまとめを読んだ時点では「立場の違いを越えて是々非々で判断できる人かな」と評価していました。
しかしどうやら、その考えは甘かった様です。
ここまで述べてきた様に、私は少なくとも医学的には妥当な内容の記事を書いたつもりです。もしも本当に善川氏が「おかしいものはおかしい」と言える人であるならば「おかしくないものはおかしくない」あるいは「解らないものは解らない」という事も言うべきです。しかし実際には、そうなっていません。
これはもしかしたら、善川氏が「敵味方の二元論」に陥っているせいなのかもしれません。つまり、味方の欠点は指摘する(味方には強くなって欲しいから)けれども、敵の利点は敢えて見ないふりをする(あるいは認識できない)のではないかと推測しています(あくまで「推測」ですよ、念の為)。
言い換えれば「是々非々なのは味方に対してだけであり、敵に対しては『非々非々』とでも言うべき態度を取っている」様に見えるという事です。

4)もうちょっと論理的に考えられないの?
既に述べた通り、善川氏は私のハンドルネームだけを根拠として「偽の医師」呼ばわりをしています。それがプロフィールの記載と矛盾しているのもお構いなしです。むしろ、プロフィールの記載は明確に書いてあるのにも関わらず、ハンドルネームに対する自らの推測の方を優先させている訳です。
また、すぐ上で書いた通り、ブログ記事の内容を検討した形跡がありません。内容を検討しなくても「デマ」という断定はできるらしいです。何とも不思議な思考回路です。
どうしても根拠らしいものを探すとすれば「偽の医師が書いているからデマ」とでも主張したいのでしょうか。しかし、たとえ、仮に、私が偽の医師だったとしても、それだけ根拠にして「だから言っている事はデマ」とは断定出来ない筈です。
以上をまとめますと、あの短い呟きの中で、なんと3箇所も非論理的で飛躍した思考を行っているのです。これを上記3)と併せて考えてみると、もしかしたらイデオロギー化した「反原発原理主義」に染まった為に思考が濁ってしまったのではないか、とすら邪推してしまいます(しつこいですが、あくまでこれも「邪推」ですよ)。
しかし思考が非論理的で飛躍している点は事実な訳です。そんな粗雑な思考しか出来ない状態で、この私に対してイチャモンを付けるとは。その度胸だけは褒めて差し上げます(笑)。

5)結局「属性攻撃」ですか
御存知の方も多いとは思いますが「内容そのものには反論出来ないので、本来は内容とは無関係な筈の相手の属性(所属とか職業とか、非実名といった部分)を攻撃する」といった事例は、もうあちこちで何度も何度も目にしてきたので既視感ありまくりです。
こうした「属性攻撃」がダメな理由は「レッテル貼りによる思考停止」をもたらすからです。「アイツは○○だから」という決め付けだけで、それ以上考慮せずに済ませてしまえるからです。
更に今回は、攻撃している「属性」自体が、的外れにも程があります。属性攻撃しか出来ない時点で既にダメダメなのに、その属性すら間違っているのでは、(お話にならない)^2です。相手の属性を誤爆しておいて、それに基づいた非難を行うという点では、いわゆる「エア御用認定」にも似た雰囲気すら感じます。
なお「ニセ科学批判だって、ニセ科学というレッテル貼りじゃないか」という反論をする人も居ます。しかし、それも違います。「ニセ科学だという判定」はレッテル貼りではなく、客観的な根拠と妥当な推論に基づいて結論づけているものです(但し、この点を論じ始めると結構長い話になってしまうので、今回はこれ以上述べません。興味のある方は当ブログのトップ記事からリンクされている一連の記事や「ニセ科学批判まとめWiki」などを御覧頂ければ、理解が深まるかもしれません)。

