コミケを風疹から守り隊

2025年12月4日木曜日

週間PseuDoctor2025年12月第1回(Blog版第74回)

#0. はじめに

皆様こんばんは。

12月になりました。火曜日までは季節外れと言って良い程の暖かさだったのですが、水曜日からは急に寒くなり、雪模様となった地域も多い様です。なかなか「丁度良い」気候で止まらない所がやっぱり「令和ちゃん」なのでしょうか。
ともあれ、インフルエンザが大流行しています。どちら様も改めて基本的な感染対策(マスク手洗い三密回避)を心掛けると同時に、予防接種も積極的にご検討ください。

それではblog版としてリニューアルした「週間PseuDoctor」(Twitterでの連ツイを止めてブログに移行した経緯はblog版第1回をご覧ください)第74回をお送りします。
暫しお付き合いください

#1. 【週間PseuDoctor】【政治】【国際】「今週の日中関係
1)中国での日本歌手のコンサート等が相次いで中止に
細かい嫌がらせの様な公演中止やアニメの公開延期がボツボツ出て来てはいたが、大きく取り上げられたのは、バンダイナムコフェスが大槻マキの歌唱中に突如として中止させられた件、そして浜崎あゆみのコンサートが中止になった件。
特に注目すべきは、政治的な主張をした訳でもないコンサートを中止させた(とりわけ前者は歌っている真っ最中に強制的に止めさせた)点。更に後者に関しては早速「スタッフがリハーサル風景を流出させた」なる歴史修正を図る始末。まぁ「中国はそういう国」と言ってしまえば終わりだが、それ自体がチャイナリスク、即ち「中国相手に商売をするのは慎重になるべき」というのを再確認させる出来事だった。
しかし流石の中国もこれ以上経済に悪影響を及ぼすのは困るのではないか。別件だが例の「ポケットに手」の劉勁松アジア局長も会談の直後に大連の日本企業を訪れ「安心して」とのメッセージを送っている様だし。
そしてもう一つ忘れてはならないのは、これが「表現の自由」を真正面から侵害している点。ネットでは「高市が原因なのだから表現の自由の問題ではない」等のエクストリーム擁護も見られる様だが、そんなのは表現規制の理由にはならない。これもまた「中国はそういう国だから」と言ってしまえば終わりなのだが、それもやはりチャイナリスクであると同時に「中国は民主主義国家ではない」事を国際社会に向かって強力に印象付けた出来事と言える。

2)香港の大火災関連
まず(日中関係とは全く切り離して)被災された方々に心からお見舞いとお悔やみを申し上げます。決して癒えない痛みを負った方も多いとは思いますが、少しでも心安らかになれます様に。
さて本件は一部で言われている様に「竹製の足場」のせいではない。伝え聞く所によれば本来は防炎素材であるべき緑色のシートを安価なものに偏向した事、そして各階に可燃性の発泡ボードが使用されていた事が大きな原因らしい。だとすると「費用をケチった為の人災」という事になってしまうので、何ともやり切れない。
その上、香港警察が支援ボランティアの活動を阻止し、更には真相究明を求める署名の発起人が逮捕されたと聞いて暗澹たる気分になる。返還後の香港はすっかり変質してしまった。この一点だけを見ても、中国政府は信用できない事が解る。

3)中国の焦燥と国内事情
これらの事例から透けて見えてくるのは「中国当局は人民が団結して反政府運動を起こすのを非常に警戒している」と思われる点。その観点からすると、対外的に(実効性に乏しいのは理解できる筈なのに)理不尽な程に強気に出ているのも「国内向けのポーズ」という意味合いが強い様にも思えてくる。まぁ「内政が不安定になるほど対外的に強硬策をとりがち」なのは「国際政治あるある」だと思うのだが、だとすれば尚更、日本の取るべき立場は明確。
即ち「政府の見解は従来といささかも変わっていない」のだから、その事を中国に対しても国際社会に対しても明確に示し続けていく必要がある。もしもそれにすら中国が反発するのであれば、それはとりもなおさず「台湾併合の野心を隠せていない」のを意味する。


#2. 【週間PseuDoctor】【政治】【社会】「まだまだ続く『高市下げ』『石破上げ』
1)中国共産党の尻馬に乗る皆さん
前述の様な状況にも拘わらず、未だに国内でも中国政府の言い分を引いて高市政権を批判する人々が居る。まさに「高市下げの為なら何にでもくっつく」様子ではあるが、独裁国家の指導部に迎合するのがどれほど危険なのか解っているのか。それはむしろ台湾有事の危険性を高める行為なのだぞ。
あくまで参考までに書いておくと「外国と共謀して日本に対しての武力行使を誘発する犯罪」は外患誘致罪と呼ばれ、法定刑には死刑しかない「日本の法律上最も重い犯罪」である。

