コミケを風疹から守り隊

2024年7月24日水曜日

週間PseuDoctor2024年7月第4回(Blog版第9回)

  #0. はじめに

皆様こんばんは。
今日は台風の影響と大気が不安定なせいで、各地で雨模様となっています。おかげで酷暑は一段落したものの、今度は蒸し暑さと豪雨の影響が心配です。
それではblog版としてリニューアルした「週間PseuDoctor」(経緯はblog版第1回をご覧ください)第9回をお送りします。
暫しお付き合いください

#1. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】【医療】「深刻化する医薬品不足、その主因は財務省の緊縮主義」
1)薬価はもう何年も前から切り下げられ続けている
まず基本情報。医療の保険点数は国が定める。言い換えれば、大部分の病院・医院の「医療の値段」は国が1円単位まで細かく決めており、2年に1回ずつ改定される。つまり薬の値段(薬価)も国に決められていて、何年も前から改定の度に(全体として)切り下げられている。その結果、病院経営はもとより、製薬事業そのものの採算性も悪化する一方。

2)製薬会社の苦境
後発品大手のテバ社が日本での後発品事業から撤退を検討と報道された https://twitter.com/mrnetinfo/status/1813695709348266420 。もし実際に同事業から撤退するとなれば、各国でのビジネスノウハウを持つ同社が一国から撤退するのは初めてとなる。これは「日本のジェネリック医薬品市場が世界標準から大きく外れ、利益を出し難くなっている」事の傍証だと言えよう。

3)海外の悪い所ばかりお手本にするザイム真理教
こうした状況の背景にあるのは言うまでもなく、緊縮主義者による「(医療費を含めた)社会保障費亡国論」だ。このデタラメさに関しては拙ブログの過去記事 https://pseudoctor-science-and-hobby.blogspot.com/2018/11/blog-post.html で徹底批判しているので、そちらを参照して頂きたい。
更に付け加えるなら、日本の国民皆保険制度は世界に誇れるもの。何故ならほぼ全ての国民が標準医療を受けられる様に制度設計されているにも拘らず、医療費は(対GDP比率で)先進国で中の上レベルに留まっているからだ。
ところが、財務省とザイム真理教徒はどうしてもそれがお気に召さないらしい。つまり国民皆保険制度を止めて欧米並みに「金があれば十分な医療が受けられる(≒金が無ければ十分な医療が受けられない)」制度に変えてしまえば更に医療費は削減できると目論んでいる様だ。
しかし、国民はそんな医療をお望みか?煽る言い方で恐縮だが「救急車で担ぎ込まれても一晩中待たされた」り、「癌の手術が3年待ち」だったりする医療になっても良いのか?「医療の無駄を省け」などの耳当たりの良い言葉に流される前に、真剣に考えて欲しい。
ひとたび失ってしまった制度は、もう二度と取り返せない、そう思うから。

#税収を財政支出の制約条件にしてはならない
#国債は借金ではなくむしろ国債こそが財源である

#2. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「河野太郎デジタル相がマクロ経済の無知を晒け出し釈明に追われる」
1)簡単な経緯
ブルームバーグのインタビュー https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-17/SGQYCADWRGG000 で「日銀は円安是正の為に利上げを」と述べる。
これがプチ炎上し本人が記者会見で釈明する https://japan.cnet.com/article/35221697/
更に鈴木財務相が苦言を呈する https://www.asahi.com/articles/ASS7M1V5GS7MULFA00XM.html が、これはちょっと何が目的なのか解らない。鈴木大臣の普段の傀儡っぷりを見ていると「財務省の見ていない所で勝手に動くな」と釘を刺したかったのかもしれない。

2)「円安是正の為に日銀は利上げを」なるトンデモ屁理屈
河野大臣に限らずこういう事をいう「有識者」が居るが、愚劣で話にならない。まず大原則として「金融政策の目的は為替対策ではない」。確かに金利差は為替変動の一因ではあるが、あくまで一時的なものに過ぎない。金利とは経済状況を反映して変動すべきものであり、為替操縦を目的として金利をいじるなど、邪道にも程がある。
そもそも経済政策(金融政策+財政政策)の目標は経済の安定と成長、そして分配であり、為替操縦はこれらの一義的な目的に含まれていない。それどころかむしろ、現状の景気低迷を反映した低金利状況を無視して強引に利上げを行えば高確率で更なる景気後退を招く。これは経済政策本来の目的に反する行為なので、行うべきではない。

3)様々な点でダメダメな河野氏
下馬評では河野氏を「次の総理」に推す向きもある様だが、控え目に言って「器ではない」。その理由は幾つもある。まずハラスメント気質。次にTwitter(X)で明らかになった「鬼エゴサの一方で都合の悪い質問には直リプされても答えず、挙句の果てにブロック」という議論の出来なさ。
次に何となく有耶無耶になっているが「異常な再エネ推し」に端を発する中国との不透明な関係 https://x.com/_pseudoctor/status/1775533815819276431
加えて今回のマクロ経済無理解。むしろ、推せる所が見つからない。