5.ちょっと真面目な話

そもそも、日本の医師法には、以下の様な規定があります。
医師法第十八条 医師でなければ、医師又はこれに紛らわしい名称を用いてはならない。
(逆に言えば「紛らわしくなければ良い」という事です。例えば「住まいのドクター」とか「動物のお医者さん」とかならOKです。しかし、医師でない人が医師を名乗るのは、医師法違反になるのです。)
(5月4日追記:デムパさんより御指摘頂きました。「動物のお医者さん」は通常、獣医師を意味します。従って、少々ややこしいですが、医師でない者が「動物のお医者さん」を名乗っても医師法違反にはなりません。しかし、獣医師でない者が「動物のお医者さん」を名乗ると、その時は獣医師法違反になります。)

ところで、繰り返し述べております通り、私は当ブログのプロフィールに「医師の端くれです」と書いています。普通に読めば、これは「医師である」という意味に取れる筈です。そして他ならぬ善川氏も、冒頭に引用した呟きを見る限り、その様に読み取っている事は明らかです。
という事は。
PseuDoctorは偽の医師でしょう」という主張は「PseuDoctorは医師法第十八条に違反しているだろう」という内容と殆ど同じに看做せるという事です。
もう一度書きます。
善川チャーリ氏は、私に対して「こいつは法律違反をしているだろう」と主張しているのです。
しかも、私のハンドルが「PseuDoctor」であるというだけの理由で。
狭義の犯罪者(刑法の違反者)という訳ではありませんから「犯罪者呼ばわり」とまでは言えないかもしれません。(同日追記:かとうさんから御指摘頂きました。医師法第三十三条の二によれば、十八条違反は「五十万円以下の罰金」ですので、どうやら「十八条違反者呼ばわり=犯罪者呼ばわり」と看做しても構わなそうです)
しかしそれでも、少しは「こだわりたくなる」というものです。

まぁ、医師であっても医師法の細かい条文なんて知らない人の方が多いですから、おそらく善川チャーリ氏も、医師法第十八条なんて御存知無かったのでしょうね。あ、念の為に書いておきますが「知っていてやった」のなら、より悪質ですよね。ですから「知らなかったのでしょうね」というのは、むしろ善川氏に有利な様に、善川氏にとって都合良い解釈をしてあげているのですよ。
善川氏の尻馬に乗っている人達も、事実上「軽率に他人を法律違反者呼ばわりしている」のだという事に、ちょっとは気付いて欲しいですね。
本当に、ネットだから薄弱な根拠で無責任な事を書いても平気だと思っている人は、真剣に考え直した方が良いですよ。そういうのって、気付かないうちにエスカレートしていきますから、警察沙汰や裁判沙汰になってからでは遅いです(別に大袈裟ではありません。少し調べれば、そういう事例は世の中に幾つもある事が解ります)。そして、もっと恐ろしい事は、いつ自分が被害者の側に立たされるか、誰にも解らないという点にこそ、あるのです。

6.PseuDoctorというハンドルネームの由来

さて、真面目な話も書いたところで、予告した通り、私のハンドルネームの由来について述べます。
今回は、ちょっと全体的に殺伐とした記事であり、書いてる方も物悲しくなってくる内容ですので、気分転換の為に、この項は文体を変えてお送りします。
また、一部に相当な脚色が入っている事を予めお断りしておきます。

