コミケを風疹から守り隊

2025年1月8日水曜日

週間PseuDoctor2025年1月第1回(Blog版第31回)

#0. はじめに

皆様こんばんは。あけましておめでとうございます。
先週の水曜日は丁度元日だった事もあり、Twitter(X)で書いた通り、骨休めを頂きました。
さて仕事始めも過ぎ通常運転、と行きたい所ですが、未だ本調子ではありません(あっ、実は、そこの貴方もそうですね)。
ともあれ、blog版としてリニューアルした「週間PseuDoctor」(経緯はblog版第1回をご覧ください)本年最初の第31回をお送りします。
暫しお付き合いください

#1. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】【医療】「『薬価引き下げ』と『高額医療費自己負担引き上げ』の問題を再度
1)再度取り上げた経緯
基本的には前回 https://pseudoctor-science-and-hobby.blogspot.com/2024/12/pseudoctor2024124blog30.html#2 述べた内容と同様だが、本件は重要な問題だと捉えている。故に今回も取り上げた。
また「参考まとめ」も前回と同じものだが、こちらも内容を追加してあるので適宜参照していただければ。

2)これらの施策が間違いである3つの理由
①国民を不幸にする。殆ど全ての国民は死の直前には病院にかかっているだろうし、病状が深刻であればあるほど医療費は増大する。これは医療と医学の発展による必然であって、高額医療費の自己負担を増やす事であたかも「金を払えない奴は死ね」と言わんばかりの施策を進めるのは、控え目に言っても鬼畜の所業。
②「産業としての医療」の発展を阻害する。新薬の開発、いわゆる創薬事業は成功すれば大きな富を産む、成長産業である。特に資源エネルギーに乏しい我が国では知的財産そのものと共に、その応用分野である創薬事業を国家戦略として育成すべきだと考えるのだが、目先の金をケチる為だけに丸っきり逆をやっているのは、マジで笑えない冗談。
③国家の運営方針として(マクロ経済学的に)誤りである。これは例によって少々長くなるので、項を改める。

3)マクロ経済学的な間違いとは
この事は幾つもの観点から論証できるが、今は「通貨の成り立ち」から説き起こすのが解り易いと考えている。
我々が使っている「お金(通貨)」は大元を辿れば何処から来ているのか。それは政府機関(紙幣は日銀、硬貨は政府)が発行したもの。これ以外の方法で「通貨量そのもの」を増やす事はできない。
一方、政府の予算規模は毎年増加している。記録に残っている最古の予算案は明治4年のものだが、それによると当時の政府予算の規模は5千万円程度だったという。現在では100兆円を越えているので、200万倍以上に増加している事になる。つまり財政支出の額も200万倍以上に増加しており、これこそが近代国家における経済成長の原動力なのだ。この事は全ての近代国家に於いて成り立つ。
さて、この増えた支出は一体何処から出ているのか?税金?そんな筈はない。元々存在するものを他所から持ってくるだけでは絶対量が増える道理が無い。
そう、もぅ答えは書いてある。
政府支出が200万倍以上に増加した(できた)のは、政府自身が通貨を発行してそれを(国債を介在させて)財政支出に充ててきたからだ。言い換えれば、財政支出の殆ど全て(99.9999%以上)は政府自身の発行した通貨で出来ている、と言って良い。
以上の理路が理解できれば「PB黒字化など論外」「財源は税金だけではない(というよりむしろ税金の占める割合は通算で見れば無視できるほど小さい」という事も腑に落ちる筈。


#税収を財政支出の制約条件にしてはならない
#国債は借金ではなくむしろ国債こそが財源である

#2. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「年末年始も『反緊縮』はプロパガンダに勤しむ
1)相変わらずの財務省とザイム真理教徒
今回も詳しくは参考まとめを見て頂くとして、ここでは財務省関係者の「財政再建には、全く税収が足りていませんから。そもそもが大幅な赤字財政なんです」なる発言にスポットを当てよう。言うまでもなくこの発言は大間違い。上の記事の3)で論証した通り「国家財政とは赤字財政こそが平常運転」。なのに日本は「PB黒字化」などという狂った目標に向けて財政赤字を減らし続けてきた。その結果が低成長とデフレ不況に国中が苦しめられた「失われた30年」。
そもそも「財政再建すると、どんな良い事があるの?」という問いには誰も答えない。数年前までは「このままでは財政破綻するぞ(だから財政再建が必要)」という屁理屈を捏ねていたが、それが理論と実際の両面からウソであるとバレてしまったので、現在では「財政破綻」の危険性を喧伝する輩は殆ど影を潜めてしまった。そのせいで最初の問いに答えられなくなってしまったのは大笑い。
こんな子供騙しの言い訳で国民を操れるとナメている財務省には、もっともっと批判をぶつけていく必要がある。勿論、財務省の言いなりになっている大多数の与野党政治家に対しても。

