#0. はじめに
皆様こんばんは。
短い周期で天気が変わる昨今、流石に寒くはないのですが、それでも朝晩の急激な温度変化には思わず体調を崩しそうになります。皆様もどうかご自愛ください。
暫しお付き合いください
1)債務残高対GDP比の嘘
これについては以前から何度か指摘しているので、参考まとめに収録した過去ツイを見て頂くだけでも良いのだが、折角だからこちらでも改めて書いておこう。
①3通りのGDP算出方法と「三面等価の原則」
タイトルの通りGDPには3つの算出方法があり、どの方法でも同じ結果になる。これを三面等価の原則と言い、経済活動そのものの性質に基づく。
例えば、私が八百屋で100円の大根を買うとしよう。この時、私から見れば100円の支出、八百屋から見れば100円の収入、大根から見れば店頭在庫から売られた立場に変わる。そしてどの立場から見ても金額は「100円」であるのは全く同じ。これら3つの立場から計算したものを、それぞれ国内総支出(GDE)、国内総収入(GDI)、そして国内総生産(GDP)と呼び、全て同じ値となる。
②GDPの内訳
ではここで国内総支出の立場から見てみよう。これは文字通り、国内で支出を行った全ての経済主体の総額である。中でも単体として最も大きなものは、政府。即ち、政府が支出(財政支出)を行えば、それは公共事業・補助金・減税などの形で国民の収入となる。
つまり、重要なポイントは「政府支出は直接的にGDPを増加させる」という点。
言い換えれば「GDPを増やすには財政支出を増加させるのが手っ取り早い」とも言える。
③債務残高対GDP比の計算
さて、財政支出を増やせばその分だけGDPが増える事は解った。しかしまやかしの「財源論」に縛られたままでは「他の支出を削って財源を捻出する」などとやっている限り、全体の財政支出は増えない。そこで(財務省が最も嫌がる)「政府債務(≒国債)を増発してそれを財源に」してみよう。この時「債務残高対GDP比」は分母のGDPと分子の債務残高が同じだけ増える事になる。そうすると全体はどの様に変化するだろうか。
過去ツイの様に具体的な数字を例にしても良いのだが、ここではより一般化して解いてみよう。即ち「債務残高をa、GDPをb、国債増発をcと置く。a, b, cがいずれも正の値である時、a/b-(a+c)/(b+c)は正か負か」という問題になる(正ならば債務残高対GDP比は国債増発により改善し、負ならば悪化する)。そこでこれらを通分すると、第一項はa(b+c)/b(b+c)、第二項はb(a+c)/b(b+c)となる。分母は正なので分子だけで比較するとabが消えてac-bc=c(a-b)であるから結局、a>bならば正、a<bならば負となる。
以上より「政府債務残高対GDP比が100%を越えている場合は、国債増発を財源とした財政出動により直ちにこの値は減少する」と証明された。
という訳で政府債務残高対GDP比が200%を越えている現在、これを直ちに低下させようとするならば、むしろ国債増発こそが最も直接的かつ効果的な方法なのである(だからこそ財務省は嫌がる、これまでの嘘がバレるから)。
2)税収弾性値1.1の嘘
こちらは先週も述べた通り。まず「税収弾性値とは(税収増加比率/GDP増加比率)の値」である。即ちこの値が大きいほど、GDP増加はより多額の税収をもたらす事になる。財務省は永らくこの値を「1.1」だと言い張ってきた。その根拠が「直近10年の平均値」だからだと言うのだが、実はそれが実状と合わなくなってきた(現実には2~3の値を取っている)ので、1.1に合わせる為に平均値を取る期間を恣意的に変更(延長)していた。これが先日の柳ケ瀬議員の国会質問で明らかになった事実。つまり、
現実:GDP増加により、それを遥かに上回る税収が得られる