この項は、気楽にお読みください(出来れば、RPGのオープニング風の音楽など、脳内で再生させながら御覧になる事をお勧め致します(笑))。

~~~PseuDoctorの誕生~~~

今を去る事およそ四半世紀の昔。
未だ「いんたーねっと」という言葉すら、限られた人々のみが唱えられる呪文だった時代。
この地に、一人の医師を志した若者が居た。
幸か不幸か、彼は既に国家試験に合格し、医師免許を得ていた。
しかしそれは序章に過ぎぬ。一人前の医師と自負できる迄には、これから長い修行の道を歩まねばならないのだ。その冷厳な事実を、いささかの経験を経た後に理解した彼は、自らを「医師」と名乗る事に躊躇いを感じずには居られないのだった。

そして、ほぼ時を同じくして、彼は「ぱそこん通信」の、とある「ふぉーらむ」に於いて、かりそめの名である「はんどる」を名乗る必要に迫られていた。彼の抱く「自らは資格こそ医師ではあるが、未だ半人前未満でしかない」という想い。その想いを込めた「はんどる」として彼が選び取ったのは、果たして如何なる名だったのか。
然り、それこそが「PseuDoctor」なる呼称だったのである。

彼は、この名を携えて「ふぉーらむ」に参加した。その場に於いて、時には「でばんきんぐ」の真似事らしきものも行う時もあった。それは「ニセ科学批判」と呼ぶのには、あまりにもささやかな行為であったのかもしれない。しかしそれでも、紛れも無くそれは、PseuDoctorの原点でもあったのだ。
もはや今では、往時の「ふぉーらむ」自体が、その存在を止めている。しかし、初めてそこに参加した時の気持ちを、彼はずっと忘れずにいたいと願っている。「もう一人前だなどと自惚れてしまえば、そこで直ちに進歩は止まってしまう」という想いを。

そして、また。
時と共に「PseuDoctor」という呼称は、もう一つの意味合いを帯びてきた。即ち「PseudoScienceに対するDoctor」という意味を。
それは、一人前と言い切る事すら叶わぬ者にとっては、あまりにも無謀な認識だった。しかし彼は、既に決めていたのだ。たとえかりそめの名だろうと、自ら名乗っている限り。如何に半人前だとて、信じた道なら僅かでも、止まらず歩みを続けると。

そう、「PseuDoctor」という名と共に。

~~(多分、続かない)~~

・・・。
・・・、ぷはぁ。
バカですか?うん、確かに、バカかもしれませんね。以前「ニセ科学批判なんて、バカじゃなきゃやってられない」と呟いた事もありますし。
でもまぁ、気分転換ですから。
要するに「私は自分のハンドルに愛着がある。だからこれからも使い続ける」と、そんな様な気持ちを書きたかったという事です。

7.終わりに

例によって長くなりましたので、最後に、最も重要な点を繰り返しておきます。

根拠の無い(あるいは、百歩譲っても根拠の薄い)状態でデタラメな情報を拡散するのは、極めて危険な行為です。結局は、発信者も、受信者も、共に傷付きます。誰の為にもなりません。

根拠の無いデタラメを吹聴するのは簡単です。脳内の妄想を垂れ流せば良いのですから。しかし、どれほど馬鹿馬鹿しい話であっても、きちんと筋道立てて反論しようとすれば(今回私が行った様に)それなりの手間が掛かります。ここに著しい非対称性があります。
従って、デタラメを撒き散らしておいて「ウソだと言うなら反論してみろ」というのは、良い態度ではありません。根拠の無いもの・薄いものは、最初から疑ってかかるべきなのです。

その一方で、現実には「常に間違えず、絶対に正しい事のみを言う」なんてのは不可能です。たとえ誰であろうとも。
しかし、だからこそ「なるべく間違いを減らす為に、きちんとした根拠に基づいた情報を心掛ける」という気持ちを無くしてはいけないのだと思います。


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3 件のコメント:

  1. どうやら善川チャーリ氏に、この記事が補足された模様です。TAKESANさんのブログ記事
    http://d.hatena.ne.jp/ublftbo/20120520/p2
    を見て知りました。
    詳しい経緯はそちらの記事を見て頂くとして、相変わらず善川氏の発言はツッコミどころ満載です。

    まずはこれ。