2)立憲民主党も財務省の言いなり走狗
元々ダメダメな点が目立っていた立憲民主党だが、野田佳彦を代表に選んだ事で凋落が決定的となった。何度でも蒸し返すが、野田氏と言えばかつて第162回国会の本会議に於いて、橋本龍太郎内閣が消費税を5%に増税した件を取り上げ「うそで顔を塗り固めた」などと口を極めて罵り、また同時に小泉純一郎内閣の「公約にない増税」の事を「後ろからけさ切りにするようなだまし討ち」とまで批判している https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigirokua.nsf/html/kaigirokua/000116220050125003.htm 。
ところがその後、自らが総理になった途端、公約破りの消費税増税を一方的に決めたのはご記憶の方も多い筈。とんでもない裏切り者であり、お天道様の下を歩けるような立場ではない。安倍晋三氏への弔意を以て彼を「人格者」と評価する向きもある様だが、人物としてはともかく、政治家としては「国民への背信者」である点にはいささかの揺らぎも無い。
そんな野田氏を代表にいただく立憲民主党は様々な面でダメダメなのだが、経済政策に於いても自民党を上回る緊縮主義が幅を利かせており「経済極右」とでも呼ぶしかないレベルに達している。
野党第一党が与党を上回る「財務省シンパ」というのは真に不健全な民主主義。なので昨今の世論調査で急速に支持を失い国民民主党に負けているのは良い傾向。

3)大手メディアも勿論財務省の広報機関
これももぅずっと以前からではあるが、既存大手メディアは基本的に行政機関からの情報は「そのまま」伝える傾向にある。加えて、財務省には逆らえない(主には新聞への軽減税率というアメと税務調査のムチによる)。
これの条件が合わさった結果、既存大手メディアは軒並み財務省の広報機関と成り果てている。まぁそれならそれで仕方ない部分もあるのだが、やはり腹立たしいのは最大権力者たる財務省に完全に迎合しているにもかかわらず「我々の役割は権力批判」みたいなお題目を唱える所。
これ、言ってる事、完全に真逆だからね。


#3. 【週間PseuDoctor】【政治】【経済】「石破政権のダメさは増すばかり
1)当然の如く財務省の僕を演じる
元々「党内反アベ」であり、それ以外にはロクにポリシーも無く首相になってしまったので「アベの逆張り政治」しかできなくなっている。そこを財務省に付け込まれた形。つまり完全に財務省の言いなり。まぁ殆どの政治家が財務省の言いなりになっている現状では石破総理だけを責められない所もあるが、だからといって総理の重責から逃れられる訳ではない。
泣き言を言っている場合ではないのだ。

2)「しんどい」とかボヤくヘタレっぷり
という訳で、当然ながらこの「しんどい」発言にはツッコミ多数。大体、これまで散々時の総理を「後ろから撃つ」様な真似ばっかりしてきたんだから、その「しんどさ」を少しでも理解できたのなら言うべきは愚痴ではなくまずは反省の弁ではないのかね。まぁ総裁選で安倍晋三氏に負けた時には「党員票で一番だった自分が総裁になれないのは如何なものか(大意)」とか言ってたのに、今回は党員票トップの高市氏を差し置いて平然と総裁の座に就いたぐらいだから、この人の辞書には「反省」の文字など無いのだろう。

3)まさに「迷走」
トランプ次期政権には微妙に距離を置く一方で中国にはやたらと媚びる。とても国益に叶うとは思えない。既に「悪夢の民主党政権再び」との呼び声も高い。
更には衆参同時選挙だの大連立だの、思い付きで言い散らかしてるとしか思えない言葉の軽さ。彼の辞書には「反省」だけでなく「責任」の文字も無い様だ。
そして言うに事を欠いて「令和の列島改造」として田中角栄の名前まで出す始末。おそらく役人に吹き込まれたのだろう。だとすれば、学歴が無かったので逆に官僚の言い分を端から疑いまくった田中角栄元首相と、易々と官僚の口車に乗ってしまう石破首相とでは、比べるのも残念なくらい「月とスッポン」過ぎる。