財務省の言い分:GDPが増加しても殆ど税収は増えない
となり、財務省はむしろ税収が増えるのを嫌がっているのが解る。それは勿論これまでのウソがバレるからでもあり、自分達の権力が削がれるのを恐れるからでもあろう。
3)以上の2点から導き出される恐ろしい結論
さて上記の2点を併せて適切な経済政策を考えてみる。するとこうなる。
まず国債を増発し、それを財源とする財政出動を行う。さすれば直ちにGDPは増加し「政府債務残高対GDP比」も改善する。更にGDPの増加率よりも遥かに上回るペースで税収は増加する。
どうだろうか。まるで嘘ではないかと思うくらい良い事づくめだ。だがこれが現実である。だからこそ諸外国も過去の日本も景気低迷に対して財政出動を行ってきた。ところが「失われた30年」の間は、財務省が頑として国債増発を認めなかった為に、上記の最も有効な手立てを使えなかった。これこそが「失われた30年」いや「財務省が失わせた30年」の正体であり、私が常々「亡国の奸臣」「国民総窮乏化計画」と言っている大きな根拠(の一つ)なのだ。
もはや一刻の猶予も無い。財務省の邪悪で愚かな行為を止めさせなければならない。
#税収を財政支出の制約条件にしてはならない
#国債は借金ではなくむしろ国債こそが財源である
1)政府与党の緊縮
こちらも毎週の事でありいい加減ウンザリするが、それでも批判を止める訳にはいかない。とはいえ、前項が思いのほか長くなってしまったので、ここはアッサリ行こう。
まず石破内閣は「財務省のご機嫌取り」を最優先にしているので減税は出来ない。その状態では野党の合意も得難いので補正予算も組めない。その結果、予備費の範囲内でガソリンと電気代の補助金を細々とやるのが関の山。
支持率も下落する一方(当たり前だが)だし、消費税減税を求める世論も圧倒的。一刻も早く下野して欲しいが、さりとて多くの野党は自民党を上回る緊縮派。という訳で次項。
2)野党とメディアの緊縮
言うまでもなく立憲民主党は緊縮派の巣窟。最近になってようやく党内にも消費税減税の声が出始めた様だが、どこまで本気か解ったものではない。
少なくとも野田、枝野、悪目立ちしている米山、松尾あたりはバリバリの緊縮派なので、これらを何とかしない限り、立民に復活の目は無い。
さてそんな中「3年以内に子育てケアマネを全家庭に」なる超党派の政策提言が俄かに出てきて批判を浴びている。長島昭久、福島瑞穂、音喜多駿、菅野志桜里、矢田稚子といった面々が中心。そもそも「子育てケアマネ」とは何をするのかといえば、相談は受け付けるが実際に手伝ってくれる訳ではなく、事業所との調整はしてくれるが実際に手伝ってくれる訳ではなく、ケアプランを作成してくれるが実際に手伝ってくれるわけではなく、定期訪問はしてくれるが実際に手伝ってくれる訳ではない。それでも高齢の要介護者であれば状況は千差万別、それに応じて受けられる公的援助も異なってくるのでケアマネの存在意義はあるが、それとて「全家庭に」必要なものではない。況や「子育てケアマネ」に於いてをや。
これは公金をネタにしたNPOへの利益誘導の疑いが極めて強い。そんな事をする前に子育て世帯への金銭的支援を拡充させるべきなのに、ロビイングにうかうかと乗ってしまうから政策がどんどん歪められる。
更にその菅野志桜里氏を国民民主党が擁立するという情報があり頭が痛い。更に玉木代表からは「増税なき財政再建を目指す」との発言もあり批判を集めている。そもそも日本の財政は世界でもトップクラスの健全さを誇っているので、財政再建などビタイチ必要ない。それが解らぬ玉木氏ではないだろうに。もう一つ苦言を呈するなら(本当はこういう言い方はしたくないのだが)玉木氏、どうも女性が絡むと判断が甘くなる様な気がする、公私ともに。あるいは彼の優しさ故であり、榛葉幹事長が惚れ込んだポイントなのかもしれないが、政治家としては、それだけでは付け込まれる隙が増えるのではないかと危惧する。