    http://twitter.com/#!/GoodBye_Nuclear/status/203979373177602048
    >よっぽどの暇人がいるな。
    これ、控え目に言っても、極めて失礼な発言です。本当に私の記事を読んでいるのでしょうかねぇ。改めて書きますが、善川氏は私の事を「犯罪者呼ばわり」した訳ですよ。それに対して理を尽くして反論しようとするのは別におかしくないと言うか、当然の行為だと私は思っています。それとも善川氏自身は、他人から犯罪者呼ばわりされても「暇人じゃないから」反論しないのでしょうか。

    次に、
    http://twitter.com/#!/GoodBye_Nuclear/status/203981638856753152
    >Pseudo(ニセの)Doctor(医師)なんていうハンドルネームだけで、「偽医者だろ!」って普通、思っちゃいますよね。
    本文中で既に述べた通り、この点に対してはきちんと反論しています。やっぱり、この記事を読んでいないのか、あるいは読んでいない振りをしているのでしょうか。
    要点だけ繰り返しておきますと、そもそも善川氏は発端になった最初の発言で
    https://twitter.com/#!/GoodBye_Nuclear/status/192598083119493121
    >プロフィールに医師とありますが
    と述べています。つまり善川氏は、私がプロフィールに医師と書いている事を「最初から」知っていた。にも関わらず「こんなハンドルなら偽医者だと思っちゃう」などと言っている訳です。プロフィールに「明示」してある事よりも、ハンドルネームから受ける「印象」の方を優先させている訳です。御自分の言い分がおかしい事に気が付かないのか、それとも気付かない振りをしているのでしょうか(しつこい)。
    そもそも、もし、仮に、プロフィールの記載よりもハンドルネームの方が優先されるのであれば「善川チャーリ」なんていうハンドルネームだって、それこそツッコミどころ満載だと思いますけど。そう言えば善川氏はプロフィールに「人として核発電に絶対反対」なんていう「立派な」フレーズを書かれています(おや「反原発」という表現は止めたのですね)。しかし、善川氏自身の理屈に従えば、その立派な言葉よりも「善川チャーリ」というハンドルネームから受ける「印象」の方が優先されるべきだと言う事ですよねぇ。善川氏は、本当に「プロフィールに明示した事よりもハンドルから受ける印象の方を優先させるのが普通」だと思ってるんですか?

    しかも、この発言中では、他者の「フォロワー増やしの宣伝では(笑)?」という発言
    http://twitter.com/#!/Portirland/status/203980597511725056
    に対して
    >あはは。そうかもしれません
    などと書いています。相変わらず無根拠に他者を貶める事がお好きな様です。大体、宣伝に使うつもりなら、もっと上手くやりますよ。

    念の為に書いておきますが、私は必ずしも善川氏に謝罪を求めている訳ではありません。確かに犯罪者呼ばわりされた上に、こういう失礼かつ筋の通っていない発言を上塗りされた事に関しては、極めて不愉快であり侮辱されたと感じてはおります。しかし、だからと言って「謝ればいいんだろ」みたいに思われるのは心外です。何故なら問題の本質は他にあるからです。

    より本質的な問題としては「事実関係の訂正」があります。私としては、善川氏(と彼のフォロワー)に私が偽医者ではないという事実が伝われば、必要最低限のレベルはクリアできたと考えています。その意味では、3つ目にリンクした発言の最後を見る限り、私が医師であり病理専門医である事は(驚きと共に)認識した様ではあります。
    但し、こんな見るからに渋々の「訂正と解釈出来ない事も無い発言」などではなく、きちんと「自分が間違っていた」と明示すべきだとは思います。事実関係の訂正は謝罪とは別次元の問題だからです。もっと言えば、この記事を「デマ」呼ばわりした点も訂正して欲しいところです。
    まぁそれでも、全く何もしないよりはマシですけれどもね。

    更に言えば、淡々と事実訂正だけすれば済む事なのに、わざわざそこに「よっぽどの暇人」だの、他者の「フォロワー増やし」発言への迎合などを絡めるのは何故なのでしょうか。間違ってたのは自分の方なのに、それでも私を貶めるとは、矛盾した態度の様にも思えます。