4)元文科副大臣の今枝氏が「奪マスク方針」を事実上の撤回
これは厳密に言えば石破政権の問題ではないが、以前からの「感染症軽視」の方針を引き継いでいる様に見えるのでここに記した。
今シーズンは近年にないレベルでインフルエンザが流行しており、流石に行政や報道も(渋々といった感じではあるが)マスク着用に言及し始めた。それに呼応するかの様に今枝氏も掌返しを図る。
医師の立場でありながら文科省の「奪マスク」方針を先導した罪は重い。しかし更に罪深いのは奪マスクを推進し、あるいは尻馬に乗りながら今では知らん顔をしている連中。彼等に比べれば今枝氏は意見を改めただけ、まだマシとすら言える。
なので何度でも繰り返す。コロナでもインフルでも、感染防御にはまずマスクと手洗い。加えて換気と加湿。これらを徹底するだけでインフルを壊滅させられる。
そう、3年前の様に。


#4. 【週間PseuDoctor】【社会】【医療】【ニセ科学】「昨年末の話題を3件
最近は本当に情報の陳腐化が速くて今では殆ど誰も話題にしていないけれど、前回ちょっと触れた件について。
1)裁判官訴追署名問題
改めて概要を書くと「滋賀医大生による性的暴行」事件が二審の大阪高裁で逆転無罪になったのを受けて裁判官の訴追を求めるオンライン署名が立ち上がり、これに政治家や「虎に翼」の脚本家が賛同する一方、法曹からは疑問の声が上がった。また署名開始後に複数回の趣旨の書き換えがなされた点も問題視されている。
本件の問題点は大きく3つ。
①法治国家の根本を否定する行為。「なんびとも法によって裁かれる。法によらずに裁かれる事は無い」のが法治主義の基本。ここで「法」には裁判等の手続きを決めた「手続き法」も含まれる。心情的には「性的暴行犯が無罪なんて許せない」という意見には共感するが、そうした「お気持ち」で裁くのは許されない。何故ならそれは冤罪で苦しめられた人々の「血によって書かれた」ルールだからだ。
②ビューロクラシー(官僚主義)の問題。今回逆転無罪になった最大の「戦犯」は検察である。裁判官ではない。だからどうしても責めたいのなら検察に対して「どうしてもっとちゃんとできなかったんだ!」と言うべき。ところがそうした声は寡聞にして聞こえてこない。おそらくこれは「検察や警察は怒らせるとマズいが、裁判官は叩いても構わない」といった判断が働いているのではないか。その根底にあるのがビューロクラシー。即ち建前は三権分立と言いながら、行政(官僚機構)の権力のみが異常に肥大しているのが問題。なおビューロクラシーの問題に関しては過去スレ( https://x.com/_pseudoctor/status/1266022398484074498 からのスレッド)も参照してください。
③署名趣旨書き換え問題。言うまでもなく署名とは趣旨に賛同したからこそ行うもの。それを批判されたからといって、後から趣旨を書き換えるのは控え目に言っても不誠実。いくら各署名者に通知が行くとはいっても、見逃されてしまえばそれまで。そしてこれは別にオンライン署名に限った話ではなく、以前から紙の署名でも横行していたやり口らしい。私は以前から行政や政治家が各種の「署名」を軽視している様に見えるのが不思議で仕方なかったのだが、こうした背景を鑑みれば、ある程度は腑に落ちる。

2)まるでバイトテロ!医師が解剖の様子をSNSにアップ
これはある意味解り易い事例であり、それだけに「正義」に吹き上がりがち。私自身が病院で病理解剖を担当している身なので尚更「義憤」に身を任せない様に注意していた。
以上の点を考慮しても、以下の2点は客観的に見て批判に値すると考える。
①当該医師は反ワクチンの内海聡信者だった。もぅこの一点だけで医師の風上にも置けない輩であり、強く批判されるべき。つまりは「所詮その程度の人物だった」と見るべき。
②上司である統括院長が「謝罪と称する燃料投下」を繰り返し、しまいには逆ギレ。管理職で責任者なのに、全くリスクマネジメントがなってない。まさに「この上司にしてこの部下あり」。

3)Meiji Seikaファルマが立憲民主党原口一博議員を提訴
こちらはとりわけ風化させてはいけない件。以前から取り上げている https://pseudoctor-science-and-hobby.blogspot.com/2024/11/pseudoctor2024111blog23.html#2 が、その頃から現在に至るまで、立憲民主党自身の対応が全く見えてこない。上記#2の2)にも書いたが、立憲民主党は党内ガバナンスが全く効いていない。以前から「選挙互助会」と揶揄されているのも、むべなるかな。
ともあれ、Meiji Seikaファルマには引き続き頑張っていただきたい。


#5. 【週間PseuDoctor】【社会】【報道】「歴史は繰り返す……大手新聞の無反省と大衆扇動
1)例によって災害弱者を踏み付けにする
改めて指摘するが、東日本大震災後には(報道やジャーナリストを僭称する)活動家モドキが被災者を「政府批判の棍棒」として振り回し、同時に「批判を許さない肉の盾」としても利用した。そして利用し続ける為にはいつまでも「悲惨な弱者」のままでいてくれた方が好都合なので、表面上は寄り添うフリをしつつ復興や自立には極めて冷淡であった。
これらと極めて類似したムーブメントが能登半島地震に際しても見受けられる。