2)中国ネタ以外
繰り返しになるが、高市下げに邁進する人達にとっては別に日中関係ネタでなくても良いので、どんなネタにでも食い付く。その点、オールドメディアも野党も似非リベラルも、そして石破茂前首相も類友。
オールドメディアは安倍元首相を暗殺したテロリストの言い分を延々と垂れ流し、野党は自分達の行状を棚に上げていつまでも「政治とカネ」ばかり言い募り、似非リベラルはルッキズムだけでなく公邸のバリアフリーや流行語大賞にまでケチを付け、石破茂の「後ろ弾」は留まる事を知らない。この暗い情熱は一体何処から出てくるのだろうか(←いや別に知りたくはないが)。

3)高支持率は安定(でも議員定数削減には絶対反対)
しかし幸いに事に国内外からこれほど露骨な「高市下げ」が続いているにも拘わらず、支持率は相変わらず高いまま。これは凄い事。逆に言えば、これまでの政治が(与野党問わず)どれほど民意からかけ離れた所で動いていたかの傍証でもあろう。
しかし一方で維新の主導による「身を切る改革」とりわけ議員定数削減には絶対反対。これも繰り返し言っておきたいのだが、議員定数は「増やせば増やすほど直接民主制に近付き、減らせば減らすほど独裁制に近付く」。これは制度の原則から考えれば明らかなのであって、その意味で議員定数削減を推進する者は(意識するとしないに拘わらず)「独裁制に近付くのを望んでいる」と看做すべきなのだ。

#議員定数削減反対

#3. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「今こそ拡張財政と金融緩和が必要
1)拡張財政は定着するか
先週も述べた通り、高市内閣は補正予算の大幅な上積みを果たした。勿論十分とまでは言えないが、当初の「しょぼすぎる」財務省案とは比べ物にならない。
そして今回特に注目すべきは「国立大学運営費交付金の増額」の大英断。何故これが英断かと言うと、法人化以降ずっと減らされ続けてきた流れがあるからだ。その大元は勿論、財務省発の緊縮政策。基礎的資金たる運営費交付金を一貫して減らし続ける一方で「選択と集中」の美名の下に競争的資金を(少しだけ)増やしてみせる。この様にして「全体の支出を絞ると共に財務省の権力を強める」のがいつものやり口。当然ながらそんな事ではやっていけないので、少なくない国立大学が「電気代すら払えない」レベルで困窮しているのに、財務省は馬耳東風。この運営費交付金問題は拙ブログでも何度か取り上げた https://pseudoctor-science-and-hobby.blogspot.com/2024/09/pseudoctor202493blog17.html#3  https://pseudoctor-science-and-hobby.blogspot.com/2025/09/pseudoctor202591blog62.html#3 が、財務省支配の下では改善が叶わなかった。その意味でも高市政権の意義は大きい。
勿論これで十分とは言えないが、今回の補正予算は手始めに過ぎない。高市総理は「来年度の当初予算でしっかり見る」とも述べており、本気度が窺える。

2)緊縮主義の根は深い
しかしまだまだ緊縮主義者は人口に膾炙している。オールドメディアは未だに補正予算増額を「国債頼み」などと悪い事の様に書き、立憲民主党も「国債=借金=悪」という財務省発のインチキプロパガンダに囚われたまま。
何度でも繰り返すが「国債を増発して通貨量を増やし経済規模を拡大していく」のは先進国における通常の経済政策。実際、日本以外の国は何処も当たり前の様にそうしている。逆に言えば日本の国債発行高は国際的に見てまだまだ少な過ぎる。だからこそ(最近「上がった上がった」と大騒ぎしている)長期金利も、他の先進国に比べればまだまだ低いレベルに留まっている。
そして本丸の財務省はまだまだ緊縮を諦めていない。その事は財政審での議論を見ても明らか。また噂レベルではあるが前項の「運営費交付金増額」の方針には大いに不満を募らせている様で、Twitter(X)で反論を触れ回っている財務官僚っぽいアカウントが出現しているらしい。旧来のオールドメディア主体のプロパガンダの時代遅れにようやく気付いたのかもしれないが、財務省にも打つ手が無くなってきている感じがしてきて、とても良い。