などと思っていたら今度は何と須藤元気氏を擁立するとの報道も流れてきた。どこまでが「飛ばし報道」なのかがイマイチ解らないが、もし本当だとしたら残念で仕方ない。そこまでトンデモに弱いのでは、ますます「れいわ新撰組」あたりとの差が小さくなってしまい、国政の中枢を任せる訳にはいかなくなる。
3)黒幕ラスボス財務省の緊縮
以前からあらゆる分野に口を出しまくる財務省の悪行三昧は今週も健在。例によって高等教育への攻撃を続けているし、医療をはじめとする社会保障も限界を越えて締め上げている。
その一方で前項で述べた様にアカラサマな嘘を吐いて自分達の既得権益を護る為の緊縮主義を正当化する。
改めて言う。これほどまでに成長率の低い国は世界中見回しても戦争や内戦や内乱にある国ぐらいしかない。即ち財務省の行為は「内戦に匹敵するレベル」の悪行三昧だという事だ。
#税収を財政支出の制約条件にしてはならない
#国債は借金ではなくむしろ国債こそが財源である
1)障害当事者を「困った人」と呼び勝手に診断を下す二重のダメさ
まず「スーパーカウンセラー」とは国家資格ではない。勿論、医師でもない。その立場で他者に勝手な「病名」を付ける。その時点でダメ。加えて、たとえその「診断」が妥当だったとしても、そうした病気で「困っている人」に対して「困った人」とのレッテルを貼り「対処方法を伝授」する。まさに動物で例えている通り、相手を人間扱いしていない態度。
当然の如く炎上したが、著者は「売り上げに繋がるから放っておく」とFBで嘯き、出版社の三笠書房の公式見解もピント外れだし、同時掲載された著者見解でも冒頭から「差別意識や偏見などはまったくありません」と断言している点にむしろ不信感が募る。というのも、およそ世の中に「差別意識や偏見を全く持たない人」など存在しないからだ。一方で「自らの差別意識や偏見に無自覚な人」は実在しており、著者もそれに該当する。
そんな中、イラストを担当したイラストレーター氏だけが謝罪しているが、関係者の中では最も責任が軽い立場であり、矢面に立って謝る必要など全く感じない。まぁ今後の事も考えると「仕事を貰う立場」としては突っ張るよりもベタ降りを選んだのかもしれないが、あまりにも著者や出版社の態度と乖離しすぎていて戸惑う。
2)あの「内海聡」医師と繋がっていた
著者のこうした発達障害者を蔑視する他責的な思考に既視感があると思ったら何と、あの内海聡医師との繋がりが指摘されていた。内海聡氏と言えばトンデモで有名な「医師の面汚し」であり、障害の原因を親に押し付ける非道でもある。
月並みではあるが「類は友を呼ぶ」としか表現しようがない。
3)出版するのは「表現の自由」だが批判するのも「表現の自由」
出版社は「表現の自由」を盾に出版を強行する構え。それはそれで良い。確かに仰る通り、これを出版するのは「表現の自由」の範囲内。だからそれを止めようとは思わない。
しかし同時に「表現の自由」とは万人が享有すべき権利である事も忘れてはならない。つまりこの本の欠点を論い好きなだけ批判を行う事は、全ての人が有する権利である。
時々ここを理解していない人が居る。つまり「表現の自由」を「好き勝手に放言しても誰からも批判されない権利」だと誤解している人が居るが、それは大きな、大き過ぎる間違い。
1)辺野古の警備員死亡事故現場でまたも警備員が負傷
辺野古の工事現場で反対運動をしていた活動家がトラックの前に飛び出すのを制止した警備員が死亡した痛ましい事故の記憶も未だ生々しい今年3月、またも警備員の負傷事故が発生した。事故の原因となった人物は「警備のやり方がおかしい」などと言っているが、そもそも事業者側は以前からガードレールの設置を求めてきたが、それを頑として認めないのは沖縄県。「安全よりも歩行者が自由に横断できる方が重要」との理由だが、どうしても「抗議活動がやり難くなるからダメ」と言っている様に思えてならない。