2)自ら開戦を煽った過去を忘れたか
これ、私も一瞬自分の目を疑ったよ。言うに事を欠いて「なぜ、新聞は戦争を止められなかったのか?」だと。いやいやアンタらは積極的に戦争を扇動した方だろうが。何シレッと歴史修正&責任転嫁のコンボかましてるんだよ。
当然の如く、この投稿には「おまゆう」とツッコミの嵐。こうした事例を見ていると、ずっと以前から情報操作と責任転嫁が「伝統のお家芸」だったと思える。そしてその伝統は現在まで連綿と受け継がれている、と。

3)投票の「質」を操作しようとする反民主主義
少し前までは野党政治家や左派メディアの間で「投票率を上げれば政権を打倒できる」との論調が良くみられ、その度に「なんで無党派層が野党に投票するって前提なんだよ」とツッコまれていた。実際、立憲民主党や共産党の支持者は高齢者が主体であり、更に今回は国民民主党の躍進により上記言説の欺瞞が明瞭になった。
そこで今度は投票率の「質」などと言い始めた。言うまでもなく投票内容は各有権者の自由。いくら気に食わないからといってそこにまで干渉しようとするのは極めて「反民主的」な行為。ここにも本邦「リベラル」の「全体主義」的な側面が透けて見える。

4)その他とくにHPVワクチン報道について
こちらもまた毎日新聞の「日本ならではの事情とは」との書きぶりにツッコミが殺到。何しろ「日本ならではの事情」と言われて真っ先に思い付くのは「副反応の危険を針小棒大に煽り立てて接種率をどん底まで叩き落したメディアスクラム」であり、その事は既に査読付きの学術論文になっているくらいだから。
やはりここでも、お家芸の「歴史修正と責任転嫁のコンボ」を繰り出してきた形。


#6. 【週間PseuDoctor】【私事】「今週のデレステ&アズレン」
やみのま~
デレステは大晦日のカウントダウンLIVEに続いて元日からLIVE Carnivalと怒涛の展開。まずカウントダウンLIVEはAUTO LIVEチケットの追加配布のおかげもあり、個人ミッションは無事に全クリできました。確か以前は「フルコンボ○回」とかのミッションもあって(当然AUTO LIVEでは達成不可)少々苦労したのですが、今回は無くて良かったです。
さてLIVE Carnival。結論から言うと、今回もRank SS到達できました!でもRank SSSは絶対、むーりぃ。だって全員SSRで全曲フルコンボしても全然届かないんだもん。100%超えはGLANDの1曲だけ。
ただ、むーりぃなんだけど、その無理っぽさも最初にRank Sに到達した時と似てるな、とも感じました。なので将来的にはRank SSSも夢じゃないのかな~とか思ったり、いやいややっぱり無理ゲーでしょ、と思い直したりした正月でした。
なお、カーニバルメダルチャンス(ガシャ)は20回目に到達しています。
#デレステ

そしてアズレン。本編が進んだ後だからなのか、メンテ明けは復刻イベ。既に建造もチャットフレームもコンプ済なので、特別計画艦の為に経験値を稼ぎがてら、まったりと進めていきます。
#アズールレーン

#7. エンディング
以上、PseuDoctorがお送りしました。

キャベツの価格高騰が話題になっています。その最大要因は生産コストの上昇であり、当然ながら農家さんが暴利を貪っている訳ではありません。更に今朝のNHKではお好み焼き屋さんが50円値上げと報じていましたが、これも苦渋の決断であり、お好み焼き屋さんが儲けている訳でもありません。
何が言いたいかと言うと「誰も得をしていないのに物の値段だけが上がっていく」現状にある訳です。これこそがコストプッシュインフレの怖さです。これがデマンドプルインフレであれば「皆がキャベツを欲しがる→高くても売れる→農家さん儲かる→農機具とか新調する→販売業者の売り上げ伸びる→従業員に臨時ボーナス→ちょっと良い食事とかする→飲食店も儲かる」といった感じで好景気が波及していくのです。
なのでコストプッシュインフレとデマンドプルインフレは全然違うものなのですが、官僚も政治家もメディアもこれらを全然区別しません。それはおそらく「インフレだから日銀は利上げせよ」とかのミスリードを図るのに好都合だからではないか、と推測しています。

Twitter(X)から来られた方も、直接読まれた方も、お疲れ様です。
今週もお粗末様でした 

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