4)河野氏だけじゃない!自民党主流派の大部分が同レベルの無知無理解さ
まずは茂木敏充自民党幹事長 https://twitter.com/kokiya/status/1815330120762278246 。リンク先の短い記事だけでも幾つもの誤謬が含まれている。まず「利上げ=正常化」なる誤った認識は、財務省のプロパガンダ通り。即ち金融緩和を目の敵にする一方で、いざ利上げしたら景気低迷の責任を全部日銀におっ被せる気マソマソ。次に「過度な円安は日本経済にとってマイナス」なる言い草。ではどの程度が「適度」なのか。言えないだろう。少なくとも現状は「過度な円安」ではない。その事は、先日の介入で一気に円高に振れた直後に株価が急落した点からも明らか。そして極め付けは円安の是正策として金融政策を挙げている点。何度も言う通り、金融政策の目的は為替操作ではない。こんなのは基礎知識。
そして自民党財政健全化推進本部長の古川禎久衆院議員 https://twitter.com/kokiya/status/1815352968876867928 。「金利は体温」などという、どっかで聞き齧ってきた言葉を誤用したばっかりに無理解が際立ってしまった。即ち「体温」とは体調の変化に伴い、それを反映して変化するもの。なので無理矢理に体温だけ変えようとしても根本的な解決にはならない。例えば新型コロナ(COVID-19)にかかって発熱している際に、解熱剤を使えばウイルスが居なくなるのかと言えば、そうではない。あくまでウイルスは自分の免疫機構や抗ウイルス薬などで退治されるものであり、解熱剤は「高熱で体が参ってしまわない様に」投与されるもの。
金利も同じ。景気が良くなればそれに伴って上り、悪くなればそれを反映して下がる。即ち現在の低金利は日本の景気が十分に回復していない事を示している。この状況で無理矢理金利を上げさせようとするのは完全に逆効果。


#3. 【週間PseuDoctor】【医療】【社会】「もはや政府も無視できなくなった新型コロナ(COVID-19)の感染拡大
1)厚労省会合で専門家が対策の必要性を強調 https://twitter.com/nhk_news/status/1815306045415399586
先週も取り上げた通り明確に第11波が押し寄せて来ているので、改めて気を引き締めた対策が必要。ここでいう対策とは、もはや言い古された感があるがやはり「マスク、手洗い、(適切な換気を含めた)三密回避」となる。
これらの対策の有効性は、多くの国民が励行していた2022年まではインフルエンザをはじめとする各種感染症も激減させる事に成功していた事実からも明らか https://twitter.com/_pseudoctor/status/1661385828042518534 。逆に言えば、たとえ屋外であってもノーマスクかつ密な状況だと感染した事例の報告もある https://twitter.com/medical_for_all/status/1815231484313403625
という訳で改めて、これらの基本的な感染対策を推し進めましょう。

2)今秋からワクチンの定期接種が始まる https://twitter.com/EARL_med_tw/status/1813861001802244348
65歳以上、及び基礎疾患のある60~64歳に対象が限られているのは残念。まぁ確かに「どうせ若い人は打たないんでしょ?」と言われても仕方ない状況ではある https://twitter.com/funwari_fuwari/status/1815503919843512826 が、それでもここはせめて「希望者には接種」として欲しかった。

3)今からでも遅くない、拙速な「5類移行」とその拡大解釈を反省せよ
まず5類移行そのものに関しては今でも「コロナに打ち克ったサミット開催」を演出したかった岸田総理 https://x.com/_pseudoctor/status/1658847894718357509 と「とにかく対策費用をケチりたい」財務省の思惑 https://x.com/_pseudoctor/status/1641093097059942400 とが一致した結果だと考えている。
一方で、5類移行を以て「コロナ明け」みたいな雰囲気を出しまくった世論とメディアにも苦言を呈したい。たとえ「5類感染症」といえども、決して甘く見て良い相手ではないのだから https://x.com/_pseudoctor/status/1656314542429966339