    しかしこれは「不用意にした発言に対して理路整然とした反論を受けた結果、引っ込みが付かなくなってしまったので、何とか批判内容以外の部分にケチを付けて自らの体面を保とうとした態度」であると推測すれば、同意は出来ませんが理解は可能です。だとすれば、同情もしませんが少しだけ憐憫は感じますね。

    さて、実は、以上に述べた点とは別に、最も本質的だと私が感じている問題があります。それは「善川氏の論者としての資質」という問題です。
    ネット議論などを見ていると、批判を受けた時に「自発言の意味を『軽く』する事で批判をかわそうとする」人が時折いらっしゃいます。例えば「ネタにマジレスカコワルイ」的な事を言って、場を取り繕おうとする人などです。少なくとも、この「ネタにマジレス」的な事を言って良いのは、ネタを振った当人「以外の」人です。本人が言ってしまうのは、それこそ「ダメなネタ振りカコワルイ」なのです。
    今回の善川氏の例は「ネタにマジレス」そのものズバリではありませんが、法律違反の指摘さえ含まれている当記事に対して揶揄や茶化しで応じている点は、それに類するものとして扱っても構わないと認識しています。言い換えれば「そんなにマジに取るなよ」という含意があると解釈できます。
    この様に「批判をかわす為に自発言を軽くする」という態度を取ると、何が起こるかは想像に難くありません。そう、こういう態度を取れば取るほど、自分の言っている事が信用されなくなります。これは論者としては、まさに致命的です。
    以前の記事 http://pseudoctor-science-and-hobby.blogspot.jp/2012/03/p02-05.html の最後の方で書いた事とも繋がりますが「無責任に適当なデマカセを言う」のは簡単で楽です。そしてデタラメを振り撒かれた相手が筋道立てて根拠を示して反論してきたら「暇人」とか馬鹿にした様な態度を取っておけば、あたかも自分が優位に立っているかの様に思い込む事も可能でしょう。しかしそれが通用するのは自分に親和的な人達の間だけです。つまり、ここには「自分の言動が第三者からどう見えるか」という観点が欠落しています。

    あるいは善川氏は「別に自分は論者じゃなくても良い」とお考えかもしれません。しかし「核発電に絶対反対」などという極めて社会性の強い主張を(しかも「人として」とまで言っている!)掲げられている以上、他者に自発言を信用して貰えるかどうかは、決定的に重要な要素です。
    但し(あくまで可能性としての仮定ですが)「人として云々」という台詞が、単に「類似の主張を掲げているお仲間と内輪で楽しくやっていられれば良い」という程度のものだとすれば、別に発言の信頼性など大した問題では無い訳です。

    どうでしょう。私が「本質的な問題」と言った意味がお分かりでしょうか。
    私は指摘をしました。後は善川氏自身の問題です。
    もとより、善川氏がどの様に反応されるかは本人の自由です。無視するのも良し。馬鹿にするのも良し。属性攻撃を続けるのも良いでしょう(但し、事実と異なる事を吹聴されるのは、御免蒙ります)。
    しかし、どの態度を選ぶとしても1つだけ覚えておいて欲しい事があります。それは「自らの言動は結局、自らに跳ね返って来る」という事です(自戒も込めて)。

    返信削除
  2. はじめまして。こんな子供の喧嘩以下の対応をする人物は、私は「人として」信用したくないですね。野球観戦での相手方に対する野次のほうがまだまし。こういう対応が普通なら、こんな人の存在はまともな反原発運動にとってもマイナスだと思います。運動するのも「人」なのですから。

    返信削除
    返信
    1. >匿名さん
      いらっしゃいませ、コメント有り難うございます。
      で、申し訳ないのですが、当ブログにコメントされる際にはハンドルを設定して頂ける様、お願い致します。
      勿論、本名は必要ありませんが、なるべく「どの発言をしたのが誰なのか」が解る方が良いと思っていますので。

      削除

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