3)参考情報
という訳でいつもの参考情報。「日銀保有ETFの含み益が46兆円」とか、長期金利の推移とか「円安円安って騒ぐけど石破政権の頃と同水準だよ」とか。

#税収を財政支出の制約条件にしてはならない
#国債は借金ではなくむしろ国債こそが財源である

#4. 【週間PseuDoctor】【政治】【社会】【ニセ科学】「フェミニズムの変節と終焉
1)ジェンダー学は学問なのか
タイトルの通り「ジェンダー学が学問の体を成していない」との指摘がTLに見られた。ではここで「学問が学問である為に要求される要素」を考えてみよう。結論から言えばそれは「根拠と論理」である(ちょっとだけ関連しているこちらの過去記事 https://pseudoctor-science-and-hobby.blogspot.com/2010/12/s01-04.html も参考にしてください)。その「根拠と論理」を両方兼ね備えていれば勿論良いが、たとえ片方しかなくても強力なものであれば学問(の少なくとも一部)になり得る。例えば「超古代文明のオーパーツ」であっても、それの出所が確かで確実に存在するモノであれば学問の一部になり得る(但しデタラメな「理論」をくっつけてしまう様ではダメ)。また一方で根拠が「厨二病の妄想」だったとしても、想定するあらゆるツッコミに対して反論を用意してあれば、それは「哲学の一分野」として認められる可能性がある。逆に言えば「根拠もあやふやなら論理も穴だらけ」なものは学問とは呼べない。これは「主張そのものの正邪とは全く別個」の判断基準だ。
その意味では、今回批判されている「ジェンダー学」は学問とは言えない。「男女は同等である」という命題がドグマ化しており、その正しさを「証明」する為に生物学的差異という客観的根拠を無視したり情報のチェリーピッキングを行ったりしているからだ。これが単なる思想だというのなら「思想信条は自由なのでどうぞお好きに」と言って放置するところだが、曲がりなりにも学問の様な顔をしているのであれば「それは違う」と言わざるを得ない。
あと人文学(の一部)に見られる「本を読め」攻撃に対しても少し思う所があるのだが、長くなったので、また次回にでも。

2)中部大学のT教授が色々と話題に
そのT教授とは玉田敦子氏。「草津町長の名誉棄損が認められた」なる大間違いを投稿し、それと知らせずに連ツイの一部だけ削除するという失態。
そしてこの玉田教授、他にも色々と話題がある。「高市下げ」に一枚嚙んでいるかと思えば、過去にはオープンレター、放射能デマ、反ワクチンと満貫状態。遂にはbioから教授を削除するヘタレっぷり。
何と言うか「いっこダメな人は芋づる式にダメなモノにハマってくんだなぁ」の見本みたいな感じ。

3)「フェミニズム」過去分(本年10月~11月)
ついでだから収集してた過去ネタ(ここ2か月分)をまとめて放出する。大きな流れとしては「行き過ぎたポリコレやトランスジェンダリズムが是正されつつある」と見ている。詳しくは参考まとめを見て頂きたいので、ここでは項目のみ記しておく。
・草津町長冤罪事件で謝罪した人しない人
・海外での状況
・国内事情


#5. 【週間PseuDoctor】【医学】【ニセ科学】「今週の反医療とくに反ワクチン
1)インフルエンザ流行への対策を
冒頭述べた通り、インフルエンザが大流行している。我々医療従事者がどうしても思い出してしまうのは「国を挙げてコロナ対策(マスク手洗い三密回避)をやっていた頃にはインフルエンザも殆ど駆逐されていた」過去。これは大方の予想を遥かに上回る成果であり、一般的な感染対策の有効性を強く印象付けた出来事でもあった。
だからこそ言い続ける。通常の感染対策を大多数がキッチリと行えば、インフルエンザを激減させる事ができる。我々は既にそれを知っている。だから言い続ける。

2)コロナ、HPV、そしてBCGにまで反ワクチンの魔の手
しかし相変わらず反ワクチンを主張し続ける人は居る。以前にも述べた通り、こうした人達は居なくならないので、丁寧にカウンターを当て続ける必要がある。これは堤防の穴を塞ぐ様な地味で報われない作業だけれど、迂闊にサボっていると決壊に繋がってしまうので油断できない。

3)他にも反医療が
そしてまたいつもの様に、反ワクチン以外にも反医療が存在する。今回は「金儲け主義」が目立ったが、その他にも自己実現やイデオロギーに絡んだものもあるので注意が必要。


#6. 【週間PseuDoctor】【私事】「今週のデレステ&アズレン」
やみのま~
デレステは久し振りにLIVE Infinityについて。ワイヤレスイヤホン導入の間も勿論プレイしながら確認していた訳でして、順調に階を重ねております。UR+が各属性2人ずつ、計6人になったのを機に1人目の上条春菜さんを取り敢えず300階まで進めました。次の7人目は中野有香さんで進めており、まもなく100階に届きます。
#デレステ

そしてアズレンは「デート・ア・ライブ」コラボイベントも明日まで。未だに耶俱矢・夕弦は建造でお迎え出来ていません。他の5人は全て2隻以上お迎えしているのに。まぁギリギリまで粘ってダメだったら報酬で受け取れば良いので気楽ではありますが。そしてメンテ後は人気投票ですね。どうも私の推しは上位に入り難い傾向にある(爆)のですが、まぁそれもまた良し。
#アズールレーン

#7. エンディング
以上、PseuDoctorがお送りしました。

12月1日は私がTwitter(X)を始めた日です。今年でTwitter歴も満16年を数え、無事に(?)17年目に突入しました。まぁ世間には「同一垢で10年以上続けているのはマトモな人間ではない」みたいな意見もあるみたいですが、気にせずに続けます。
と言ってもご覧の通り、半ば以上は足抜けしている様な状態なのですが(爆)

Twitter(X)から来られた方も、直接読まれた方も、お疲れ様です。
今週もお粗末様でした

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