#4. 【週間PseuDoctor】【国際】【経済】【政治】「アサクリ関連で話題になったデービッド・アトキンソン氏、実は以前から経済分野でもトンデモだった」
1)今回の経緯
①ゲーム「アサシンクリード」の最新作「アサシンクリード シャドウズ」は日本が舞台であるにも拘らず慣例を破って日本人を主人公にせず(実在はしたものの)黒人の「弥助」を主人公の一人に採用し、その他にも考証の間違いが幾つもあった事で炎上 https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%BA%E7%82%8E%E4%B8%8A%E9%A8%92%E5%8B%95
ただ、以上の炎上は(心情的には理解できる部分もあるものの)あくまで「ゲームでありフィクションである」のを前提にすれば、それで終わりと言っても良い。つまり公式のコメント通り https://twitter.com/UBISOFT_JAPAN/status/1815674629643719061
②ゲームスタッフが参考にしたと思しき「弥助」に関する著書を書いた日本大学のトーマス・ロックリー准教授(但し専門は英語教育であり歴史学は門外漢)への批判が起こる。彼の「説」は学説というよりむしろ「歴史愛好家の二次創作」に近い https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC 。即ち「信長と弥助」は事実上のフィクションでありながら「歴史ノンフィクション」と銘打って刊行されている。
ただ念の為言っておくと、少なくとも日本では「門外漢がトンデモ説を唱える自由」も憲法で保証されている。なので(トンデモだという批判は行って良い、むしろ大いに批判すべきだが)それを理由としてロックリー准教授の処分や解雇を求めてはならない。これは「言論の自由」の問題であると同時に「業務として行ったのではない個人的言動の責任追及を勤務先に求めてはならない」という筋論の問題でもある。
そういうやり方は「キャンセルカルチャーを仕掛けたオープンレターズ」や「記者が無礼だと朝日新聞社に抗議した立憲民主党議員」と同レベルになっちゃうけど、そんなんでえぇんか?
③さてロックリー准教授のフカシ(著作だけではなくインタビューやWikipediaを併せた全体の評価、例えばこれ https://twitter.com/nihonnomanga/status/1814865566735478904 とかこれ https://twitter.com/Bananabuton/status/1815593845633282437 とか)を真に受けたのがデービッド・アトキンソン氏。「日本でアフリカ人奴隷が流行した」なる(控え目に言っても根拠薄弱な)言い分に対する当然の批判を受けて「それが嘘だったというエビデンスは?」などと悪魔の証明を求める始末 https://twitter.com/Y_Kaneko/status/1814077589063131156 。必然的に炎上しアカウントに鍵を掛ける事態となった。
④更に(夫ともどもロックリー准教授と共著のある)歴史学者の岡美穂子准教授を名乗るTwitter(X)アカウントが登場しヘタクソな擁護を行い、加えてあの「おきさやか」氏まで参戦した事で延焼が広がっている。これはこれで大きな問題ではあるが、今回のテーマからは外れるので詳細は割愛する。

2)経済分野でのトンデモっぷり
長くなったが、タイトル通りここからが本題。アトキンソン氏は菅内閣の経済ブレーンとして表舞台に出たが、そのネオリベ的発想(子なし専業主婦は犯罪者と同じ https://twitter.com/kazu10233147/status/1318712934260932608 とか、中小企業を半分にしろ https://twitter.com/cargojp/status/1408060706172248064 とか)が批判されてきた。
更に、控え目に言ってマクロ経済に関する知識も乏しく、しばしばツッコミを受けていたので、如何に幾つか例を挙げる。
「東洋経済」に幾つも記事を書いているが、どれもこれもダメ
財政出動と経済成長率の関係は「単なる相関関係であって因果関係ではない」と強弁 https://twitter.com/psj95708651/status/1479271460720250881

3)要するに、全方位にダメダメ
本業である筈の日光陽明門の「平成の大修復」に12億円もかけたのに、僅か3年でボロボロ、しかも本人はしらばっくれる始末 https://twitter.com/shibanago/status/1815570874239746103
様々な分野での知識の怪しさを指摘されている https://twitter.com/cuttle_shuttle/status/1814547299030475261
以上をまとめると「知識も無いし論理的思考も出来ないし倫理的にも問題がある人で、話を聞くのもダメだし、仕事を依頼してもいけない」という事になる。

#5. 【週間PseuDoctor】【私事】「今週のデレステ&アズレン」
やみのま~
まずデレステ。イベント「アイドルプロデュース」は粛々と進めており、明後日までにとりあえずイベントptは100000pt達成できそうです。
一方で先週書いた通り、キュートアイドルでもハイスコア狙いの編成を作ってみました。同じ様にミューチャルとオルタネイト、オーバーロードとオーバードライブが同時発動する様に組みました。
で、早速LIVEしてみました。ラブレターはウソコンですが、なかなかイイ感じです。

などとやっている間に、初のドミナントアイドルちとせさんをお迎え出来てしまいました。
更に編成を組み直すべきか思案中です。
一方のアズレンは、復刻の海域イベを周回して特別計画艦の経験値を稼いでおります。未だ一隻目にも届きませんが、まぁ焦らずいきましょー

#6. エンディング
以上、PseuDoctorがお送りしました。
小原乃梨子さんの訃報に接し、またもや大きな喪失感に襲われています。私を含めた幅広い世代にとって、まさに「小原さん 親の声より 聞いた声」だったのですから。
Twitter(X)から来られた方も、直接読まれた方も、お疲れ様です。
今週もお粗末様でした

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