2)反対派が漁業者に対してあわや死亡の事故を起こす
またそれに先立つ今年1月には、辺野古海域で「名護市義が所有するボートが沖縄県内メディアの記者を乗せ、潜水作業中の信号旗を掲げた漁船に接近して、呼吸用ホースを巻き込んで切断した」という事件が起こった。しかもこの名護市議所有のボートは「漁港占有許可」を取得していなかったというから更に酷い。
これら2件から改めて解る事は、自分達のイデオロギーの為には他者の生命も安全も財産もないがしろにして憚らない態度。そしてその構造は、プロ市民と政治家とメディアの三位一体により成り立っている。
3)在沖メディアが活動家を擁護
という訳で、沖縄の主要なメディア(在沖二誌)は活動家の擁護がデフォ。勿論それが沖縄県民の総意とまでは思わないが、少なからず人々に影響を与えているのも確かだろう。
1)トランプ関税の行方は
ようやく「誰が関税を払うのか」の認識が支持者にも本人にも浸透し始めたらしく、ひところの様に「とにかく高関税を強行する」という態度から「交渉を行う」に変化してきた様でもある。しかしまだまだ「吹き込まれた与太話を真に受ける」体質は変わっていない。例えば「自動車にボウリングの球をぶつけるテストが非関税障壁になっている」と公言する。ロクな根拠も示さずに世界中に放言してしまうのが合衆国大統領なのだから始末が悪い。
2)政府機能の危機的状況は続く
筆頭は相変わらずのRFケネディJr。極端な反ワクチンの態度は控え目になってきたが、今度は「自閉症の原因は環境要因」と根拠無く断言し「あらゆるものを調べる方針」だという。はっきり言えば「壮大なるリソースの無駄遣い」。その一方で本来必要な政府機能が次々に廃止・縮小の憂き目に遭っている。留学生のビザは剥奪され、絶滅危惧種保全法は骨抜きにされていく。どこまで進むのか、見当もつかない。
3)ロシア寄りの姿勢にも変化
その一方で、あれほどアカラサマにロシア寄りだった姿勢に変化が出てきている。ただその原因はおそらく単純で、要するに「ロシアが思い通りに動いてくれないから業を煮やした」というところだろう。ロシアに対する認識が僅かながら正常化したのは喜ばしいとも言えるが「思い通りにならないから放り出す」のはいかにも幼児的で、トランプらしいと言えばその通りだが、控え目に言っても褒められた態度ではない。
やみのま~
まずは今イベのLIVE Infinity。とりあえず記念すべき10人目となった天空達成は蘭子でした(^^)その後に続くアイドルも順次45階、40階まで来ています。プロデュース方針と、例の「今の無し(やり直し)」機能のおかげで、この程度のペースであれば継続できそうです。
#デレステ
そしてアズレン。イベント「星霜海嵐」は復刻イベなのですが、何と前回、シナリオを全く読んでいなかったのに気付きました。戦闘だけこなして終わった気になっていたのですね。実はそれに気付いたのが、たった今。危うく今回も全未読で終わる所でした。あぶねー
#アズールレーン
以上、PseuDoctorがお送りしました。
さて唐突ですが、来週はお休みを頂きます。例年だとGWは殆どインドアで過ごすのですが、今年はちょっとした節目でもあり旅行に行く事になりました。
という訳で、来週の「週間PseuDoctor」はお休みします。また再来週、お会いしましょう。
Twitter(X)から来られた方も、直接読まれた方も、お疲れ様です。
今週もお粗末様でした
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